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セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

近年メディアで取り上げられることも増えてきた「フェムテック(Femtech)」。 Female(女性)+Technology(技術)の造語で、女性特有の健康問題やライフステージの課題を技術で解決するアイテムやサービスのこと。フェムテック関連市場は世界的な盛り上がりを見せており、日本でも拡大し続けています。2021年度には経済産業省が「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の間接補助事業者の公募を行い、国からも推進されています。2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされました。

「TENGAがまじめに作った“セックスの教科書”が勉強になりすぎた」誤った性的同意の取り方をしている人は約5割!相手を尊重しながらセックスに誘う方法とは?

フェムテックの領域は、「生理・PMS」「妊娠・出産」「産後ケア」「不妊」「セクシャルウェルネス」「更年期」「婦人科疾患」など、多岐にわたります。今回はその中でも「セルフプレジャー」も含まれる「セクシャルウェルネス」分野を深掘りします。

「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」がビジョンのアダルトグッズメーカー・TENGAが、男女合計800人に行った「フェムテック」「セクシャルウェルネス」に関するアンケート調査の結果を紹介します。

 

  • 経済産業省によるフェムテック推進に関する特設ページ

https://www.femtech-projects.jp

  • 『月刊TENGA』

TENGAの製品やニュースだけでなく、性にまつわる様々な情報を定期的に提供するニュースレター https://www.tenga.co.jp/topics/category/g-tenga/

 

 

セクシャルウェルネスとは?

フェムテック分野の中のひとつ「セクシャルウェルネス」。世界保健機構 (WHO)の定義によると、「セクシュアリティに関連する身体的、感情的、精神的、社会的にも健康な状態であること」を指します。また、性の健康を維持するためには、“喜び”も必要だとしています。しかし、男性に比べて、体の構造や、社会的・文化的背景から、「セクシャルウェルネス」を獲得しにくいという性的ハンデや課題を感じている女性も少なくありません。

 

フェムテックとセクシャルウェルネスに関する意識調査を発表!

 フェムテックという言葉を知っている人は約2割

TENGAが20~50代男女合計800人に調査を行ったところ、「フェムテック」という言葉を知っている人は、全体の約21.4%で約2割でした。男性は20.8%、女性は22.0%で男女に差はほとんどありませんでした。一方で、「フェムテックブームについてどう思いますか」という問いには、女性の65.0%、男性の過半数(50.5%)がフェムテックブームを良いと思っているという結果に。

▶良いと思うに回答(男性:20代)
「公に話すことがタブー視されている女性の性の問題に対して、本人が発言、表明しやすくなる。また流行すれば男性も調べて学ぶことができる」

 

▶良いと思うに回答(男性:30代)
「男性には女性について知る機会が少なく、こういうきっかけがあるのはとても良いことだと思う」

 

▶良いと思うに回答(女性:30代)
「女性特有の悩みに長年悩んでいたが、情報やサポート、関連商品などがわからなく、我慢をするか自己流で対応するしかなかった。この様な考え方や環境はとても良いと感じました」

 

男女ともに、6割近くが「セクシャルウェルネスは重要」と回答

「セクシャルウェルネス」という言葉自体の認知度は約1割(10.5%)と低く、男性で15.8%、女性5.3%と女性にはほぼ知られていませんでした。しかし「セクシャルウェルネス」の意味を説明したところ、男性の57.8%、女性の55.8%が「自分の性的欲求を肯定し、楽しめて、心身が満ち足りている状態」は重要だと答えました。

 

▶重要だと思うに回答(男性:40代)
「そういう言葉があるのを知らなかったけど意味がわかれば必要なことだと思ったから」

 

▶重要だと思うに回答(男性:40代)
「心身の安定にも性的な満足度は重要だと思うから」

 

▶どちらかといえば重要だと思うに回答(女性:40代)
「オープンにしにくい風潮だったけれど、セクシャルウェルネスが進めば話題にしやすくなり、パートナーとの関係もより良くなりそうだと思うから」

 

体や性の悩みのある男性は38.2%、女性は74.0%

自分の体や性について何らかの悩みを抱いている(※)女性は74.0%で、男性(38.2%)のおよそ2倍であることがわかりました。男性より女性に多い悩みのトップは性器やデリケートゾーンの悩みで、女性のおよそ3人に1人が抱えていました。男性では、性機能の悩みが多く女性の約5倍でした。

※ 「Q.自分の体や性に関する悩みはありますか? 当てはまるものをすべて教えてください」の質問に「特にない」と答えた人以外の人

セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

 

セックスで「満足感を得られて楽しめている」、男性は21.7%、女性は9.8%!

最近行ったセックスで「満足感を得られて楽しめている」と思えている人の割合は、男性が21.7%、女性が9.8%でした。「どちらかといえば、満足感を得られて楽しめている」を加えると、男性は57.8%、女性は38.8%という数字になりました。女性の方が男性よりも約2割少なく、男性に比べてセックスによる満足感を得られていないことがわかりました。

セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

 

性生活で当てはまる項目1位は「性的欲求がまったく湧かない」

性生活で当てはまることとして、「性的欲求がまったく湧かない」が男女ともに1位で、女性は男性の約3倍という結果になりました。2位は「セックスが楽しいと感じられない」、3位は「セックスなどパートナーとの性行為を苦痛に感じることがある」と続きます。当てはまる項目の割合に男女差があることから、男女間で「プレジャーギャップ」があることが分かります。「プレジャーギャップ」とは、文字通り、セックス関連のプレジャー(気持ちよさや楽しさ)の格差のこと。もしかすると、これがカップルのセックスレスを加速させている原因のひとつなのかもしれません。

セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

 

性的行為に関する全項目で女性の満足度は低い

「オーガズムの頻度と質」「セックスの頻度と質」「自分自身の性的能力」「パートナーの性的能力」「パートナーとの精神的なつながり」「自分の性的ニーズに対するパートナーからの配慮」において、女性は男性より満足度が低いことがわかりました。オーガズムの頻度に関して、男性は51.6%が満足しているのに対し、女性は34.3%。オーガズムの質に関しては男性が47.6%に対し、女性は33.0%。およそ2割程度の開きがありました。

セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

 

セルフプレジャーの効果の1位は男女とも「ストレス解消」

セルフプレジャーの効果の1位は、男女とも「ストレス解消」でした。男女差が大きかったのは、女性で2位の「入眠の助けになる」でした。「背徳感を感じて辛くなった」も女性に多かった回答です。

セックスに満足している女性は9.8%!? 月刊TENGAが男女800人にセクシャルウェルネスについて調査した結果発表!

 

「フェムテックとセクシャルウェルネスに関する意識調査」

調査概要
[調査主体] 株式会社TENGA
[調査方法] インターネット調査
[調査対象] 合計800人
・20代:男女各100人(200人) ・30代:男女各100人(200人)
・40代:男女各100人(200人) ・50代:男女各100人(200人)
[調査期間] 2022/4/22(金)~2022/4/25(月)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合があります。

 

いかがでしたか? 今回のアンケート調査から、性的なハンデや課題を感じている女性が少なくないということや、性行為全般の満足度も女性のほうが低く、「プレジャーギャップ」があることもわかりました。これらの分野にどう向き合って解決していくのかを考えることが必要だといえます。

これをきっかけに、自分の心と体が気持ちいいってどんな状態なのか、「セクシャルウェルネス」について考えてみてはいかがでしょうか? 性欲や気持ちよさは人によって違うもの。「セクシャルウェルネス」について考えることは、自分自身と向き合うことにつながります。これは、性別に関係なく人生において大切なこと。

パートナーがいても、いなくても、自分に合った方法で「セクシャルウェルネス」を充実させることはできるし、性欲が湧きにくい人、性的なことに興味がない人でも、その思いを肯定的に捉えて快適な状態であれば、性の健康は保たれているといえます。性的なことをすればするほど満たされるという単純なものではないことも覚えておきましょう。

次回は、今回の続きとして「解剖学的な性的快感の仕組みと、セクシャルウェルネスの大切さ」を専門の先生がレクチャー。お楽しみに!

 

EDIT & TEXT_ERIKO SUZUKI

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