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「“諦める”っていう選択肢が頭にちらついたことすらない」カルマが“俳優が天職”と断言する理由【出演ドラマ『伝説の頭 翔』が話題】

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俳優という職業は僕の天職かもしれないと思えるようになった

7月クールの金曜ナイトドラマ『伝説の頭 翔』での演技が話題となり、9月27日公開の映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』では池松壮亮の相棒役として出演を果たす俳優のカルマ

――YouTuberから俳優へ。計画通りここまで歩みを進めてきたカルマさんですが、俳優になって逆に困っていることはありますか?

カルマ「実は最初は怖かったんです。YouTubeの番組を作っていたときは、全部自分に決定権があったんですよね。ずっと俳優になりたいって思っていたけど、いざチームの一員として現場に参加することは未知数だったんです。プロの方々が僕を俳優としてキャスティングしてくれたとして、その上で監督のイメージにどれだけ応えられるのか。応えるだけでなく、超えていけるかと考えると、正直怖かった部分もあります。やはり、ドラマにしても映画にしてもチームで作っているものなので、YouTubeとは勝手が違うし、その仕組みに順応できるのか心配だったんです」

――YouTubeでは編集・出演など、何でも自分一人でしてきてしまったゆえの悩みですね。

カルマ「そう。僕はチームプレーをしてこなかったので、自分の“我”が出てしまうのではないかと思っていて。俳優としての現場で、フラットになって身を委ねられるのだろうかという怖さがあったけど、入ってみたら意外とそれが楽しかったし快感でした」

――でも、自分で組み立てることができるからこそ、現場で監督にされたオーダーに対して異を唱えたくなることもあるのでは?

カルマ「それはね、全くないんです。作品に入る前に監督と話したりする機会はいただけるので、そこですり合わせができるし、『勘が鋭いね』みたいに言っていただけることもあったりして。それに、現場では割と自由にやらせていただく機会が多かったと思います。

最初にドラマに出演させていただいたのが『伝説の頭 翔』と同じ住田監督の『波よ聞いてくれ』という作品だったんですけど、お会いしてお話させていただいたときに、僕もモノを作っていたからこそ、作り手の方に対しての尊敬の念が湧いてきて。それもあって、現場に入った瞬間に、俳優としてその場に身を委ねられることができたんじゃないかなと思います。

それは監督さんだけでなく、照明さんやカメラさんとかに関しても同じ。今も、裏方の方々に対してのリスペクトは特別強いかもしれないですね。規模感は全然違うけど、自分もYouTubeでやっていたからこそ、どれだけ大変なことをやっているのかがわかるんですよね」

――幼少期に様々な経験をしながら、常に自分が動くことで夢を叶えてきたカルマさんですが、その原動力になっているものは?

カルマ「叶えるまで動くことしかやってきてなくて、途中でやめるっていうことをしたことがないんですよね。最後には何かしら結果が残せると思っているから、『諦める』っていう選択肢が頭にちらついたことすらないんです。特に、今みたいに参加させていただける作品が決まっていると、わかりやすく次のビジョンが立てられるんですよね。なので、今は俄然(がぜん)やる気になっています」

――カルマさんにとって俳優というお仕事が天職なのかも?

カルマ「僕も思います(笑)。YouTuber時代は全部自分でやっていたこともあって、完璧主義者になっていて煙たがれることもあったし、自分でも『関わると面倒くさいなって思われている』ことも自覚していたけど、それを変える気はなくて。でも俳優って、自分の役を突き詰めていく仕事。

例えば役作りに対しても、これくらいでいいかって思うこともできるけど、突き詰めていくことがプラスに受けとってもらえるのが俳優という仕事なのかなって思うんですよね。

だから、俳優として誰かを演じている限り、めちゃくちゃ面倒くさくなっていいんだなって。しかも最初に監督さんと方向性を決められるから、そこから先は、とことん突き詰めてもいいっていうのが、僕には合っていると思うんです」

――8月にはお誕生日も迎えられたカルマさん。これから先の一年間はどんな展望を思い描いているのでしょうか?

カルマ「俳優として様々な役を演じていくのはもちろん、YouTuber時代から自己プロデュース的なことも考えるタイプなので、いろいろマルチに芸能の場で活動を広げていきたいなと思っています。ドラマや映画の出演を絶対に無駄にしたくないなと思うし、これをきっかけに知ってくれた方々にも、また新たな景色を見せられるように活動をしていきたいです」

――smartは20代向けのメンズファッション誌ですが、この秋のファッション計画は?

カルマ「最近欲しいなと思って、ネットでチェックしているのはカーディガンです。あとは、ソフトな滑らかなシャツやGジャンも欲しいですね。いろいろおしゃれが楽しめる季節なので、秋が楽しみです」

Profile/カルマ
1996年8月26日生、福岡県出身。21歳でYouTubeを開始するや否や、登録者数がわずか1年で100万人を突破。大胆で刺激的な企画を連発し、登録者数180万人超えの人気YouTuberとなる。24歳でavexに所属してからは、役者として活動の場を移し、テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『波よ聞いてくれ』、テレビ東京『推しが上司になりまして』など様々なドラマに挑戦し念願の役者として邁進している。
Instagram:@karuma3923  

この記事を書いた人

東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。

Instagram:@remisatoh

Website:https://smartmag.jp/

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