【バチェラー4 秋倉諒子】とがった自分をやめてつかんだ幸せ。ゆるぎない自分を築く「輝く太陽マインド」
執筆者: ライター/石野志帆
『バチェラー・ジャパン』シーズン4で、4代目バチェラー黄皓(こうこう)さんから“運命の相手”に選ばれ、ヒロインとして一躍注目の的となった秋倉諒子さん。周囲を明るくさせるまぶしい笑顔、そしてブレない芯の強さや真っ直ぐさは、多くの人たちを魅了し続けている。22年10月に発表した初の著書『輝く太陽マインド 自信をつけて人生を変えるハッピールーティン』(KADOKAWA刊)では、生きづらい人生を生きやすく変えるための秋倉さんならではのマインドや習慣を公開。幸せであることを諦めず、自分の軸を持って生きていく秘訣を聞いた。
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挫折や失敗から学ぶ
「七転び八起き」の精神
――4代目バチェラーの黄皓さんから運命の相手に選ばれ、順風満帆な人生だと思われることも多いと思いますが、著書では失敗や挫折も多く経験されてきたと告白されていました。そうしたなかでも「どうせ私なんて…」と諦めずにご自分の内面と向き合い続けてきた姿が印象的でした。
秋倉諒子(以下、秋倉) 確かに!諦めたことはなかったかもしれないです。小さいころから七転び八起きが人生のテーマで、「諦めなかったら叶う」と思い続けてきたっていうのがありました。いろんな挫折とかをしてきたなかでも、そこでしか学べないことがあるっていう価値観はあって。それ(挫折や失敗)を良いふうにとらえて、もうこんな思いはしたくないな、だから頑張ろう!っていうマインドが常にあったかもしれません。
――パートナーの黄さんとは『バチェラー・ジャパン』が初対面ではなく、その数年前にお会いしたことがあったと伺いました。当時の秋倉さんは今とずいぶん違っていたということですが、どんな感じだったのですか。
秋倉 あのときは今と全然違って、「周りはみんな敵だ!」くらいに尖(とが)っていたような時期でした(笑)。芸能界で頑張っていた時だったので、ライバルも多かったり、どこかでずっと比べられていたりして。「周りの子より頑張らないといけない!」とか、「劣(おと)らないようにしなきゃ!」「何か秀(ひい)でなきゃ!」って……。結構ずっとそういう感じでした。尖っていたし、壁を作っていたような時期だったと思います。だから(『バチェラー・ジャパン』に参加する数年前に)彼と初めて会ったときも、愛想は良くなかったと思います(笑)。いつも気を張っていた、みたいな感じの時期でした。
――しかし気を張りつづけていて、身体にも影響が出て「このままでいいのか」と疑問を持つようになり、変わる決心を強くしたとのことでした。
秋倉 (ありのままとは)違う自分の姿に蓋をして見せないようにしていたのかもしれないなって。でもそれってどうなんだろう?ずっとそうやって気負っていていいのかな……と思うようになったんです。それで、すごく素を見せてくれる友達を見たときに「素敵だな」って思うことがあったら、どんどん吸収していったりして。そういったことをしていく中で、それ(尖っていた自分)が徐々に薄れていきました。
誰かの正解になろうとするのをやめた
自分らしくあることが正解
――誰かの期待に応えなくては……という価値観を手放して、自分の素をもっと出していくようになって生きやすくなったなと?
秋倉 ホントに生きやすくなりました。「ちゃんとしなきゃ!」っていうのがめちゃくちゃあったときは、正直きつかったんです。でも、人からの見られ方って100人いたら100通りあるわけで。自分がどうあるべきかって、何が正解かわからなくなったんですよ。だったら、人の意見をどうこう思うより、やっぱり自分の軸をしっかりしたほうが、自分の安定につながるんじゃないかなって。
――自分らしくあることが正解だし、成功だということなんですね。
秋倉 ホントにそうだと思います。実際、『バチェラー・ジャパン』の旅から帰ってきた直後は、反響がすごくて、自分を取り巻く状況がいきなり変わりました。そうなってくると、私の発言に対して「こんな人だったんですね」とか、「イメージと違います」とか言われることがあって。そういうときにめちゃくちゃ悩んだ時期も結構あったんですけど。でもそう思われても別にいいや!って、ふっきれたんです。私はこういうところもあるんだよっていうのをちょっとずつ出していかないと、自分がすごく辛いし、きつくなるから。周りの声に惑わされるよりも、自分の基準で生きたほうが格好いいなって思って。
嫌な自分も受け入れる
自己肯定感を保ち続けるコツ
――自分の嫌な部分が見えそうになったり落ち込んだりしたときでも自信を持ち続けるためには、どんなことが大切だと思われますか?
秋倉 「今は不機嫌な感情なんだ」って受け止めるってことが大事だと思っていて、そこに評価はしないようにしています。これはダメな感情なんだって絶対思わないし、抗(あらがわ)ない。めちゃくちゃ落ちてる時は、「もうだめかもしれない」って思うくらい1回落ち込みまくるんですけど、「またこんな私になっちゃった」って責めたりしません。で、底までいくと上がるしかないから、友達とか誰でもいいんですけど、自分の良いところを聞いたりして徐々に上がっていくようにしています。
――そういう自分を許しているんですね。
秋倉 そうです。でも、(そんな自分に)評価はしないです。自分の嫌な部分って、内側に向き合うとより見えてくると思うんですよ。「あ、私ってこんなところもあるんだ」みたいに。でもそれが自分にとって「変えた方がいいな」って思うことだったら、努力して変えようとしますね。そこを諦めない。で、頑張ってこういうふうになろうとすることも成長だと思っていて。ネガティブな自分になるのはしょうがないところもあるけれど、変えられる部分に関しては、もっとこうしたいと思ったら、どんな努力をしても変えていこうとするようにしています。
「明日、ちょっとでもハッピーに」
自分を認めることが本当の自立
――著書『輝く太陽マインド 自信をつけて人生を変えるハッピールーティン』では、「自立」という言葉が目立ちました。秋倉さんにとって自立した女性ってどんな女性ですか?
秋倉 「自分の意思を持っていて貫いている人」かな。自分の両親を見ていてそう思ったところがあって。うちの母は今でいう“バリキャリ”で、常に家にいない状況だったりしたんですけど、そういう母の輝いている姿を見て、父はずっと愛し続けることができたんじゃないかなって、大人になってすごくわかったんです。(働いて忙しくしている、というよりは)自分のことを認めて自分の意思をもっていれば、自立しているなって思いますね。
――最後に、この本をどんな方に手に取ってもらいたいですか?
秋倉 ちょっとでも生きやすくなりたいなって思っている方に手に取ってもらえると嬉しいです。生きづらさを感じているときに、私が実践しているルーティーンなどを書きました。いいなって思う部分だけでも取り入れてもらって、明日ちょっとでも元気にハッピーに、生きやすくなってもらえたら嬉しいなって思います。
Profile/秋倉諒子(あきくら・りょうこ)
1991年生まれ。『バチェラー・ジャパン』シーズン4参加。番組ではバチェラーのハートを射止め、カップルとしても多くの人気を獲得。現在は、モデル・タレント活動と、自身のパーソナルジム『Studio Ryoko』でパーソナルトレーナーとしても活動。男女ともに愛されるキャラクターと、溢れ出るハッピーオーラが人気を呼び、業界内外から注目されオファーが後をたたない。
秋倉諒子公式Twitter
秋倉諒子公式Instagram
Information
秋倉諒子さんの最新刊
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この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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