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MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

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――くすぶった経験があるからこその強みというのはあると思いますか?

MEGUMI 逆に人間ってくすぶらないと、自分の弱点や変わらなきゃいけない点は見えてこないと思うんです。幸せなときって「幸せ~!……以上。」で終わってしまう。傷ついたりくすぶったりしないと、自分のことは考えないですよね。だからくすぶる経験は、絶対必要なことだと思うんです。それをどう捉えて、どう変わっていくかが大切で、そうすると「これはもういらない感覚だ」とか「手放さなきゃいけない癖だ」とか、考えるわけですよね。だからくすぶる時期にどう過ごすかっていうのはとても大事だし、くすぶらなきゃ駄目だなと思ってますね。

――そうしたくすぶりには、どうに立ち向かっていくべきなんでしょうか?

MEGUMI あんまり自分に刃(やいば)を向けないことですね。「私はできない」ではなくて「いや、私、今日も食器洗ったじゃん」とか。そういう自分がやっていることにフォーカスするっていうことは大事だなと思います。

――ドラマではくすぶり時期を経て主人公が幸せをつかんでいくと思いますが、MEGUMIさんご自身の“幸せの定義”を教えてください。

MEGUMI 最近は結構小さなことに喜べる生き物だなと強く思っています。運転していたらめちゃくちゃ夕日が綺麗で、ラジオからかかってくる曲がそれにマッチしてすごく感動したとか。意外と家のことをするのが自分を安堵に導いてくれるので「今日はゆっくり、しっかり、シンプルなご飯を丁寧に作ろう!」と決めて「土鍋で炊いたご飯が美味しかった」って感じるとか。あと、床を磨こうとか花を生けようとか。なにか大きいことを達成したぞ!みたいことって、もちろんそれも喜びではあるんだけど、意外と5分ぐらいで終わるんですよ。だから小さいことのほうが、中から幸せがくる感じはあります。

出演シーンはアドリブ!
新しい価値観の“ご提案ドラマ”として
楽しんでほしい

MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

――ご出演もされていますが、どんな役どころですか?

MEGUMI 主人公の行きつけのバーのチーママ役です。出演するバーのシーンは、本当にフリートークっていうか、アドリブなんです。何かお悩みに対して、私なりの答えを「ご提案している」場所なので、箸休めとして観つつ、そういう考え方もあるんだなっていう感じで思ってもらえると嬉しいです。

――異なる世代の主人公2人が友情を結んでいく今後の展開にも、期待が高まります。

MEGUMI 私自身「助けてくれるのは女友達だな」と年々思うところがあります。友情に年齢は関係ないですし、年下だったり年上だったりという関係性も実はあると思うんです。ドラマではそもそも2人がくすぶっていてモヤモヤしていますから、お互いを支えつつ励ましつつ、共鳴し合って成長していくんですよ。だから観ていてエモい部分があって、そこにも注目していただきたいなと思います。

――改めてこのドラマの見どころを教えてください。

MEGUMI 20代以上のそれぞれの世代の悩みをたくさん吸い上げて役を作っていますので、共感していただけるんじゃないかなと思います。それを踏まえながら観ていただくことで、新しい考え方や新しい行動の“ご提案ドラマ”にしたいと思い、制作しました。自分にも可能性はまだまだあるなというワクワクを感じていただきながら観ていただけたらなと思います。

(了)

≪番組概要≫
ドラマチューズ!「くすぶり女とすん止め女」
テレ東ドラマ『くすぶり女とすん止め女』©︎「くすぶり女とすん止め女」製作委員会 design by れもんらいふ

【放送日時】2023年10月10日スタート 毎週火曜深夜24時30分~ 25時
【放送局】テレビ東京 テレビ愛知 テレビせとうち テレビ北海道 TVQ九州放送
【配信】
 各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Amazon Prime Video」 にて順次見放題配信
 ▶U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr
 ▶Amazon Prime Video:https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront/
 広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP・TVer)にて見逃し配信
 ▶テレビ東京HP:https://video.tv-tokyo.co.jp/
 ▶TVer:https://tver.jp/
【原案】ふちいく子「くすぶり女のシンデレラストーリー」(梓書院)
【主演】西田尚美 香音
【出演】渋谷謙人 中川大輔 杢代和人(原因は自分にある。) 大久保桜子 MEGUMI /勝村政信
【企画・プロデューサー】MEGUMI
【監督】太田勇(テレビ東京) 畑中みゆき
【脚本】川原杏奈 我人祥太 太田勇(テレビ東京)
【プロデューサー】井上穂乃香(テレビ東京) 原口真鈴(テレビ東京) 大波多洋貴(クリーク・アンド・リバー社) 藤倉忠和(KICKY) 
【劇中メインテーマ】田中恵玲奈「今夜」
【エンディングテーマ】MUNEHIRO feat.重盛さと美「 SURVIVAL SONG」 (ALPS STUDIO)
【挿入歌】重盛さと美feat.友達 「AAAANNNN」 (ALPS STUDIO)
【制作】テレビ東京 クリーク・アンド・リバー社
【製作著作】「くすぶり女とすん止め女」製作委員会
【公式HP】https://www.tv-tokyo.co.jp/kusuburi_sundome/
【公式X(Twitter)】@ksbri_sndome 
【公式Instagram】@ksbri_sndome 
【公式TikTok】@ksbri_sndome 
【ハッシュタグ】#くすぶり女とすん止め女

©テレビ東京

インタビュー&文=石野志帆

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石野志帆

石野志帆

TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。

Twitter:@heartsilvermist

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