「女性用風俗を始めた意外な理由」SPA Whiteオーナー・あす香さんがかつて抱いた“素朴な”疑問とは
執筆者: ライター・コラムニスト/ミクニシオリ
今、急激に店舗数が増えているという女性用風俗。中でも女性オーナーが運営していることで、細やかな店舗づくりに注目が集まっている風俗店があります。女性用風俗『SPA White』は、「女性がもっと女性を楽しめる社会を」というコンセプトを掲げ、基本コースで「Iライン(女性器の周り部分のこと)接触をしない」、ライトで気軽な女性用風俗として人気を集めています。
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女性用風俗という、比較的新しいサービスについて気になることはたくさんありますが、今回、あす香さんにお伺いしていくのは「女性用風俗を始めた経緯」について。成り立ちを聞いていくうちに、あす香さんの奇妙な半生と、店舗に込めた思いも見えてきました。
男性不信に陥っていた青春時代、それでも「包まれたかった」
――早速なのですが……まずは、女性用風俗店を立ち上げられる前の半生について、色々お伺いできますか。
あす香 どこから話したらいいでしょうかね。でも、学生時代は普通の女子でしたよ。ある意味普通の……だけど男性という生物に諦めを持っている、普通の女子でした。
――男性を諦めている……というのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
あす香 よくある話だと思います。中学校1年生のとき、付き合っていた男の子とエッチした次の日に、フラれたんです。半年付き合ってやっと関係を進めて、次の日にフラれるって、私のこと好きじゃなかったんだなと思いました。そこから10年以上、男性は「結局身体の関係になりたいだけなんだ」と、思い続けていました。
――たしかに、学生時代はよくある話なのかもしれないですが、それでもフラれた側はショックですよね。
あす香 ええ。だからこそ、諦めているなんて言いながら、どこか「男性に包まれたい」という欲求も抱えていました。それで、高校生のときに出会い系を使って、男性に会いに行きました。「食事に行こう」と言われていたのに、結局家に連れて行かれて……避妊をしてもらえなかったので、アフターピルをもらいに行ったんですよ。
高校生なりにいろいろ調べて、親にバレないように自費診療のできるクリニックを探して、渋谷に行きました。診察の後はなぜか心がスッとして、すごく安心できました。
――そういった話は、なかなか人に話せないですもんね。家族にも言いづらいし、同い年の友人にも話しづらかったでしょうに。
あす香 クリニックを出た瞬間、堰(せき)を切ったように泣きました。でもそのとき、大人になったら女性の性の話や悩みを聞ける人になろうと、そう誓ったんです。
この記事を書いた人
ファッション誌や週刊誌、WEBメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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