見慣れた日常を「エモい風景」に変えてくれる“GIZMON Utulens(ギズモン ウツレンズ)”
連載「色々使ってみなくちゃ気が済まない フォトグラファー田中利幸のガジェット”ガチ”レビュー」の第四回です。今回、ご紹介するのは、GIZMON Utulens(ギズモン ウツレンズ)。たまにはフォトグラファーらしくカメラ関連の商品を試してみました。
「IQOSイルマに新フレーバー登場」TEREAに“ブラックな”強冷メンソール×柑橘系フローラルな香り
GIZMON Utulensは使用済みの「写ルンです」のレンズを再利用し、SNSなどでも人気の高い「写ルンです」の味わいを、ミラーレスカメラで楽しむことができるレンズです。
カメラレンズ
「GIZMON Uthlens」
筒状のお洒落なパッケージに入っています。
中身はレンズ本体・マウントアダプター・ポーチ・レンズ前面に貼り付けられるスキンシールなどが入っています。
レンズ部分はプラスチック製で軽量です。
マウントアダプターは金属製でしっかりとした作りです。お借りしたのは「Canon EOS Rマウント」です。他にも「マイクロフォーサーズ」「Eマウント」「富士フイルムXマウント」「EOS Mマウント」「ニコン1マウント」「ニコンZマウント」と7種類のマウントが用意されていて、さまざまなミラーレスカメラに使用することが可能です。
レンズとマウントアダプターを合わせても42gと軽量で、薄いパンケーキレンズなので、スナップ撮影にピッタリです。
EOS Rに取り付けるとこのような感じに。マウントアダプターはちゃんと作られていて、カメラにもしっかりと取り付けることができてガタツキなどはありません。
バッテリー込みで、691gと軽量で、ちょっとしたお出かけに持ち出すのも苦にならない重さです。
レンズにはカメラと通信する接点がないので、カメラ側の設定で「レンズなしレリーズ」をONにして使用します。
焦点距離は32mmとやや広めなので、日常を切り取るようなスナップ撮影に向いていると思います。絞りはF16で固定となっています。この絞りのF値が大きいほどパンフォーカス(ピントが合う範囲が広い)になります。
作品例をご紹介!
プロカメラマンがUtulensを使って
写真を撮ってみた!
つらつらと商品のことを書いてきましたが、気になるのはこのUtulensを使うとどのような感じになるのかだと思いますので、ここからは実際にEOS R・R5にUtulensを装着して撮影した作品例をご紹介します。
完全な逆光ではないですが、フレアやゴーストが盛大に出ます。
寄りすぎると全然ピントが合いませんが、それはそれでなんだか味がある仕上がりに。
まとめ
持ち運びもしやすく
フィルム枚数を気にせず手軽に
撮影が可能!
最近の一眼レフ用の交換レンズは、AFの精度が高くピントが簡単に正確に合わせられたり、コーティングの進化によって逆光に強かったりと高性能です。GIZMON Utulensはそんな高性能なレンズと違って、レンズに少し光が入っただけで、フレアやゴーストが出たり、ちょっと寄るとピントが合わなかったりしますが、そんな「ゆるさが」なんとも言えない魅力になっています。
作品例として、街を散歩しながらゆるっと撮影してみましたが、Utulensを使うといつもの風景がちょっと違って見えるので、歩いていても街並みに新しい発見があります。
本家の「写ルンです」ほどは軽くはありませんが、ミラーレスとの組み合わせでは500mlのペットボトルよりちょっと重いくらいで、持ち運びも手軽で、フィルムと違って枚数を気にすることなく手軽に撮影できるので、シャープでクリアな最近のレンズの描写にマンネリを感じている方はぜひ、GIZMON Utulensで「エモい日常」を探してみて下さい。
今回紹介した商品に関するお問い合わせ先
合同会社ギズモン公式サイト
Profile/田中利幸
たなか・としゆき●雑誌・WEB など、人物撮影から物撮りまで幅広く活躍中 。高校時代に PC にハマり、独学でプログラミングを学び簡単なゲームなどのプログラミングをしていた。 仕事での撮影や PC 作業など“効率よく快適に”をモットーに、最高に快適な環境を作るべく、機材やガジェットを日夜探し求めてい る 。 趣味で 機材・ガジェットなどの買ったものをレビューするブログ「 Tanaka Blog 」を運営。
写真&文=田中利幸
モデル=高山璃子
編集=熊谷洋平
この記事をシェアする
この記事のタグ