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「八木勇征が着る、旬のアウター5コーデ」“ついていない”高校生を演じた主演映画、サッカーに没頭した高校生活についても語る

執筆者: エディター・ライター/齊藤美穂子

インタビュー/最近幸運だったのは友達と先輩とメンバーで飲めたこと

180cmの身長を生かし、ムードが異なる5つのアウターを次から次へと颯爽と着こなす姿がお洒落にキマりすぎていて、現場にいたスタッフの口からはため息が漏れたほど。アーティストFANTASTICSとしての活動だけでなく、俳優としても今、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進する八木勇征さんがsmart12月号の表紙に単独初登場!

――今日着ていただいた衣装はどれもとてもお似合いでしたが、特に好きなコーディネイトはありましたか?

八木勇征(以下、八木) 全部素敵だったので迷うんですけど、表紙のパファージャケット(PUFFER JACKET)か、ロングコート(LONG COAT)ですね。パファージャケットはボリューム感とカラーリングが可愛かったし、ロングコートのきれいめな雰囲気もめっちゃ好きです!

――俳優としての活動の場もどんどん広がっている八木さん。11月には主演映画『矢野くんの普通の日々』が公開されましたね。

八木 高校生のラブストーリーですが、コメディタッチに仕上がっている作品です。僕が演じた矢野くんは超不運体質で、毎日ケガをするし、この日だけは絶対に何事もなく迎えたいってときも必ず病気になっちゃう男の子。ヒロインは同じクラスにいる心配性の吉田さんで、矢野くんを心配する気持ちがだんだん恋に発展していくんです。矢野くんもこれまで恋をしたことがなかったので、自分の気持ちに戸惑いながらも、吉田さんに対しての気持ちが恋だとわかったらまっすぐに想いを伝えるんです。そんなふたりを取り囲むクラスメイトも全員まっすぐ。ラブコメだけど、とにかく登場人物全員がピュアで心がほっこりする作品です。

――高校生役ということで、八木さん自身も演じていてピュアな気持ちになりましたか?

八木 そうですね、演じるにつれて自分の中の純粋な気持ちを思い出す感覚がありました。もともと原作も読んでいたんですが、読んだ後にいつもあたたかい気持ちになるんです。なので、演じるときもセリフに含ませなどは必要なく、100%純粋な気持ちで言うことを大事にしました。実際に作品を観ていただけたら、きっとみなさんもピュアな気持ちになると思います。

――八木さん自身はどんな高校生活を送っていたのでしょう。

八木 ひたすらサッカーしかしていなかったです。高校時代はサッカー漬けで、練習もすごくハードでした。毎朝起きると、“はぁ……また今日も一日が始まった”みたいな感じで、当時はめちゃくちゃつらかったです。

――作中で“矢野ドリーム”と言われているような、友達との放課後の思い出エピソードは……?

八木 部活が終わってから、居残り自主練したり、友達と一緒に練習したり。終わってからみんなでちょっとラーメンを食べに行くくらいはしましたけど、放課後もほぼサッカーばかりしていました。家から電車とバスを乗り継いで1時間以上かけて通っていたので、今考えるとよく毎日こなせていたなと思います。

――今回の作品では、転んだりぶつかったりと、体を張るシーンも多かったので、大変ではなかったでしょうか?

八木 実はケガをするシーンはだいたいコンボ技になっているんです。すべる、ぶつける、つまずく、そこから落ちるみたいな(笑)。いかに日常で起こっていることをめちゃくちゃ大袈裟(おおげさ)に見せるかをアクションの方々と相談しながらやったので、余計に派手に見えるかもしれません。

――ちなみに八木さんが最近ついてないと思った出来事はありますか?

八木 あります! まさに昨日、バラエティ番組のロケで足ツボの企画があったんですけど、半端なく痛くて。昨日の時点でもみ返しが来て、今日もまだ痛みがあるんですが、この後TGCのランウェイを歩くんです。この足の状態のままランウェイを颯爽(さっそう)と歩くって……! めちゃめちゃついてないですよね!?(笑)

――(笑)。では逆についてる!と思ったエピソードは?

八木 『矢野くんの普通の日々』で共演した海ちゃん(中村海人)と仲良くなって、撮影が終わってもご飯を食べに行っていたんですが、最近先輩の(佐野)玲於くんも含めてみんなで飲みに行きました。というのも、『音楽の日』に二人がダンスバトルをしている姿を観て、リスペクトし合っているのがわかってすごく感動したんです。

なので改めて二人を会わせたいと思って、セッティングして一緒に飲みに行きました。3人で飲んでいたら楽しすぎて、盛り上がってきちゃって、しまいにはメンバーの(佐藤)大樹くんと(中島)颯太と堀夏(喜)も呼び出したんですけど、見事に全員来てくれたんです。こんな会をもうけられるなんて、しかもみんなのタイミングが合うなんて、繋がりにも感謝ですし、幸運だなと思います。

――先輩ともメンバーとも仲がいいですね。そんなFANTASTICSの楽曲が映画の主題歌にもなっているとか。

八木 そうなんです。映画のために書き下ろした『Yellow Yellow』という楽曲です。ポップでキャッチーでかわいらしさもあるんですけど、ちょっとローに落ちたラップが入ってきてスパイスが利いています。単調ではないからこそ、ひとつひとつのパートが映える仕上がりになっています。

映画で聴くとやっぱりサビの部分が華やかで印象に残ると思うんですが、FANTASTICSの楽曲として聴いたときにはきっとまた違った楽しみ方もできると思います。しかもサビ部分は、パフォーマーの声も入っているんですよ。初単独主演の作品で主題歌も務めさせていただき、さらに曲にはメンバー全員の声が入っているなんて、とても幸せです。

Profile/八木勇征(やぎ・ゆうせい)
1997年5月6日生まれ、東京都出身。ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」のボーカル。2021年にダブル主演を務めたドラマ『美しい彼』で俳優活動を本格的に開始するや否や、同作は国内のみならず世界で反響を呼び、ワールドワイドに注目を浴びる。主演映画『矢野くんの普通の日々』が11月15日に公開。

この記事を書いた人

出版社でファッション誌の編集を経て、フリーエディター兼ライターに。現在は雑誌や書籍、Webなどをメインに、幅広いジャンルで記事を制作。 趣味は陶芸と金継ぎ、料理、旅。2020年に移住し、湘南暮らしを満喫中。

Instagram:@hana0910

Website:https://smartmag.jp/

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