smart Web

連載4×5(シノゴ)

恋愛相談の最中に思わず写真を撮り始める俳優・古屋呂敏。ネイティブとしての英語力を武器に世界へ【インタビュー後編】BL作品『恋をするなら二度目が上等』でのW主演が話題

執筆者:

ネイティブとしての英語力を武器に新天地へ。

――やっぱり呂敏さんといえば英語が堪能っていうのは大きいですよね。当時見ていたドローンの映像も、もちろん英語だったわけですよね?

古屋 確かに、それはありますね。まだ日本のユーチューバーにはそういうチャンネルをやってる人がいなかった時期に、海外の映像クリエイターやフォトグラファーのユーチューバーが、ドローンもそうですけど、ライティングだったり、最新のデジカメだったり機材の解説からこういう撮り方がある、こういうレタッチの仕方があるっていうチュートリアルみたいな動画をたくさんアップしていて。ほとんどそれを見て勉強しました。

――すごいなぁ。今、役者とフォトグラファー、映像クリエイターとして、自分の中ではどんな感じで両立してるんですか?

古屋 いい意味で、すごくバランスが取れるというか。役者をやってる時の集中の仕方と、作品を作ってる時の集中の仕方は自分の中で全然違う気がしていて。今は、それぞれの活動がちょうど息抜きになってるんです。役者としてドラマという一つの作品に3カ月間集中して入ったら、その後は写真や映像の作品を多めに作ったりとかして、またドラマ作品に入ってるっていう、なんか自分の中でいい波ができてる気がします。

――でも、その両立って普通に考えるとかなり難しいんじゃないかと思うんですけど。 

古屋 確かにこれまでのフォトグラファーとしての仕事は、クライアントワークがメインだったので、それはやっぱり役者との両立が難しくて。より自分の作品を作る方向にシフトチェンジしてきてはいます。自分発信での写真展だったり、まだまだ模索中ですけどね。準備してない感じでその場の空気感でパッと撮影したりって部分は、しっかり準備して臨むドラマの現場とは気持ちの持っていき方も全然違っていて、だからこそリフレッシュできる部分が大きいのかなと思っています。

――役者として、クリエイターとして、何かインプットすることで意識していることはありますか?

古屋 時間ができたら、海外で話題の作品は必ずチェックしています。今回のBL作品なんかも、やっぱり今、BLはタイとか中国とか、アジアでもすごく人気があって。そこに向けて足がかりになる作品に出たいなってことは、マネージャーさんとも意識的に相談したりしていますね。

恋愛相談の最中に思わず写真を撮り始める俳優・古屋呂敏。ネイティブとしての英語力を武器に世界へ

――やっぱり英語力を活かして、海外作品に挑戦することも視野に入れているんですね。

古屋 Netflix(ネットフリックス)の番組に出た際の反響がやっぱりすごく刺激になったんですよね。世界の人に見てもらえる作品に出たいっていうモチベーションは、かなり高まってきています。

――演者としてはもちろんですが、呂敏さんの強みって映像に関してだと、撮るだけじゃなくて編集までできるところだと思うんですよね。その視点は役者としてだけじゃなく、次のフェーズに進化する可能性も秘めているのでは?

古屋 確かに、自分が映像を触ることで監督の凄さをより理解できてる部分はあるかもしれないです。ただ、自分が監督になるっていうのは違うのかな?と思っていて。それよりも今は、役者として何かしら目的を持って海外にちょっと住みたいって野望があります。英語力ももっと磨きたいし、どこか日本以外でも地盤を築けたらいいなと思っています!

(了)

恋愛相談の最中に思わず写真を撮り始める俳優・古屋呂敏。ネイティブとしての英語力を武器に世界へ

Profile/古屋呂敏(ふるや・ろびん)
1990年6月2日生まれ、京都府出身。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。日本の高校を卒業後、ハワイ州立大学、のちにマサチューセッツ州立大学アマースト校に進学。俳優のみならず、フォトグラファー、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。特技:ドローン、スポーツ全般。
Instagram@ robin_officialjp

photographer=斎藤 大嗣
stylist=青木紀一郎
Hair & Make-up=速水昭仁
videographer / filmmaker / director =Mo-chang-co

この記事の画像一覧
  • 大判カメラで10枚(ONE ROLL)の写真を撮影し、その写真からストーリーを紡いでいく連載「4×5(シノゴ)」 | 第10回ゲスト:古屋呂敏
  • 大判カメラで10枚(ONE ROLL)の写真を撮影し、その写真からストーリーを紡いでいく連載「4×5(シノゴ)」 | 第10回ゲスト:古屋呂敏
  • 大判カメラで10枚(ONE ROLL)の写真を撮影し、その写真からストーリーを紡いでいく連載「4×5(シノゴ)」 | 第10回ゲスト:古屋呂敏
  • 大判カメラで10枚(ONE ROLL)の写真を撮影し、その写真からストーリーを紡いでいく連載「4×5(シノゴ)」 | 第10回ゲスト:古屋呂敏
  • 大判カメラで10枚(ONE ROLL)の写真を撮影し、その写真からストーリーを紡いでいく連載「4×5(シノゴ)」 | 第10回ゲスト:古屋呂敏

この記事の画像一覧を見る(5枚)

12

この記事を書いた人

画画画

画画画

2022年に始動した、オルタナ育ちのエキセントリッククリエイティブ集団。「ガガガ」と読む。 合言葉は「ヴィジュアルショック フロム ウォーターヒップ」! スチール撮影、動画撮影などのディレクションから、 シューティング、スタイリング、ヘアメイク、キャスティング、デザインまでトータルでプロデュースする。 STANFORD(スタンフォード)所属。

Instagram:@gagaga_tokyo

この記事をシェアする

この記事のタグ

10

00:59

smart Web の
記事をシェア!

この記事をシェアする

関連記事

舞台「千と千尋の神隠し」ハク役・増子敦貴が語る作品の魅力ほか【芸能の人気記事 月間ベスト3】(2024年4月)

INI 田島将吾&西 洸人2ショットインタビュー 、MELOGAPPAアーティストブック制作秘話ほか【音楽の人気記事 月間ベスト3】(2024年4月)

【佐野勇斗インタビュー】美容ルーティンも公開 疲れていても毎日必ずすることは?

大人気「友達がやってるカフェ / バー」で働く店員に話を聞いてみたら想像以上に楽しそうだった

JO1木全翔也がアイドルを目指す女子の“熱量の差”に共感 「チームで働く人に刺さる作品」

【パリ五輪】金髪ヘアの注目スケーター、根附海龍を知ってるか?「世界のトッププロ」を目指す20歳のリアル

smart(スマート)公式SNS