山本彩が最新アルバム『＆』で描いた“劣等感”と“無敵感”。30代を前にした食生活の変化も吐露

――ファンのみなさんにツアーの見どころを伝えるなら？

山本　やっぱり新曲じゃないですかね（笑）。「Bring it on」は音源でもライブ感が伝わりますけど、「劣等感」とかはいい意味で生バンド感のない曲をライブでやると聞こえ方も違ってくると思いますし、アルバムにはライブであんまりやってない曲もあるので、それも聴けるのかな？とか（笑）、そわそわしながら待っていてくれたら嬉しいです。アルバム発売からツアー開始まで1カ月あるので、ぜひ聴き込んでいただいて。お願いします！

――ツアーの最中には、30歳の誕生日を迎えますよね。30歳になるのは意識しますか？

山本　します。今までで一番、年齢を意識しているかもしれないですね。本当にネガティブな意味ではなく、もう若くないなっていう。ちょっと語弊があるかもしれないんですけど（笑）、若くないなりの音楽がこれからできるのかなって。年齢が楽曲にもにじみ出たらいいなとは思いますね。

――最近はバラエティや野球、YouTuberのフィッシャーズさんとのコラボ動画など、音楽以外でもさまざまな場面で山本さんの活躍を見ることができてとても嬉しいのですが、それは新たな刺激になっていますか？

山本　そうですね。バラエティは昔も出させていただいていたんですけど、一旦リセットされたくらいの感覚なので（笑）、すごく新鮮で日々学びという感じで。やっぱりテレビに出られている方もそうですし、動画系、配信系のクリエイターさんもまた違うスキルを持っていらっしゃって、アンテナが敏感で、もう全部が刺激です。自分はどんどん疎（うと）くなっていく一方なので（笑）、そういう姿勢を忘れちゃいけないな、視野を広げていかないとなという気持ちになっています。

――最後に、30歳を前に山本さんの好き嫌いなどの情報をアップデートしたいなと思っておりまして（笑）。まずは食べ物なのですが、これまでだと牛肉や生クリームがあまり得意じゃないとおっしゃっていましたよね。そこは変わらないですか？

山本　昔ほど苦手ではなくなったんですけど、得意でもないですね。自分からはそんなに食べないです。牛肉は赤身だったら結構いけますけど、カルビとかはもう大丈夫です（笑）。今は、食事は和食ベースになってきましたかね。ジャンクフードとか1年は食べてないです。10代のときは三食カップラーメンを食べたりもしていたんですけど（笑）、買うこと自体なくなって、ストックもしなくなりました。

――漫画やゲームなど、カルチャー的な部分では変化はありますか？

山本　最近はあんまりソシャゲ（ソーシャルゲーム）をやってなくて、PC系のゲームが多いですかね。どっちがいい、悪いとかじゃなくて、今はそういう時期という感じです。漫画は読まなくなったもののほうが多いかもしれないな。BLもめっきり読んでないんですよ。恋愛系も全く見ていないし、新しいものの開拓はあんまりできてないですね。でも考えてみたら、もらって嬉しいものとかが変わってきました。私、お風呂に浸かる習慣がなかったんで、前は入浴剤をもらっても消費できなくて困っていたんですね。でも今はいくらあっても嬉しいし、助かります（笑）。

（完）

4thアルバム『&』好評発売中！

写真＝はぎひさこ
スタイリング＝柏木作夢
ヘアメイク＝橘 麻耶
インタビュー＆文＝東海林その子

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