「自分が主人公だと胸を張って言える人生を」女優・山谷花純が『花束みたいな恋をした』を観て思ったこと
執筆者: 女優/山谷花純
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この作品は、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本。2023年に公開された映画「怪物」では、カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞した。
語り過ぎない余白の部分が多い脚本は、胸の中に眠る小さな傷に染み渡る。性別・世代問わずに共感を抱く坂元脚本のファンは、日本だけに留まらず世界にも浸透している。
メガホンをとったのは、土井裕泰監督。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけ、「罪の声」「映画 ビリギャル」「今、会いにゆきます」などジャンル問わず繊細な心情を描くのを得意とする監督。土井監督作品は、人間の成長過程の中での葛藤が表現されていることが多いと思う。なんでもない日常であり、人の心が一番揺れ動く恋愛をテーマにした作品の演出との相性が絶妙なのだ。公開されると多くの人の共感を呼び、主演を務めた有村架純は、今作でノミネートされた第45回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝いた。
Profile/山谷花純(やまや・かすみ)
1996年12月26日生まれ、宮城県出身。2007年にエイベックス主催のオーディションに合格し、翌年12歳でドラマ「CHANGE」(CX/08)にて女優デビュー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)、「ファーストクラス」(14/CX)など話題作に出演。その後、映画『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(18)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)、連続テレビ小説『らんまん』(23)などに出演した。主演映画である『フェイクプラスティックプラネット』(20)ではマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。2024年1月期は日本テレビ系・土曜ドラマ『新空港占拠』(毎週土曜よる10時放送)に出演中。
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1996年12月26日生まれ、宮城県出身。2007年にエイベックス主催のオーディションに合格、翌年12歳でドラマ「CHANGE」(CX/08)で女優デビュー。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)、「ファーストクラス」(14/CX)など話題作に出演。その後、映画『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(18)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)、連続テレビ小説『らんまん』(23)などに出演した。主演映画である『フェイクプラスティックプラネット』(20)ではマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞するなど、今後の活躍が期待される。
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