「すっぴん、水着…ありのままの白石聖」2nd写真集『unveil』撮影秘話を明かす

イカ墨ソーメンにアーサそば…沖縄のグルメを満喫しました！

――撮影以外の時間で印象に残っていることは？

白石「最終日の夜ごはんで、ホテルの近くのお店に行ったのですが、そこのお店のオススメの『イカ墨ソーメン』を頼んでみんなで“お歯黒さん”になったことがいい思い出です。峠さんのお誕生日会もしてとても楽しかったです。あとは、撮影ロケ地として使わせていただいている屋宜家（やぎや）という沖縄そばのお店があって。登録有形文化財に指定されている古民家で撮影をしておそばをいただきました。そこで食べたのが、アーサ（海藻のヒトエグサ）が入っている『アーサそば』。初めて食べたのですが、麺の中にもアーサが練り込まれていてとてもおいしかったです。またプライベートで沖縄に行ったらぜひ立ち寄りたいなと思っています」

――写真選びはどのように進めていったのでしょうか？

白石「毎日撮影が終わると、峠さんが撮った写真の中からおすすめを選んで、みんなに共有してくださっていたんです。なので、東京に戻ってから写真選びをするときも、それを参考にしつつ選んでいきました」

――カバー写真も印象的です。

白石「いい写真がたくさんある中で、どれをカバーにするかもとても悩んだのですが、写真集の大きさになったときに目を引く写真というのを基準に考えて、候補写真をその大きさに引き伸ばしてもらったんです。それを並べてみたときに、水の青と黒い髪と肌のバランスがよくて一際目を引くなと思ったのが（通常版のカバーに）選んだ理由です。この写真は横長なこともありレイアウトも悩んだのですが、『カバーの袖部分に巻き込めばそのまま使えるよ』と編集の方が提案してくださって。なので、実際に手に取ってくださった方だけが、カバーの袖部分を開いて一枚横長の写真として見られるというのもこだわりポイントになりました」

――カバーの写真もすっぴんに近いメイクですね。

白石「水の中のシーンなので、岡田さんがナチュラルに仕上げてくださいました。ガンガラーの谷のシーンでは、真っ赤なリップでメリハリを出したり、シーンによって変化をつけています」

――『unveil』というタイトルに込められた思いは？

白石「この言葉は私が提案させていただきました。今回、すっぴんや水着などに挑戦しているということもありますが、今回の沖縄での撮影を通して、すごく自分が自然体でいられたなという思いがあって。いつもは俳優として役を通してというように、1枚ベールを被った状態でみなさんの目に触れることが多いんですね。でもこの本では、ありのままの姿を見せれたのではないかという意味を込めて『unveil』というタイトルに決めました」

――普段のお仕事では、演技や撮影の内容によって表情を作ることが多い中、ありのままの自分でカメラの前に立つということに対しては戸惑いはありませんでしたか？

白石「表情を作らないで撮影に挑もう、といった感じで意識をすることはありませんでした。撮影はまだちょっと肌寒い時期だったのですが、上着を持ってくるのを忘れてしまって。それで、どこか古着屋さんに立ち寄ってほしいとお願いをしていたところ、偶然、目星をつけていた古着屋さんを発見したんです。その場で上着を買ったのですが、急きょ撮影許可を取っていただいて、その最中もずっと撮影してくださっていたんです。古着屋さんだけでなく雑貨のセレクトショップにも立ち寄って、写真集の中にも写っている猫ちゃんの箸置きを見つけたんです。このコがうちの猫にそっくりで。思わず購入して『見つけたよ』ってカメラに向かって見せつけているところがそのまま写真集に収められたりしているんです。なので、本当に旅をしている中で撮影をしていただいた感覚でしたね」

――写真集はすでに発売されていますが、身近な方からの感想で嬉しかった言葉はありましたか？

白石「母には完成してすぐに見せたのですが『いいね！』って言ってくれました。今回はカバーが3種類あるのですが、『どれも素敵な写真をセレクトできたね』って言ってくれたのが嬉しかったです。母も猫の箸置きを購入した直後の写真を一番気に入ってくれたらしく。本当に友達がスマホで撮ってくれる写真に近い雰囲気だなって改めて思いました」