友達に「お前ダセェな」って言われたら終わり　モデル界のレジェンド・大柴裕介の「人間観察力」が平井佑人の生き方を変えた瞬間

smart創刊30周年を記念して、お洒落な仲間＆先輩が大集合！1995年の創刊当時から本誌に縁のある兄貴たちが、smart世代の気になるクリエイターとのペアスナップで登場。今回は、“アニキ”に大柴裕介さん、その“フレンド”に平井佑人さんを招き、世代の垣根を超えた対談をお送りする。

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モデル・俳優の大柴裕介はモデル・平井佑人が気になる

「初めて会ったとき、会話で自分を出せていないのを一撃で見抜かれて（笑）」（平井）

──お二人の出会いのきっかけは？

大柴裕介（以下、大柴）　共通の友達が、ひー（平井さん）を連れて俺のライブに遊びに来てくれて。帰りに車で送ってくれる流れになって、3人でドライブがてら、ひーの悩みを聞いたかな（笑）。

平井佑人（以下、平井）　その頃、この仕事を始めたばかりで「モデル頑張りたいんです……！」って話もしました。

大柴　ちょっと先にモデルをやってたからさ、「焦らずやってりゃいいんだよ」みたいなアドバイスをしたりして。そしたらみるみる、いろんな広告に出たりして、頑張ってるなと。何気に成長を見ているというか。

平井　定期的に連絡は取っていて、大柴さんが「陰ながら応援してるよ」とか「ちょこちょこ見かけるよ」とメッセージ送ってくれたりすると、少しずつでも成長した姿を見せられているのかなと思えるんです。

大柴　仕事現場でモデルとして出会ったわけじゃなくて、やっぱり友達を通じて会ったのが大きいな。弟と兄貴、みたいな縦の関係とは思っていなくて、年齢が俺より下ってだけの友達。

平井　僕にとって大柴さんは、ずっと雑誌や映画で見てきた憧れの人だったので、最初のドライブのときにやっぱり“合わせちゃった”んですよ。構えてしまって。会話で自分を出せてないのを一撃で見抜かれて（笑）、「お前さ、俺に合わせてんだろ」って。

大柴　いや、バレるんだよ。人間観察が好きだから。

平井　「やばい、バレた」と。勝手に憧れの人として話してしまっていた僕に、ちゃんと対・人として向き合ってくれた。「素のお前を知りたいんだから、そのまんま来い！」みたいに言ってくれて。厳しかったですけど、そのときの言葉が自分にはかなり刺さったし、考え方とか行動が変わるきっかけにもなりました。

大柴　やっぱり楽に会話ができないと、今回の企画は成り立たないしね。

平井　僕もバンドを組んでいて、デビューライブをサプライズで観に来てくれたんですけど……。

大柴　けっこうちゃんと観たし、グルーヴは受け取った。だけど、友達だからこそ“何でもいいじゃん” って目線では見ないようにして。「とんだ父兄参観だったぜ！」って、一緒に行ったメンツで悶々とした（笑）。

平井　大柴さん、そして出会わせてくれた友人たちは、僕に“いい自信をくれた場所”なので、ここだけは裏切りたくないんです。このメンバーに「お前、クソダセェな」って言われたら終わりだなって（笑）。

大柴　そうね。ファンとかフォロワーとかじゃなくて、友達とか大事な人に「お前ダセェな」って言われないように生きるって、人の生き方だと思うよね。

大柴裕介さんの仕事

平井佑人さんの仕事

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