神尾楓珠「10年先も走り続けたい」――主演ドラマ『すべての恋が終わるとしても』への想いと俳優人生の現在地

みなさんからいただく声が自分の大きなモチベーションにつながる

熊谷「今までたくさんの作品に出演されている神尾さんですが、俳優というお仕事の魅力はどこにあると思いますか？」

神尾「みなさんがよく言うことではありますけど、いろんな人物の人生を生きられることが一番の魅力じゃないかなと思います。あとは、僕もこの仕事を始めて10年になるんですけど、自分の演技をファンの方をはじめ、世間の方に届けられるようになってきたという手応えもあって。みなさんからの声も自分に届くようになったことが、自分の大きなモチベーションの一つになっていると思います」

熊谷「芸能生活10年の節目の年なんですね！ おめでとうございます。この10年でご自身の中で成長したなと感じられることはありますか？」

神尾「あまりないかもしれない（笑）。でも、最初に比べたら作品に対する向き合い方というか、いただいた役に対しての掘り下げ方なんかは全く変わってきたんじゃないかなと思います」

熊谷「そういったことも10年の中で培ってきたものなんですね」

神尾「経験の積み重ねで、できるようになったことではあるんですけど、芝居をする楽しさとか、そういう部分は根本的に変わっていないですね」

熊谷「今、ファンクラブも運営されているんですよね。去年からスタートしたそうですが、ファンの方に対する想いとは？」

神尾「昔から応援してくださっている方もいっぱいいらっしゃって。僕の場合は休業を挟んだりしたこともあって、心配をおかけしてしまった部分もあったんですが、そのときも“神尾くんが笑っていられたらそれでいいよ”みたいな声をたくさんいただいて。そういう応援が僕の原動力になっています」

熊谷「これから先、10年後はどうなっていたいですか？」

神尾「具体的にはないんですけど、10年先もこのお仕事と向き合っていたいですね。そのためにずっと頑張って走り続けていたい。10年後は36歳。当たり前ですが、今とは演じる役が変わっていると思うので、年齢を重ねるたびに様々な役に対応できる俳優になれたらいいなと思います」

熊谷「10年後は36歳ですか。僕は38歳で一度、仕事をリセットして、アメリカに一人旅に行ったんです」

神尾「僕は海外は仕事で行ったきりで、全然行く機会がないんです。だからこそ、海外に行ってその国ならではの様々な文化に触れてみたいという気持ちが最近芽生えてきています」

熊谷「デスバレーとかいろいろ回ったんですけど、一人旅だったので、いくつか危ない目に遭ったりして。特に夜の運転なんかは、周りが大きなトラックばかりで怖かったですね。神尾さんは行きたい国はありますか？」

神尾「僕がサッカーを観るのが好きなので、好きなチームの試合を観戦しにヨーロッパに行ってみたいです。あとは、文化という意味ではアフリカに行ってみたいです。アフリカの環境や文化を直接肌で感じてみたいですね」

熊谷「アフリカだと僕が行ったことがあるのはモロッコだけですね」

神尾「モロッコもいいですね。日本とは、全く違う環境ですもんね。そこならではの文化があるので、それを感じてみたいです。視野を広げつつ、その経験を仕事に活かしていけたらいいなと思っています」

シャツ￥49,900／PENDLETON×GDC、パンツ 参考商品／GDC（ともに（GDC 代官山店☎️080-4153-2623）、その他スタイリスト私物

Profile／神尾楓珠（かみお・ふうじゅ）
1999年1月21日生まれ、東京都出身。O型。2015年、ドラマ『母さん、俺は大丈夫』で俳優デビュー。主な出演作は映画『パリピ孔明THE MOVIE』『かくかくしかじか』、ドラマ『ナンバMG5』『PJ〜航空救難団〜』など。現在、出演映画『ベートーヴェン捏造』が公開中。
URL：https://movies.shochiku.co.jp/beethoven-netsuzou/

Profile／熊谷隆志（くまがい・たかし）
1994年スタイリストとして活動を開始。1998年フォトグラファーとしての活動もスタート。 広告・雑誌等で活動するかたわら、様々なファッションブランドのブランディングやショップ内装、植栽のディレクションなど、幅広い分野で活動。
公式Instagram＠takashikumagai_official

10月から主演ドラマがスタート！『すべての恋が終わるとしても』（テレビ朝日系）

冬野夜空の話題の小説『すべての恋が終わるとしても』（スターツ出版）を実写化。ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット毎週日曜よる10時15分～、放送終了後、TVerで見逃し配信予定。
公式URL ：https://www.asahi.co.jp/subekoi/