smart Web

古川琴音が「本当の意味でゾッとした」ホラー映画『みなに幸あれ』。演技で体感した絶望と狂気 、そして切り開いた新境地

執筆者:

映画『みなに幸あれ』主演の古川琴音

この記事の画像一覧を見る(10枚)

1月19日(金)から全国で順次公開が始まったホラー映画『みなに幸あれ』。「第1回日本ホラー映画大賞」(主催:KADOKAWA)大賞受賞作を長編映画化した本作は、「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」という人類の根源的なテーマを扱った“社会派ホラー”だ。smart Webでは、主人公の「孫」を演じた今注目の俳優、古川琴音さんにインタビュー。初のホラー映画出演にあたっての思い、社会派ホラーの面白さ、撮影秘話を聞いた。

「プロダンスリーグ“Dリーグ”見始めるなら今!」新しいこと尽くしのDリーグの新チーム、新ルールを徹底解説

古川琴音が初のホラー映画出演にあたって抱いた思い

映画『みなに幸あれ』

映画『みなに幸あれ』(2024年1月19日より全国順次公開)の1シーン (C)2023「みなに幸あれ」製作委員会

「現実に続くような物語だからこそ怖い」 
“社会派ホラー”の面白さ

――台本を読んで、この作品のどんな点が面白いと思いましたか?

古川琴音(以下、古川) 完全にフィクションなんですけれど、フィクションと言って切り離すことができずに“現実に続くような物語”に見えたんです。そこが「面白い!」と思いました。

――社会派ホラー”だからこその怖さがあると?

古川 あります。物語自体はフィクションであっても、そこに含まれるメッセージとしては社会に通じることがたくさん入っていると思うんです。そこに気づいたときに二重の怖さがあるというか。単なる映像的な怖さだけじゃなくて「本当の意味でゾッとする作品」になっているんじゃないかと思いました。

映画『みなに幸あれ』主演の古川琴音

――演じられたのが役名のない“孫”という人物でした

古川 それはやはり“匿名性”ということだと思うので、誰か個人の話というよりは、みんなに通じる話だと解釈して演じました。

――“孫”の役柄としての印象はどんなものでしたか?

古川 作品の中でお客さんが共感できる唯一の役だと思うんです。私が普通であればあるほど、家族たちは異様に見えてくるだろうと思ったので、本当に“ごく普通の感覚を持っている人”というのを意識しました。

映画『みなに幸あれ』

映画『みなに幸あれ』(2024年1月19日より全国順次公開)の1シーン (C)2023「みなに幸あれ」製作委員会

この記事を書いた人

TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。

X:@heartsilvermist

Website:https://smartmag.jp/

執筆記事一覧

この記事をシェアする

この記事のタグ

19

08:00

smart Web の
記事をシェア!

この記事をシェアする

関連記事

「プロダンスリーグ“Dリーグ”見始めるなら今!」新しいこと尽くしのDリーグの新チーム、新ルールを徹底解説

「婚活難民たちのリアル」映画『恋愛終婚』は監督の実体験!?秋月三佳×濱正悟のマジでリアルな恋愛観も

「ハリポタ体験型施設はハロウィンに行け!」スタジオツアー東京で世界観を満喫!限定メニューも実食レポ

「台本はお風呂で覚える派」モデル、グラビア、恋リア出演を経て、古田愛理が今“俳優”にハマる理由

「自己肯定感は爆アゲであればあるほどいい」ポジティブマインドな村重杏奈が語る“楽しく生きるコツ”

「井桁弘恵のリアルな恋愛観」恋愛相談はする?恋愛は本能に従う?【ドラマ『私の町の千葉くんは。』で主演】

smart(スマート)公式SNS