「“諦める”っていう選択肢が頭にちらついたことすらない」カルマが“俳優が天職”と断言する理由【出演ドラマ『伝説の頭 翔』が話題】
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
7月クールの金曜ナイトドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)では、主人公のライバル役・東城真を演じ、この秋公開の人気映画3部作のラストを飾る『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(9月27日公開)では池松壮亮の相棒役として出演を果たす俳優・カルマ。YouTuberとして登録者数100万人超えを果たし、大手事務所avexに所属し、今や業界から熱い視線を送られる俳優となった彼の“本音”に迫った。
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YouTube登録者数100万人を名刺代わりに芸能界へ
――16歳で役者を目指して福岡から上京し、下積み時代の5年間を経て21歳でYouTubeを始め、1年で100万人を達成という経歴を持つカルマさんですが、YouTubeは名前を知ってもらうための手段だったということですか?
カルマ「一言で言うと、その頃はYouTuberが現代最強の名刺になると思ったんです。今は僕がYouTubeを始めてから5年経っているので、その頃とはまた状況が変わっていると思いますが」
――確かに、子どもに将来の夢を聞くとYouTuberが上位に入るほど席巻していた時代だったと思います。最初から企画や撮影、編集はすべて一人で行っていると伺いました。チャンネル登録者数を増やすためにこだわったことはありましたか?
カルマ「いろいろ戦略的なことは考えていたのですが、キャッチーな企画をやるにしろ、企画だけでバズってしまうと、チャンネルの登録数は多いけど名前とかキャラクターとしての認知度がともわないこともあるんですね。なので、僕のキャラクターや個性自体を認知してもらえるような動画作りにはこだわっていました。例えば、オープニングの喋っている時間を長くして、企画の時間を短くするとか」
――そういった作戦は、“有名YouTuberになるには?”みたいなネットで見かけるようなサイトなどで知識を得るものなのでしょうか?
カルマ「そういうものはまったく見たことがないですね。なので、恐らくですけど、他のYouTuberさんと登録者数の増え方とか推移のグラフの出方がまったく違っていると思います。登録者数の伸ばし方とかも、人に聞いたり調べたりしたこともなくて。ユーザーとしてYouTubeを見たときに『こうしたら勝てるな』とか、すべて自分の感覚でやっていました」
――つまりは企画だけがバズってYouTuberとして有名になりたい人とは、コンテンツの作り方がまったく違って、その先の『俳優』というところにつなげるために、認知度を上げるための活動をしていたということですか?
カルマ「そうですね。YouTuberとしてのゴールを僕は設けていませんでした。YouTubeで登録者数100万人を達成することで社会的な認知度を高めるのが目的で、あくまで100万人は次の目標に進むための通過点だったので、やっぱり他の方とは違ったかもしれないです。その当時も登録数を上げるためにコラボ企画なんかもやってこなかったし、今も他の方のYouTubeをチェックするということはあまりしていないです」
――幼い頃から有名になりたいと思っていたそうですが、具体的に何かになりたいというような夢はあったのですか?
カルマ「幼少期から家でテレビが24時間ついているような環境で育ったので、ドラマもバラエティも映画も、様々な番組を見ていたんです。なので、大人になったらテレビに出る人になるんだって思いこんでいて。その気持ちのまま、16歳で上京して、そこからいろいろな現実を知って。その後、考え方を変えて、YouTubeから強行突破していこうと。YouTubeという世界で大きな影響力をつけてから、芸能界に入っていこうという戦略に変えたんです」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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