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MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

執筆者: ライター/石野志帆

MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

――20代~40代は、どんなことでくすぶることが多いと思いますか?

MEGUMI 世代によって全然違いますよね。20代の子は、情報を得すぎていることから“わかったような感覚”を得て、あまり行動には落とし込めない人が多いと感じたんです。そこはすごく意外な一面だったんですよね。みんな恋愛とかも全然してないから「なんで恋しないのよ!」って。いろんなことやって失敗してもいい時期なのに「失敗したら嫌だ」とか「面倒くさい」とかで、熱がどんどん下がってきているっていうのが「へえー!」って思ったんです。一方で40代の人たちはもうちょっと感情的で、感情に振り回されている印象でした。「自分がこんなにやっているのに、評価されない」「認められたい!」っていう。それぞれ熱量みたいなものが違うんですが、どっちもめっちゃ悩んでるって感じがしました。

――ドラマでは20代と40代の女性が生きづらい現代社会に抗(あらが)っていきますが、2人が抗う現代社会の生きづらさとは、どういうものだとお考えですか?

MEGUMI  2人のそもそもの現代社会における悩みが違うんですが、若い子にとっては「若いから黙っとけ」や「女なんだから」みたいに、若さや女性ゆえに動きづらいことがある会社や組織は、まだまだあるんじゃないかなと思うんですよね。大人になればなったで「おばさんなんだから」とか「しゃしゃり出ないでよね」という状況があったり。子育てが終わった人が活躍できる場が少ないことについても、実際に私もそうした恐怖心はありました。生きづらさや世の中からの見られ方みたいなものについては、世代ごとに存在しているなと感じました。

傷ついたりくすぶったりすることで
人生はむしろ好転する。 
MEGUMI流・幸せの定義とは

――女性たちのくすぶりを、ご自身の姿に照らし合わせたことはありますか?

MEGUMI  10年近く仕事がない時期があったんですが、そのときは「どうしたらいいんだろう」「何やってもヒマ」みたいな感じでした。やりたい仕事のオファーがない、みたいな時代は本当にくすぶっていたと思いますし、そういう時期が意外と長かったんですよね。

――そうした時期がMEGUMIさんにあったのは意外でした。

MEGUMI そう言われることもありますが「世の中、そんなものなんじゃないかな」と思っています。SNSだと活躍してる人やキラキラしてるところしか出ないですが、見えないところこそがほとんどの事実なんだと思うんです。

MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

――SNS全盛期の今は、人と比べることが容易になって、なおさらくすぶりやすいとも感じます。

MEGUMI みんなくすぶっていると思います。そのあたりは、このドラマを作るリサーチで、20代で可愛くて仕事ができても「こんなに悩んでるんだ」とか、30代の子も「これだけ不安があるんだ」、40代の私たちも「やっぱり意外といろいろあるよね~」って改めて感じました。悩みがない人はいないっていうのが答えですよね。

この記事を書いた人

TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。

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