【窪塚愛流&蒔田彩珠インタビュー】W主演映画『ハピネス』は恋人を失うのに、なぜ“ハピネス”なのか5月17日(金)公開。原作は嶽本野ばらの同名小説
執筆者: ライター/石野志帆
いろんな立場からみつめる“ハピネス”
余命宣告を受けた女子高生、その恋人、そして両親……
――感涙必至のストーリーです。作品の見どころをお願いします。
窪塚 『ハピネス』という題名は、一見ストーリーとは矛盾しているので「恋人を失うのに、なぜ“ハピネス”なんだろう……」ってずっと考えていたのですが、自分なりの解釈ができるようになりました。その解釈というのは、撮影中はこう、撮影が終わった後はこう……と、僕には何段階かありました。でもそれは多分、映画自体がすぐに答えを渡さなかったように、映画が(“ハピネス”とは何か)考えさせてくれる作品なのだと思います。
蒔田 人によって、視点や感じ方が違ってくる作品だと思います。私は由茉を演じたので「もし自分が同じ状況になったら、自分の大切な人や両親はどういうふうに思うんだろう」という目線で観ていましたが、たとえば私の母だったらやっぱり親心で観ると思うんです。ぜひいろんな方にいろんな視点で観ていただけたらと思います。そして、作品の題材自体がどうしても切ないものではあるんですが、観終わったときには心温まるような作品になっているので、楽しみにしていただけたらと思います。
窪塚 僕も本当に観る人それぞれの解釈があっていいなと思っています。そして、それはどれも正解だと思います。老若男女問わずいろんな方々の視点で、それぞれの“ハピネス”、幸せの形っていうのがあると思うし、これをきっかけにまた新しい自分の優しさっていうものを知れると思うので、ぜひ劇場で観ていただきたいです!そして、僕と蒔田さんが演じた雪夫と由茉や、由茉の両親が、もし自分の立場だったと考えたときにどう受け止めるか、いろんな目線に立ってみてもらえるとすごく嬉しいです。
(了)
Profile/窪塚愛流(くぼづか・あいる)
2003年10月3日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2018年に映画「泣き虫しょったんの奇跡」でスクリーンデビュー。2021年から本格的に俳優活動を開始。映画「麻希のいる世界」、「少女は卒業しない」、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」などに出演。
Instagram:@airu_kubozuka
Profile/蒔田彩珠(まきた・あじゅ)
2002年8月7日生まれ。映画『海よりもまだ深く』や、映画『三度目の殺人』、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』、映画『万引き家族』、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』、Netflix「忍びの家 House of Ninjas」などに出演。
Instagram:@makita_aju
映画『ハピネス』作品情報
ストーリー:好きなお洋服を着て、好きなものを食べて、大好きな人と一緒にいたい。
出会いは、高校の美術室。好きな作家の画集を見て、好きな本の話をする…。そんな雪夫と由茉の平凡な日々は、「私ね、あと1週間で死んじゃうの」という由茉の突然の告白によって一変する。その言葉に雪夫の心は乱れ、気持ちが追いつかずにいたが、彼女はすでに自分の運命を受け止め、残りの人生を精いっぱい生きると決めているようだった。そんな思いを受け止めた雪夫は、彼女との残り少ない日々に寄り添う決意をする。由茉にはやりたいことがたくさんあった。今まで人目を気にしてできなかったファッションに挑戦することや、日本一のカレーを食べに行くこと。そして何よりも残り少ない日々をふたりで一緒に過ごし、最期の瞬間までお互いのぬくもりを感じ合うこと。そんな“奇跡的な日々”を過ごした2人は、間違いなく“ハピネス”だった──。
出演:窪塚愛流 蒔田彩珠
橋本 愛 山崎まさよし 吉田 羊
原作:嶽本野ばら「ハピネス」(小学館文庫刊)
監督:篠原哲雄 脚本:川﨑いづみ
制作プロダクション:光和インターナショナル
配給:バンダイナムコフィルムワークス
公式サイト:happiness-movie.jp
5月17 日 金 より全国公開!
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【窪塚愛流】
スタイリスト=上野健太郎
ヘアメイク=小嶋 克佳(TRON)
【蒔田彩珠】
スタイリスト=小蔵昌子
ヘアメイク=山口恵理子
写真=斎藤大嗣
インタビュー・文=石野志帆
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この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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