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MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

執筆者: ライター/石野志帆

MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

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テレビ東京で10月10日から放送がスタートした、ドラマチューズ!「くすぶり女とすん止め女」(毎週火曜深夜24時30分~)。夫のモラハラに25年間耐え忍んできた専業主婦・郁子(西田尚美)と、恋愛も仕事も万年2番手な25歳会社員・ほのか(香音)が出会い、生きづらい現代社会に抗っていくシスターフッドドラマだ。smart Webでは、ドラマの企画にあたってZ世代から40~50代までの人々が抱える悩みを徹底リサーチしたというプロデューサーのMEGUMIさんにインタビュー。ドラマ内で浮き彫りにした、各世代の“くすぶり”とはどういったものなのか、そしてくすぶった経験を力に変えていくMEGUMIさん流の幸せのつかみ方について聞いた。

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男女はわかりあえない
だからこそ本音を出し合うことが大事

――今回、プロデューサーとしてテレビ東京のドラマ「くすぶり女とすん止め女」の制作に携わってらっしゃいますが、具体的にプロデューサーとしてどういった動きをされたのでしょうか?

MEGUMI 最初の仕組みづくりのところから、現場入るまでの準備段階まで、濃厚に皆さんと関わってやっています。具体的には「こういう企画どうですか?」というご提案、資金調達、スタッフィング、脚本打ち合わせ、音楽打ち合わせ、編集立会い、キャスティングからお弁当発注まで、ほとんど全部に顔を出しています。

――女優としてだけでなく、プロデューサーとして感じるやりがいはどんなところにあるのでしょうか?

MEGUMI 企画の段階で「こういうのがやりたいんだよね」っていうときって、2人だけの話だったりするんです。それがだんだん10人になって、スタッフが集まって50人になって、実際にクランクインをして、それが作品となって世の中に伝わって、感動してくれたり喜んでくれたりする、この一連のプロセスがものすごくエモーショナルで、本当に楽しくて興奮しますね。

MEGUMIが「傷つくことやくすぶることが、人間には必要」と断言するワケ。ドラマ「くすぶり女とすん止め女」にこめた想いとは?

――女性を応援するドラマをつくりたいと思った理由は何ですか?

MEGUMI 元々「自分のものづくりでは女性が輝けるような作品をつくる」と決めているんです。というのも、以前たまたま出たニュース番組で「日本人女性の自己肯定感が世界最下位」っていうニュースが取り上げられていて、それが衝撃で。なぜこんなに豊かな国で女性が「私なんか」って思うんだろうと考えたんです。でも、私もそういうふうに自分を責めることがすごくあるし、周りの友達とかも「私なんかできないよ」って言っている人が多かったりして、自分を卑下する癖がこの国の女性はあるのかなって。だから自分が企画するすべての活動に関しては、女性の方に対して「いろんなことがあるけれども、切磋琢磨しながらも成長して自信をつけていこうね」って応援する形に必ず一貫して落とし込むようにしています。

――女性が活躍するために、男性が理解しておいたほうがいいことや、男性に対しての理想のあり方はありますか?

MEGUMI たぶん、お互い理解はできないと思うんです。やっぱり男心はわからないし、男性も女心はわからないと思うんですよね。でも「わからない」ということを、わかっていたほうがよくて。男性もすごく大変なことが多いと思うんですよ。「男らしくいろ!」とか言われたりしながらも、実はめちゃくちゃ不安だったり「もうちょっと寄りかかりたい」と思ったりする人も少なくないと思うんです。だからこそ、逆に(男性の本音を)出していただけると、こちらとしても(本音が)出しやすくなると思います。男子も女子も、駆け引きとかマウントをとるとかじゃなくて、もっとお互いに素直さをもうちょっと出しあえたら、男女って良好な関係でいられるんじゃないかなと思いますね。

徹底したリサーチでわかったZ世代、
そして40代の“くすぶり”

――ドラマタイトルにある“くすぶり女”“すん止め女”というのはどういう人のことを指すのでしょうか?

MEGUMI  “くすぶり”も“すん止め”も「なんか満たされない……」とは思っているのだけど、何をしたらいいのかわからない。そのうえ「自分なんかできないし……」っていう想いを抱えている。そんな、“行動に起こしたいけど起こせない人”という感じに私は捉えています。

――ドラマで描かれる女性たちが抱える悩みがとても現実的だと感じました。

MEGUMI 今回のドラマを企画するにあたって、20代の女性のリアルな悩みを本当にいっぱい聞いて、それを台本に落とし込みました。40代の女性に関しても「こういうところが悩みだよね」「こういうところにクセがあるよね」っていうのをセリフに起こしていて、リアルさを出しながら、ちょっと素敵に自分の手綱を引いていけるような女子を描きたいと思いました。

この記事を書いた人

TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。

X:@heartsilvermist

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