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『あんぱん』ヒロインの同期役・鳴海唯が語る、“アンパンマンになりたい”と願った日

執筆者: ライター/石野志帆

NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』でヒロイン・若松のぶ(今田美桜)の同僚である高知新報の女性記者・小田琴子を演じている鳴海 唯

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現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』にて、高知新報に戦後初の女性記者として入社したヒロイン・のぶ(今田美桜)の同期記者として登場する小田琴子を演じる鳴海唯さん。前作『なつぞら』以来、久しぶりの朝ドラ出演となった今回は、戦後を力強く生きる女性を演じています。朝ドラという特別な現場で感じたことや、オーディションで語った“アンパンマンになりたい”という言葉の真意についてなど、たっぷりとお話をうかがいました。

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「アンパンマンみたいな人になりたい」作品に縁を感じた“愛と勇気”のルーツ

NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』でヒロイン・若松のぶ(今田美桜)の同僚である高知新報の女性記者・小田琴子を演じている鳴海 唯

――NHKの朝ドラには、2019年の『なつぞら』以来2度目のご出演です。他作品と比べたときに、世間からの反響など“朝ドラならでは”と感じることはありますか?

鳴海 唯(以下、鳴海) また1つ親孝行できたと思います(笑)。離れて暮らす祖母がいるんですが、NHKは祖母の同世代のお友達も観ているそうなので、住んでいるコミュニティのなかでも盛り上がるみたいで、「また楽しみが増えた」と言ってくれるんです。基本的にはNHKであっても他の民放ドラマであっても、作品への臨み方は変わらないんですけど、幅広い方が観てくださっているという朝ドラならではの緊張感といいますか、無意識に背筋が伸びている気がしますね。

――放送が長期間にわたる作品ですが、制作の過程も他と違ったユニークさはあるものなのでしょうか?

鳴海 リハーサルと撮影がすごくルーティン化されているところは、朝ドラならではだと思います。撮影期間中は毎日NHKに通っていたので、「撮影に行っている」というよりは「会社勤めで出勤している」というような感覚で、これも朝ドラならではのことだと思いました。そのルーティンが体に馴染むと、現場から離れるのが相当寂しかったですね(笑)。

――離れるのが寂しいくらいの撮影現場だったんですね。

鳴海 本当に温かくて、「みんなで一丸となって面白いものを作るんだ」という気概にあふれていました。自然と現場に行くのが楽しみになるような、すごく素敵な現場だったと思います。

NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』でヒロイン・若松のぶ(今田美桜)の同僚である高知新報の女性記者・小田琴子を演じている鳴海 唯

――ヒロインオーディションのシートに「私はアンパンマンのような人になりたいです」と書いたそうですが、記入したのは『あんぱん』の企画発表前だったそうですね。

鳴海 オーディションシートの自由欄に書かせてもらったんですけど、プロデューサーさんは本気で情報漏洩(ろうえい)を疑っていらっしゃいました(笑)。私も後になって「こんな偶然があるんだ!」という感じで驚きましたね。

――どんな思いがあったのでしょうか?

鳴海 当時のマネージャーさんとよく未来のビジョンについて考える時間を設けていました。そこで「どんな人になっていきたいか」みたいな問いに、「愛と勇気を共有できる人に、私はなりたいです」と話したことがあったんです。それってどんな人だろうと考えたんですが、「アンパンマンみたいな人かもしれないね」ということになって。それで、前から話していたこの思いをオーディションシートの最後に“意気込み”として書かせてもらいました。

――鳴海さんにとって「愛と勇気を共有できる人」とは、どんな方ですか?

鳴海 おこがましいかもしれないですが、「作品を観てくださった方にとって、明日を生きるためのほんの少しのスパイスになりたい」という気持ちが、いつも根底にあります。だからこそ、誰に対しても常に愛やリスペクトを持って接したいですし、「明日も頑張ろう」と思ってもらえたり「温かい気持ちになった」と感じてもらえたりしたら嬉しいんです。そういうことができる人が、「愛と勇気を持った人」なのかな、と思います。

――制作統括のコメントで、オーディションでは「人生を変えたいです」と涙ながらに語られたとありましたが、これはどんな涙だったのでしょうか?

鳴海 あのときは確かオーディションが進んでいく途中で『あんぱん』の企画発表が行われて、そこからいつも以上に強くご縁を感じてしまいました。どうにかして次につなげたいという思いがあふれて、そういうことを言ったのかなと思います(笑)。当時はがむしゃらすぎて実はあまり覚えていないのですが、「この作品に臨むことができたら、私の俳優のキャリアに何か新しい道が開けるのかもしれない」と感じて、「人生変えたいです」と言ったんだと思います。

この記事を書いた人

TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。

X:@heartsilvermist

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