「Dリーグ最注目女性ダンサー」DYM MESSENGERS・HANAは“ロックに限らず幅広いダンスが好き”ダンスへの情熱も激白Travis Japan「Crazy Crazy」撮影秘話も

この記事の画像一覧を見る（10枚）

新たなルールとともに始まったダンスプロリーグ「第一生命 D.LEAGUE 24-25 SEASON」もROUND.2が終了した。そのなかで前シーズンから新規参入したにも関わらずCHAMPIONSHIPにも出場する健闘を見せたのがDYM MESSENGERSだ。強者揃いのメンバーが見せる硬派な側面、エンタメな側面どちらもが素晴らしいチームだが、そのなかでも輝きを放つフィメールダンサーのひとりがHANAだ。新たなシーズンの序盤戦を彼女はどう戦っているのか――。

「MAZZEL・RANもバトル参戦」Dリーグ ラウンド2観戦レポート／完全勝利で8ランクアップを達成したチームも!?

使用楽曲センスの秘訣

――新たなシーズンが始まって、いかがですか？

HANA：DYM MESSENGERSはソロが強いチームなので、新たに追加された審査項目の「エースパフォーマンス」は有利なのですが、シンクロパフォーマンスが……（笑）。とはいえROUND.1の対戦相手であるavexさんに負けないように練習して対策していました。とりあえずドローでよかったかなとポジティブです。

――昨シーズンのROUND.1はノーマッチ枠にも関わらずパフォーマンスしました。どこか不良な、シンクロの方向性が今季とは全然違いました。

HANA：あれが本来の私の持ち味なので消したくない部分ですが、勝たないと仕方ないですからね。「負けないでしょ」と思って参入しましたが、「一筋縄ではいかない」というのが昨季を戦った感想です。これがD.LEAGUEなんだなと。

負けやドローもありましたが、カッコ悪いダンスはしていないと信じていたので、負けても負けていないという気持ちでした。でも何かに寄り添わないと勝てないのも事実。だからいろいろな案を各メンバーが出しつつ、方向性を定めていきました。

――月に2試合の過酷なスケジュールを戦うDリーガーは本当にすごいと思います。

HANA：過酷じゃないですよ。むしろ楽しいかも（笑）。曲が全部好きなのもありますし、今まで踊らなかったジャンルのダンスもやらないといけないけど、逆に学べるチャンス。辛くは全然ないです。

――DYM MESSENGERSは使用音源のセンスのよさが目立つのですが、これについては？

HANA：ディレクター・TAKUYAさんの手腕ですね。例えば自分はダンスのジャンルでいうとロッカーですが、ロックな曲を取り上げるときも「どういうアーティストと一緒にやりたい？」と聞いてくれたりもします。

――チームのテーマソングであるNAGAN SERVER「THE MESSAGE」はご本人によると、HANAさんのチームメイト・FOOLさんからのオファーだったそうで。

HANA：もともとSERVERさんとは知り合いで、誰かに音楽をお願いするなら彼に頼みたいと思っていました。あの曲はテンションが上がるんですよ。恵比寿・BLUE NOTE PLACEでも踊らせてもらって。アーティストさんとはライブでもご一緒していきたいです。

――自分のなかで思い出深いショーケースは？

HANA：やはり昨季のROUND.10「mood」。私も振付けに参加させてもらっていたのですが、本番が近づいてから「小物を使おうか」という話が出たんです。でもDYMはダンスで勝負するチームだったから戸惑いはありましたね。

「どうやって作品にするんだ？」と感じつつも、TAKUYAさんが素敵にクリエイトしてくれたんです。使用楽曲「In my eyes」も大好きな曲になりましたし、しかもSWEEP（完封勝利）。あれは嬉しかった。

――ROUND.13「MATURED STREET」の使用楽曲「2U」ですが、ROUND版ではないバージョンだとラッパー・COMA-CHIさんがフィーチャーされています。キャッチーな歌入れ版を本番で使わなかった理由は？

HANA：シーズンが始まる前、2作目くらいに手を付けた作品でした。最初はCOMA-CHIさんバージョンでショーケースを作っていたんです。それから歌なしバージョンも聴いてみて、どちらを使うかでメンバー内でも色々な意見が出ました。結果的にサックスの間奏部分があってダンスを考えやすかったのもあり、ボーカルなしのバージョンを採用したんです。