「オアシス新バンドロゴ制作後に届いた“再結成”という吉報」河村康輔が語るラッキーな人生“熱量を持って思い描けば夢は形になる”11月1日から「リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」開催
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
世界中が驚いたリアム&ノエル・ギャラガーによるロックバンドOasisの再結成。しかし、それとは別に日本では結成30周年を記念した『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』の企画が着々と進んでいた。これに合わせて新たなバンドロゴを制作したコラージュアーティスト・河村康輔も、当初は活動再開の一報を信じなかったという。予期せぬ形で交差した展覧会と再結成について、彼はどう考えているのだろう。
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サマソニで“捕獲”された
――河村さんの過去のインタビューを読むと「音楽はパンクやハードコアが好き」とお話されていましたので、今回のコラボレーションは意外でした。
河村康輔(以下、河村):Oasisは世代だったんですよね。高校時代は輸入盤CDが安くて、片っ端からいろいろなアーティストを聴いていましたが、その中でも特に聴いたバンドです。
——11月1日から始まる展覧会 『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』に合わせて新しいロゴを作った経緯についても教えてください。
河村:スタッフの方から、何回かに分けて「Oasis好きですか?」というジャブはあったんですよ。でも何のことか全然わからず。そして去年、友人であるザ・キッド・ラロイが出演するので、「SUMMER SONIC 2023」東京会場に遊びに行って、何人かで「リアム・ギャラガーの楽屋を見に行こう」とバックステージを歩いていたら、突然スタッフに「捕獲!」と言われて(笑)。
ちょうど前日、大阪の「サマソニ」でもステージに出ていくリアム・ギャラガーを見かけてブチ上がっていたから、単純に次はもっと近くで見れるかもと思っていただけなんですけどね。その場で捕獲されて、「Oasis好きなんですよね?」、「はい、好きです」という流れになって。
――オフィシャルのバンドロゴは「誰もが持っていたイメージを一度打ち壊して、新たなものを創造する」というコンセプトで制作されたとのこと。こちらについては?
河村:最初は確定事項ではなく「企画が通ったらいいね」という話だったんです(笑)。でも「ロゴなんていじっちゃダメ」と本人たちに言われたとしても、オフィシャルのデータからロゴを触れる機会なんて一生ないじゃないですか。だからボツになってもいいし、もし許可が下りればラッキー。
ただ、制作は悩みました。好きなバンドで存在が大きすぎるし、世界中で認識されているロゴですから。普段の作品を作るときよりもプレッシャーを感じました。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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