MAZZEL・EIKIとの共演も話題!サマソニ出演で注目度急上昇中のPiXXiEが明かす”T-POP旋風”の現在地
執筆者: 音楽家・記者/小池直也
MAZZEL・EIKIがMVに出演した新曲「tsk」

—―PiXXiEの楽曲には日本人には言語化しづらい“タイらしさ”も含まれていると感じました。例えば「Mutelu」は「おまじない」のような意味もあるとか。
インコ: あの曲には、歌詞の中に呪文のようなフレーズが入っていたり、あとはタイの人たちの「何色の服を着るか」や「縁起のいい(電話)番号を使う」といった日常的な迷信が歌われています。魔法みたいなサウンドが入っているのも、タイっぽいかもしれません。
マーベル:私もスピリチュアルなことを信じるタイプなんです。だから、その日のラッキーカラーを身につける、電話番号を変える、みたいな縁起担ぎは全部やりますね。出費は痛いですけど(笑)。
あとタイには「ボン・バーン」(願掛け)と「ゲー・ボン」(お礼参り)という、神様に「〇〇ができたら、××をします」とお願いをする文化があります。私は地元・チャンタブリーで「デビュー曲『Ded』のMV再生数が300万回を超えますように」とお願いをしたんですけど、本当に叶ったんですよ。だから地元に帰ってお礼参りを全部して、また仕事に戻りました。
—―何をされたのか気になります。
マーベル:お寺に豚の頭を10個お供えしました。さすがにこれは普通ではないかもしれません(笑)。
—―日本にも奉納やお礼参りの文化がありますが、それは驚きです。そして先日「Shake!」をリリースして、他にも新曲を制作中だそうですね。現在のPiXXiEはどんなモードなのでしょう?
マーベル:今は自分たちの幅を広げるようなアルバムを制作しています。これまではマジカルな感じだったり、セクシーな曲調が割と多かったんですけど、次はちょっと尖った、カッコいい路線に挑戦しています。Z世代やα世代などの若者に刺さりそうなイメージ。
ピムマー:新曲のタイトルは「tsk」。イライラしたときに出る「チッ」という音のことです。日常の“あるある”な言葉を膨らませたくて。聞くだけでイライラが伝わるし、実際にやる仕草そのものなので。
インコ:サビの部分は体を揺らしたり、SNSの動画に使いたくなるはずですよ。
—―MVではMAZZELのEIKIさんがゲスト出演されたということで。この経緯とどんな作品に仕上がっているか教えてください。
マーベル:まず、日本のアーティストと共演するのは初めてだったので、すごくワクワクしました。MVのストーリーは、私たち3人組が、ある男性を好きになる話。彼は素敵で優しいんだけど、誰にでも優しい。だから「どうして、みんなに優しくするの?」という嫉妬の物語ですね。

—―では最近あった「tsk」な出来事を、それぞれ教えてください。
ピムマー:ゲームで負けたことですかね。負けると「หงุดหงิด(イライラする)!」って言っちゃうんですよ。曲のプロモーション的に口に馴染ませてる感じ(笑)。「曲の宣伝になるから」と前向きに捉えてます。
マーベル:今朝の話なんですけど、いつもバッグに必ず入れる歯ブラシを忘れたこと。「絶対に持っていく」と思っていたのに、ホテルのベッドに置いたままで来てしまいました。コーヒーの後に歯磨きしようと思ったのに……。自分にイライラ(笑)。こういうことがよくあるので、家に歯ブラシが貯まってます。
インコ: 何かに集中して頑張っているのに、ちょっとしたミスで台無しになるとき。タイでは長く繋げた輪ゴムを飛ぶ「ゴム跳び」という遊びがあるんですけど、そのゴムがもう少しで完成するのに切れた、みたいなときですね。最近だと移動の車中でのメイク直しですかね。車でアイライナーを引くときに振動でブレちゃったときもそう。それが最近の「tsk」ですね。
この記事を書いた人
音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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