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“笑顔”と”鬼気迫る演技”のギャップに心を奪われる――LIFULL ALT-RHYTHM・雪乃が語るDリーグ2年目の挑戦来季の抱負とプライベートも語る

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

D.LEAGUEを戦うLIFULL ALT-RHYTHM・雪乃

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ついにレギュラーシーズンを終えた日本発のプロダンスリーグ 「D.LEAGUE 24-25」。そのなかでも「コンテンポラリー」をメインジャンルにした、唯一無二の世界観で印象的だったのがLIFULL ALT-RHYTHM(アルトリ)だ。そのチーム内で妹的な存在が雪乃である。キュートな笑顔と舞台上で放つオーラはまるで別人。そんなギャップに惹かれるファンも多いのではないだろうか。6月19日(木)に開催されるCHAMPIONSHIPへの進出は叶わなかったが、既に来季を見据える雪乃に24-25シーズンを振り返ってもらおう。

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ALT-RHYTHMは個性が強すぎる

D.LEAGUEを戦うLIFULL ALT-RHYTHM・雪乃

――レギュラーシーズンお疲れ様でした。終えてみて、今の心境はいかがですか?

雪乃:あっという間です。私はDリーガーとして今年で2年目だったのですが、短く感じました。いろいろな挑戦ができたからなのか「シュン!」という感じ。

――具体的にどういった挑戦を?

雪乃:昨季は自分で振りを付けたり、意見を出すことが少なかったんです。でも今シーズンはアイデアを考える機会が何度もありました。エースパフォーマンスも任せてもらえたし、ダンスに没頭する時間が多かった気がしますね。

――Dリーガーになって感じた変化はあります?

雪乃:ひとり暮らしを始めたのは大きいですね。あとは朝起きれるようになりました(笑)。アラームは必ず5分おきにセットして寝ています。

それからはヘアメイクや衣装に凝るので、ラウンド時のアーティスティックなメイクが自分にとって毎回新鮮なんですよ。「つけまつげ、こんなに長くて大丈夫かな?」みたいな感じで戸惑っています。それに刺激を受けて、プライベートでも髪型や洋服への興味が強くなりました。

――LIFULL ALT-RHYTHMに参加したきっかけは何だったのですか?

雪乃:Dリーガーになる前はバイトをたくさんしながら、2年くらい誰かの「ナンバー(振付師のダンス作品)」に出て踊っていました。でもそんな日々のなかで「何か新しいことをしなきゃ」と。そこで環境を変えるべく、アルトリのオーディションを受けたんです。

実はもともとディレクター・永井直也さんにダンスを習っていたんですよ。審査日が久しぶりの再会だったのですが、あまりに緊張しすぎて床につくほどお辞儀してました(笑)。

D.LEAGUEを戦うLIFULL ALT-RHYTHM・雪乃

D.LEAGUEを戦うLIFULL ALT-RHYTHM・雪乃

――チームのメインジャンルは「コンテンポラリー」ですが、これを雪乃さんも踊っていたのですか?

雪乃:私はオールジャンルではあるんですけど、主にヒップホップやジャズを踊っていたんです。だからチームに入って、学ぶことばかり。特に体の使い方は根本的に変えないといけなくて大変でした。

体を近づけて踊る「コンタクト」を使った振りの作品も多いし、すべてが初めての経験。あと、体が小さいから持ち上げやすいこともあり、リフト技で持ち上げられることが多いですね。最初は正直怖かったです……。

――雪乃さんから見たALT-RHYTHMの強みは?

雪乃:ひとりひとりの個性が強すぎるので、ステージに立ったら爆発するイメージ。一方、それゆえにシンクロパフォーマンスを揃えるのが大変だったりもします。あとはそれぞれの軸となるジャンルを持ちつつ、いろいろなスタイルで踊れるメンバーが多いので、柔軟さも兼ね備えたチームなのかなと。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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