【入院レポ】納言・薄幸が明かす“病室が大にぎわいの日々” 芸人仲間のお見舞いが大渋滞!
執筆者: お笑い芸人/薄 幸(納言)
最後の訪問者は…
退院当日。
荷物も整えて出る準備も完成し、さあ家へ帰ろう!というとき、
看護師さんが病室に入って来て言う。
「面会に来られてる方が……」
さてはて?
連絡をくれた方や1回来てくれた方、心当たりがある方たちには今日退院する旨は連絡している。
誰かも分からないが、
私はこの入院期間たくさんの人と会い過ぎて、なんか性格が明るくなっていた。
「誰でもいいですよ、どうぞ!」
最悪全く知らない人だろうと10分くらいは話せる程に、入院生活のおかげで人見知りが治っていた。
誰だろうか。
ガラガラと軽快なリズムで扉を開ける、最後のお見舞いの人物。
「さっき受付の人に聞いたよ、今日退院なの?もっといると思ってたよ〜」
オズワルド畠中だった。
なん、こいつ。
「あっぶなかったー!間に合ったー!」
そうだ。
こいつに1番初めに話していたんだった。
全然来ないと思っていたら、退院直前に来やがった。
「これ俺が好きな漫画と、入院中病室乾燥するでしょ?」
荷物もまとめ終えた退院寸前の私に、
お気に入りの漫画2冊と畠中的入院必需品アイテム・ハンドクリームだけを残し
「もう、劇場出番だから!じゃあね!」
そう言って、嵐のように去っていった。
入院が決まり1番不安なときにそれを伝えた相手は、1番いらん最後にやってきた。
ノロマなスターめ。
ちなみに、入院中全く乾燥で悩みはしなかった。
入院なんぞしないに越したことはないが、
私は周りの人に恵まれているなと実感する日々だった。
短くとも濃すぎる11日間。
お見舞いに来てくれたたくさんの好きな人たちのおかげでどれだけ救われたことか。
病人なんだから休め。
周りの人間も、病人なんだから休ませろ。
だなんてネットのコメントもあったみたいだけど、それは違くてさ。
私は周りがいなかったら、
身は元気になっても心が耐えられなかったよ、きっと。
しかし、何はともあれ健康が1番!
余談だが、元ダイヤモンドの野沢さんが、
私のお見舞いに来る途中、腹痛に襲われ救急車で運ばれたそう。
そのあと一旦治ったからお見舞いに来てくれた。
病院からの病院をハシゴした野沢さん。
結果は胆石だったそうで、野沢さん入院決定です。
お見舞い行きますね。
ダラダラ書きましたが、ほんと、健康が1番だよ!!
(第14回に続く)
衣装クレジット
着物 参考商品/三松(三松お客様相談室 0120-033-330 https://www.mimatsu-kimono.jp)、イヤリング 、リング 参考商品/ともにアビステ(03-3401-7124、www.abiste.co.jp)
Profile_薄幸(すすき・みゆき)
お笑い芸人。1993年生まれ、千葉県出身。安部紀克との男女コンビ【納言】のメンバー。『有吉の壁』(日本テレビ系)、『ネタパレ』(フジテレビ系)、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などに出演中。コンビではネタ制作を担当、エッセイやコラムなど文章力にも定評があり、著書に『今宵も、夢追い酒場にて』(幻冬社)がある。また、漫画原作も執筆しており『メイク・ハニー・トラップ』が現在連載中。
薄幸公式X:@nagonmiyuki
納言公式YouTube:
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文=薄幸(納言)
写真=TOWA
ヘアメイク=鷹部麻理
スタイリング=宮本愛子
協力=LUCKY
構成=佐々木 笑