【河合優実×金子大地×寛一郎インタビュー】“ハチャメチャな”三角関係を描く映画『ナミビアの砂漠』

「推す」という感覚が人よりも薄い河合優実

――今作には執着というキーワードがありますが、みなさんが執着するものを教えてください。

河合　私は、執着心がすごく薄いと思います。

――それはお芝居に対しても？

河合　そうですね。熱はすごくあるんですが、それが持続して絶対に離せないというものがあまりなくて。推しができたこともないんですよ。

金子　でもいまは推される立場だよね？

河合　ありがたいことに。でも、その推すという感覚が自分には薄くて。だからこそ、そう思える人たちが羨ましいなと思うこともありますね。

――今作は、河合さんが山中監督の作品を見て、“いつか監督の作品に出演がしたい”という念願が叶って出演となっていますよね。

河合　そうなんです。でも、そう思ってからコネを使ってでも絶対に山中監督に会おうと思ったりしたわけでもないし、ずっと執着し続けていたわけでもなくて。ただ、会いたいという気持ちは本当だったから、身を委ねていたらそれが叶ったという感覚で。もしかしたら、どんなことに対しても、執着した先にいいものがあるとは思っていないのかもしれないですね。

寛一郎　僕もそのタイプかもしれないですね。過度な執着って、絶対に良くないと思うんです。でも、執着できることって、何かに熱中できることだから、すごく幸せなことだとも思うんです。

金子　ふたりともすごいね!?　僕は執着しまくりですよ！　人にも、食べ物にも依存します！

一同　えぇ!?

金子　梅干しも食べすぎちゃうし！

寛一郎　かわいいエピソードだな（笑）。

金子　小学生の時に、おばあちゃんが送ってきてくれたカリカリ梅が好きすぎて食べすぎて体調を壊したこともあるんですよ（笑）。恋愛に関しても、ホンダに共感するくらい、めちゃくちゃ執着するタイプだと思います（笑）

一同　あはは！

9月6日（金）公開 映画『ナミビアの砂漠』

Profile／河合優実（かわい・ゆうみ）
2000年12月19日生まれ。東京都出身。映画『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』（’21）で、第43回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞ほか、多数の賞を受賞。過去の出演作に、映画『少女は卒業しない』『ひとりぼっちじゃない』『四月になれば彼女は』『あんのこと』『ルックバック』（声の出演）、ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」「不適切にもほどがある！」「RoOT / ルート」などがある。今後は映画『八犬伝』（10月25日公開）、連続テレビ小説「あんぱん」（’25年春放送予定／NHK総合）などが控える。

Profile／金子大地（かねこ・だいち）
1996年9月26日生まれ、北海道出身。’15年に俳優デビュー。近年の出演作は初主演映画『猿楽町 で会いましょう』(’21)、『手』(’22)、『Winny』(’23)、『52ヘルツのクジラ』(’24)など。
Instagram：@daichikaneko_official

Profile／寛一郎（かんいちろう）
1996年生まれ、東京都出身。2017年に俳優デビュー。同年公開の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で、第27回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。翌年、「菊とギロチン」で第92回キネマ旬報ベストテン 新人男優賞などを受賞。近年の主な出演作に、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の11人』、映画「月の満ち欠け」(ともに22)、「せかいのおきく」「首」（ともに23）、「身代わり忠臣蔵」「プロミスト・ランド」(ともに24)など。主演映画「シサㇺ」（９月１３日公開予定）、TBS SPドラマ「グランメソン東京」、映画「グランメゾン・パリ」（2024年冬公開予定）が控えるほか、米・スカイバウンド×フジテレビ共同制作ドラマ『HEART ATTCK』（2024年秋以降FODにて配信予定）で主演を務める。

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