【ヒステリックグラマー、ア ベイシング エイプ®︎ほか】王道ストリートブランドが提案する今季のトレンドファッション
執筆者: ライター・エディター/小林大甫
王道のストリートブランドからはブランドが持つ礎を感じさせつつ、シーズンテーマを落とし込んだ今季的なアプローチの逸品をご紹介!それぞれのキーワードに圧倒的なアイデンティティがある!
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USカルチャーのグラフィック
HYSTERIC GLAMOUR
[ヒステリックグラマー]
老若男女から愛され続ける“ヒス”。その成り立ちは1984年にまで遡り、ファッションと音楽を密接にした日本ファッション界のパイオニア的存在だ。アメリカンカジュアルを軸に、1960〜80年代のロックやアートなどを取り入れたコレクションは誕生からこれまでスタイルを一貫しており、その唯一無二の世界観は著名人やミュージシャンにもファンが多い。今シーズンの注目アイテムはユニークかつクールなプリントTシャツや総柄ショーツで、ヒスの世界観やスタイルを直に感じ取ることができるだろう。ヴィンテージのような風合いとフォトプリント、グラフィックのバランス感覚がブランドの真骨頂。ショーツは企業ワッペンをモチーフにした総柄仕様でコーデのポイントに。
Tシャツ[白]¥12,100、[緑]¥11,000、[黄]¥12,100、ショーツ¥33,000/すべてヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー☎︎03-3478-8471)
スポーツ×ファッションのテクニカルウェア
F.C.Real Bristol
[F.C.レアルブリストル]
日本の2000年代のドメスティックファッションシーンに欠かせない、カルチャーミックスを象徴するソフ(現ソフネット)から1999年に派生したF.C.Real Bristol。架空のフットボールチームを取り巻くあらゆる人々のウェアをイメージしたラインナップは、スポーツに最適化された機能性と、オリジナリティあふれるファッション性との融合が大きな魅力だ。
今シーズンも、利便性と汎用性の高いウェア作りは健在で、らしさあふれるパターンアイテムを多く提案している。スター柄やバンダナ柄などインパクトのある柄モノは今夏の注目株筆頭だ。再生糸を使用したミニ鹿の子ボディのポロシャツは、伸縮性と吸水性が高くSDGsにも配慮。ショーツは弾ける夏に活躍必至の総柄とパッチワークを用意。機能性も担保しているので海辺などでも重宝するはずだ。
ポロシャツ各¥19,800、マルチパターンショーツ¥30,800、ヒョウ柄ショーツ¥24,200/すべてF.C.レアルブリストル(ソフhttps://www.soph.net)
1990~2000sムードのフットボールシャツ
A BATHING APE®
[ア ベイシング エイプ®︎]
日本のストリートの礎ともいえる1990年代後半から2000年代初頭までの原宿カルチャーを担った立役者であるア ベイシング エイプ®︎は、今年でブランド生誕30年目を迎える。これまで“ベイビーマイロ”や“シャーク”といった代表的なアイコンや、スニーカー“ベイプスタ”などの歴史的名品を数多く送り出してきており、現在でも多くの熱狂的ファンを抱えている。今季はアニバーサリーイヤーを冠したフットボールシャツがアイコニックで、ブランドの歴史やストリート文化の変遷などを肌で感じることができる上、現代ファッションとしても抜群の仕上がりとなっている。ポリエステルのメッシュ素材を用いた半袖フットボールシャツ。前面にはブランド誕生年、背面には2023年をナンバリングしており30周年の特別感を主張。背面の“A BATHING APE”ロゴは取り外しが可能で、外すと“NOWHERE”ロゴが覗くギミックをオン。
フットボールシャツ各¥22,000/ア ベイシング エイプ®︎(ベイプ ストア®︎原宿☎03-5474-0204)
タフなダック地のワークアイテム
Carhartt WIP
[カーハートWIP]
変わらないものが世代を超えて愛され続ける、そんな定番化もストリートの大きな特徴。いわばこのカーハートWIPはそれを体現しているブランドの筆頭で、ここ数年における90年代カルチャーへの回帰がまさに影響しており、当時のUSヒップホップシーンを彩ったブランドのひとつでもある。当時のヒップスターに憧れを抱いた世代がまた今カーハートWIPを着てヒップホップを……そんなカルチャーの系譜を楽しめることも魅力なのかもしれない。力強くタフなワークアイテムは今年“も”注目すべきアイコンだ。12オンスのダック地を使用したベストとショーツはコーデにワークテイストを加えることのできる象徴的存在。ミックススタイルにはロゴがキャッチーなハットやキャップもおすすめ。
ベスト¥23,100、ショーツ¥15,400、ハット¥10,450、キャップ¥9,350/すべてカーハートWIP(カーハートWIP ストア トーキョー(☎03-3402-9810)
Photography_SHOICHI MURAMOTO[BYTHEWAY]
Styling_SHO KATAOKA[JOE TOKYO]
Text_DAISUKE KOBAYASHI
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この記事を書いた人
大学卒業後、アパレル会社へと勤務したのち出版社へと転職。メンズファッション誌の編集を経て、フリーランスのエディター兼ライターとして独立。服、アイドル、車、野球を生き甲斐にしています。あとはお酒。最近は自宅の仕事用ガジェットを揃えることに夢中!
Instagram:@d.kbys_badw
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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