【納言・薄幸にお悩み相談】「周りの目が気になる」性格は直さなくていい。“割り切る”ことが大切！

歯に衣着せぬ物言いが魅力のお笑い芸人、納言・薄幸（すすき・みゆき）さんのお悩み相談連載をお届け。幸さんと言えば、お酒とたばこ。というわけで、スナックのママさんに扮した幸さんに、自らの体験を踏まえた上で、読者のリアルなお悩みに答える形でコラムを書いていただきます。連載タイトルは「お悩み相談処 スナックみゆき」。カウンター越しに語りかけてくれる幸さんのアドバイス、読み終わる頃には、きっとあなたの心もラクになるはず。

「30歳女子、友達付き合いを改めて悩む時期」納言・薄幸が“スパッと縁を切ってもいいと思うよ”と説く理由

あなたを理解してくれる人以外、気にしなくていいよ！

痛いほど気持ちが分かるよ。

私も、周りの反応とかを相当気にするタイプだと思う。

番組の収録なんかになると尚更。

言いたいことは頭の中で思い付いているのに。

キャラでないことは分かっているけど、たまに誰にも処理できないだろうという突拍子もないボケを言いたくなることもある。

でも、突然私なんかがボケたら変な空気にならないか？

ここ最近プロレスが好きだから、プロレスなんかに例えてみちゃったりもしたくなる。

でも、知識が浅いくせにこの発言をしたら、知ったかぶってると思われないか？

（まぁ、プロレスに関しては、プロレス好きなおじさん芸人があまりにも多過ぎるのが原因だが……）

頭の中でぐるぐるぐるぐる考え過ぎるうちに、

その話題が終わってしまい、結局何も発言できなかったり。

だからまず、あなたの“追加で話せる度胸”は凄いことだと思うよ。

私の場合、変な空気になるのを恐れて、何も発言できないから。

周りにいる人数が多ければ多いほど、発言するのに緊張してしまうのは当然のこと。

むしろ、周りの空気など一切気にせず、思いついたことをすぐに発言できる、心臓に毛が生えたような人間のほうがヘナチョコリンだと思っている。

もしかしたら、そういう人たちも色々考えて発言しているのかもしれないけど、

ただ、私から見たらすごく羨ましい。

人間にはそれぞれタイプがある。

だから、それこそ周りの目を気にせず、「自分は周りの空気を読み過ぎてしまう人間なんだ」と割り切ったほうが生きやすいのかもしれないね。

私は頻繁にエゴサーチをする。

世間の人が私のことをどう思っているのか気になるからだ。

ありがたいことに大体が好意的な投稿なのだが、

中には「何でそんなこと書けるの？」と、

目を疑ってしまうほど、汚い言葉で罵ってくる投稿もある。

ただ私は、エゴサに関しては、どんだけ批判的なことを書かれていても全く気にしない。

お前は私の顔を知っているけど、私はお前の顔を知らない。

そういう奴のアイコンは、100%顔写真ではない。

大体初期設定のアイコンか、どっかから拾ってきた海的な画像か、知らない本の画像だ。

投稿に使われている画像も、自分の顔写真はひとつもない。

何故かと言うと、自分が悪い投稿をしている自覚があるからだ。

悪い投稿をしている自覚があるから、顔はバレたくない。

そんな卑怯者に嫌われたっていいもんね。

……ちょっとアンチに対する苛立ちが過ぎて、話は逸れてしまったが。

私は上っ面な部分だけ見て嫌うような人には、全然嫌われていいと思う。

きっとあなたの周りにも

‘‘この人は周りのことを気にしている、気遣いのできる人だな‘’

そう理解してくれている人が、たくさんいると思う。

私もすごく緊張しいで、自信がなく、物事を悪いほう悪いほうにと考えてしまう。

芸歴14年になった今でもちょくちょく緊張するし、スベる前から「スベりそう」と思うことはしょっちゅう。

多少の場慣れもあって少しはマシにはなったが、これはもう性格なので完全に直ることはないと思っている。

自分のことを分かってくれる人にだけ分かってもらえれば。

それ以外の人の感情は気にしない。

そう割り切ることが一番早いし、気持ちがラクになるんじゃないかな。

（第6回に続く）