【新宿で楽しむ3つのシルクロード美食旅】注文通りに出てこない?珍グルメ好きのZ世代男子が異国の味覚探訪に出かけてみた
執筆者: ライター/山本康士朗
ウズベキスタン料理専門店『エコトゥランフード(タンドールマスター)』
続いてのお店は、ウズベキスタンの家庭料理をふるまってくれる「エコトゥランフード」です。新大久保駅から歩いて5分ほどのお店で、1階には韓国焼肉、バングラディッシュ料理が、2階にはネパール料理居酒屋があるというとてもカオスなテナントに入っているお店になります。Googleマップにはエコトゥランフードと記載があるものの、着いてみるとそのような記載はなく戸惑ったのですが、実は1階の真ん中のお店が厨房になっており、バングラディッシュ料理屋の前のテラス席がエコトゥランフードの席だったようです。また店の名前は「タンドールマスター」ともいうようで、とてもややこしい見た目となっています。宝の地図で秘密の洞窟を見つけるような……そんなワクワク感を味わうことができました。
さて、こちらのお店で楽しむことができるウズベキスタンの特徴についてご紹介します。ウズベキスタン料理は中央アジアの特徴を色濃く反映しており、内陸国のため基本的には魚料理はほとんどありません。羊肉、牛肉を中心とした料理となっており、豚肉は宗教色が強いためほとんど扱っている店はないようです。ウズベキスタンの代表的な料理と言えば一番に挙げられるのはプロフ(ピラフ)。今回はそのプロフと、スープを注文してみました。
プロフに関しては、人参、玉ねぎ、豆、ゴロゴロと入った羊肉の味が沁みたパラッパラのお米がとても美味しい!調理の際に、これら材料を炒めて、油と一緒にお米を蒸すらしく、その影響か独特の油っぽさはありますが、脂身の少ないゴロゴロとした羊肉が良いアクセントとなって、ガツガツと食べてしまいました。量も多く、かなり満足度の高い一品です。
注文したスープは、トマトベースとなっており、角切りの人参やじゃがいも、羊肉、豆などが入っていて、ミネストローネのような味わい。トマトの酸味とほんのり野菜の甘さがあって沁みる一品でとても美味しいです。ただ、ご飯もののプロフを頼んだのに、スープにもご飯が入っていてとてもびっくり。お腹一杯になりました。
ここでもトルコ料理専門店のヒサル同様、チャイをサービスで出してくれました。お茶に含まれる成分が油の分解をサポ―トしてくれるようで、油を使った料理のプロフなどには必須アイテムになりそうですね。
新疆ウイグル料理専門店『シルクロードタリム』
最後のお店は、ウイグル料理を提供してくれる「シルクロードタリム」。店内は異国を感じさせる謎の置物やカーペット、デザインが多数見られ、中央アジアの方々かと思われるお客さんも多くいました。シルクロードタリムは京王線/京王新線 初台駅から徒歩5分ほどに位置しています。
ウイグルでは、主にイスラム教を信仰するウイグル族が生活しているため食生活はイスラムの国々と同様、マトン(羊肉)、牛肉を好んで調理されるようです。またウイグルの料理は中国の影響も受けつつ、中央アジアの要素を取り入れられています。スパイスを効かせて炒めた羊肉、トマト、玉ねぎ、ピーマンなどをコシが強い手延べ麺にぶっかけた新疆拌麺(ラグメン)や、羊肉串(シシカバブ)などが代表的な料理です。
本格的なウイグル料理を堪能できるとのことで、ウイグル風焼うどんの「タリムコルマチョップ」と、ウイグル風ミートパイの「ゴシ ナン」を注文してみました。ところが、届いたのは下のメニューのコルマチョップ……!「間違えて麺を切っちゃったから、これでも良いかな?その代わり大盛りサービスするよ!」と店員さんに言われ、OKを出しました。このいい意味でテキトーな感じもとても異国気分を味わうことができて面白いです。
その料理がこちら。コルマチョップはウイグルの麺料理の一つで、千切ったような麺を茹で、羊肉と野菜と炒めたもののようです。こちらのお店では、ラム肉、ピーマン、パプリカ、ニンニクの芽、じゃがいも、唐辛子と一緒に、トマトベースのスープで炒め煮しているようです。角切りに入った野菜と肉がゴロゴロと入っており、ラムの旨味、トマトの酸味、唐辛子の辛味が混ざり合ったもちもち食感の麺が最高でした!シェフ、料理ミスしてくれてありがとう!
続いてがウイグル風ミートパイの「ゴシ ナン」。ウイグルのナンは、水分が少ないようで、乾燥したウイグルの気候も相まって、室内に長期間置いても腐ったりカビたりすることがなく、長期保存が可能なことから多くの食卓で重宝されている食材とのこと。このナンを平たく伸ばし、羊のひき肉を挟んであげ焼きしたのがこのゴシナンといわれる料理のようです。周囲のねじりがかわいらしく、お菓子のような見た目をしておりますが、中には羊のひき肉と玉ねぎの餡がたっぷり詰まっておりました。皮はパリっとサクサクで、中身はジューシーな味わいでした。間違いなくビールあうおつまみになりそうで、こちらも絶品でした!
最後に
いかがでしたか?海外旅行はキツいけど、気軽に海外を味わいたい!そんなあなたにとてもおすすめなお店になっています。実際、大久保なんかは街を歩いているだけでも圧倒的に海外の方が多くいらっしゃるので、スーパーに入るだけでも「ここはほんとに日本か?」と思う場面も多く、変な看板もあるし、本当に楽しいですね。
皆さんもぜひ、本場異国料理を開拓し、新たな食文化と触れ合ってみてください!
関連する人気記事をチェック!
この記事を書いた人
PR会社アンティル所属。静岡県出身。2022年3月に大学卒業。大学時代からアンティルにて4年間インターンをし、PR領域に更に注力したい思いから、新卒でアンティルに入社。外食チェーン、自動車、ホテル、フィンテック企業などのPRを担当。自然が好きで、趣味は登山、スノーボード、海沿いドライブ。
Instagram:@kochan1017
Website:https://vectorinc.co.jp/business/pr/antil
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
この記事をシェアする
この記事のタグ