【JO1川西拓実インタビュー】音楽と演技で成長を実感 映画『バジーノイズ』と新シングル『HITCHHIKER』を語る
執筆者: エディター・ライター/齊藤美穂子
本誌でもおなじみのグローバルボーイズグループJO1から、役者としても活躍する川西拓実さんがソロ初登場。5月3日に公開された映画『バジーノイズ』について、また5月29日リリースのJO1の8枚目シングル『HITCHHIKER』に込めた想いも明かしてくれました。
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2023年の初めから比べると音楽に演技にと大きく成長した
――今回『バジーノイズ』で映画初主演を務めた感想を教えてください。
川西拓実(以下、川西) お話をいただいてすぐに原作を読んだのですが、『バジーノイズ』の舞台は兵庫なんです。偶然にも僕も兵庫県出身ということもあって、作中に出てくる場所や名称も知っているところがあったりしたので、親近感のある作品でした。僕が演じた清澄は、周りをシャットダウンして音楽だけあればいいと思っているような人で、実は僕もオーディションを受ける前やデビュー当時はそんなふうに思っている時期があったので、昔の自分を見ているような感じがしてすごく共感できる役柄でした。
――共演者の方々との現場の雰囲気はいかがでしたか?
川西 映画初主演ということで緊張しているうえに人見知りな僕を、桜田ひよりさんが年下とは思えないほど自然に引っ張ってくださり、本当に何度も助けられました。栁俊太郎さんは、デビューする前から“こういう男になりたい”という憧れの存在だったので、現場でずっと栁さんに対して“めっちゃ好きです”って言っていました(笑)。もう見た目も立ち振る舞いも話し方も、全部がカッコよすぎるんですよ。作中ではベースも披露していて、その姿もまたカッコよかったです。
――作品を観ていて少し痩せたかな?と感じたのですが、役作りのために何かしたことはありますか?
川西 痩せていたとしたら単なる夏バテです(笑)。去年の夏に撮影したのですが、いつも夏はあまり食欲がなくて……。今回の役作りのためにやったことといえば、キーボードとドラムパッドの練習です。どちらも作中で実際に弾いたり叩いたりしているんですが、練習を先生についていただいて2カ月くらいかけてみっちりやりました。役柄的に音楽は大事な部分だから適当にはできないし、でもお芝居もしないといけないしで、結構ハードな日々を過ごしました……って、だから痩せてみえたのかもしれません(笑)。
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――なるほど(笑)。でもキーボードとドラムパッドの経験は、今後JO1としての楽曲制作にも繋がりそうですね。
川西 僕も“これはこの先の音楽活動に使えるぞ、絶対撮影が終わってからも練習し続けよう!”って思っていたんですが、撮影が終わったらまったくやらなくなってしまいました。やっぱり人って甘くて楽なほうへ引っ張られちゃいますね(笑)。でも作品を通して、音楽に対するモチベーションはさらに高まりました。今回の映画で使われた曲はすべて、音楽プロデューサーのYaffleさんが作っていて、専門知識もたくさん教えていただいたんです。音楽は生きていく上で常に隣にあるものだと僕は思っていて、その曲を作るってやっぱりすごく大変だなと思うときもあるのですが、清澄のように自分の好きに対して素直に楽しんでやってみようと思えるきっかけにもなりました。
――他にも清澄という役から影響を受けたことはありますか?
川西 今よりももっと仲間を大切にしようと思いました。僕は昔からひとりでいたいし、ひとりが好きなタイプで、JO1に入ったばかりの頃もメンバーとは少し距離を置いていたんです。今となっては距離も縮まりましたが、でもやっぱり仲間、僕にとってはJO1のみんなとの絆や、人との出会いを大切にしようと改めて思いました。
――作品を通して成長した部分はありますか?
川西 僕はまだ俳優としての経験が浅かったのですが、風間(太樹)監督が目の動きだったりセリフの言い方だったり些細な部分ひとつとってもすごく丁寧に指導してくださって、演技の部分で成長を感じています。デビューしたばかりの頃はダンスと歌に一生懸命で、まさか自分が俳優として演技をするなんて思ってもいなかったので、いろいろなお仕事をさせていただく中でこのような作品に巡り合い、ビシバシと鍛えていただいてありがたい限りです。演技をやらせていただくにつれ興味がどんどん出てきて、今はお芝居をもっとやってみたいという気持ちでいます。
――JO1の活動についても教えてください。5月29日にリリースされるニューシングル「HITCHHIKER」はどのような仕上がりになっていますか?
川西 今回もかなりやばい仕上がりになっています。特にタイトル曲の『Love seeker』は、テンポが早くてライブでも盛り上がること間違いなしの曲。愛を探してさまようけど、結局は自分が愛を与えることでもらえるものだというメッセージが込められているのですが、今の自分に大事なメッセージだなとパフォーマンスをしながら思いました。みなさんと一緒に盛り上がれるようなキャッチーな振りもあります。あと注目していただきたいのは歌詞。愛をテーマにしているだけに、“ラブ”って言葉がめちゃくちゃ出てくるんですよ。ぜひ何個出てくるか数えながら聴いてください。
――シングル収録曲ではありませんが、最近リリースされた『HAPPY UNBIRTHDAY』では作詞作曲も手がけていましたね。ちょうどスマートで一年前に取材させていただいたとき、2023年の目標は「曲を作って出す」っておっしゃっていました。実際に目標を達成した感想はいかがですか?
川西 え! そんなこと言っていましたか!?(笑)ちょっと小っ恥ずかしい気持ちもありますが(笑)、自分がやりたかったことがひとつ実現できてすごく嬉しかったです。いつもDTMを使って曲作りをしているんですが、いいものが完成したのでスタッフさんに聴いていただいたところ、今回こういった機会をいただくことができたんです。今後もまたこういった機会があると思って、さらにクオリティを上げていかなきゃいけないなというプレッシャーも感じています。
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――次なる目標は!?スマートで言ったら叶うかもしれません (笑)。
川西 たしかに!(笑) やってみたいことはたくさんあるんですけど、音楽の話で言うと次はソロ曲を出したいです!
――楽しみです! 公言した夢をどんどん叶える川西さん。最後に夢を追いかけている読者の方へメッセージをお願いいたします。
川西 正直、夢が叶ってからもめっっっちゃ大変だなって思います。夢が叶うことはゴールではなくて、その先にさらに乗り越えなくてはいけないことがたくさんあります。だから、ちょっと厳しい言い方かもしれないですが、もし今諦めてしまったり迷う夢だったらやめておいたほうがいいかもしれない。そのしんどさを乗り越えてまで絶対にやりたいと強く思うなら、果敢に挑戦して自分の手で掴み取ってほしいです!
Profile/川西拓実(かわにし・たくみ)
1999年6月23日生まれ、兵庫県出身。2019年に開催された日本最大級のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で視聴者投票によって選ばれ、2020年にJO1のメンバーとしてデビュー。ダンス、歌、ラップすべて未経験ながら、なんでもこなしてしまう天性のセンスで多くの人を魅了する。チャーミングな仕草と愛される性格から「JO1の姫」とも呼ばれるが、15年間野球少年として汗を流した一面も。シャイで誠実、愛嬌のある性格で、ファンだけでなくメンバーからも愛される、JO1きっての愛されキャラ。
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Interview_MIHOKO SAITO
※この記事は2024年smart6月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
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この記事を書いた人
出版社でファッション誌の編集を経て、フリーエディター兼ライターに。現在は雑誌や書籍、Webなどをメインに、幅広いジャンルで記事を制作。 趣味は陶芸と金継ぎ、料理、旅。2020年に移住し、湘南暮らしを満喫中。
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