【Nハリ尾花大輔が愛車ポルシェで登場】趣味でも仕事でも頼れる兄貴が語る「車もファッションと同じようにセンスを大切にしたい」スタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.10「服部昌孝と尾花大輔とマシン沼。」
車もファッションと同じようにセンスを大切にしたい
服部 俺はまだマシンに目覚めたばかりなので、ビジュアル的に自分が乗りたいものを手当たり次第いってる感じです。ただ、自分の周りにファッション的な視点で車を選んでいる大人って少ないよなって感じることもあって。
尾花 若い世代にはネオクラシックのように、そのものに価値があるかより、気取らないかっこよさを求める流れはあるよね。でも自分ぐらいの年齢になると、ネオクラシックは免許を取った当時に乗っていた車になるわけだから、「このおじさんはいつまでそんな車に乗ってんの?」という見え方になりかねない(笑)。ないと言いたいところだけど、車には年齢制限があって、年齢とともに選び方が変わっていく方がいいとも思ってるし。
尾花 服部くんが何台も車を買ってるって聞いて面白いなと思った。それこそ服を着替えるようにじゃないけどさ、いろんな車に乗りたい大人は多いんじゃないかな。俺自身がそうだから。
服部 そうなんですか?逆に俺はそういう尾花さんを見てみたいです。
尾花 悩ましいよね。贅沢な話だけど、3台ぐらいがスペース的にもスケジュール的にも自分で回せるギリギリのラインかな。
服部 俺もどの車に乗るかスケジューリングに追われる毎日です(笑)。このRSって1つのゴールみたいなところありませんか?
尾花 そうだね。ヴィンテージに例えると、この車はB-15B モデファイのテストサンプルみたいな感じ(笑)。たしかに1つの最終形ではあるんだけど、一方で本当にこれって俺らしいのかという問いかけはずっとしてる。
服部 どういうことですか?
尾花 自分で言うのは本当に恥ずかしいんだけど、これでも今までセンスで物を売ってきたつもりで。服作りをほとんど知らずに古着屋のスタッフからバイヤーになって、go-getter(※尾花さんが立ち上げから携わった原宿の古着屋)の頃にしても、「王道のヴィンテージじゃなくて、ネオヴィンテージ面白くない?」って提案をしていた側だったからだと思う。
服部 すごくわかります。あのお店は間違いなく尾花さんならではのセンスでした。
尾花 最初はビジュアルが気に入ったものでも、最終的にスペックを知りたくなるのが自分の習性で、スペックを追うことが悪いとも思わない。ただ、好きなものに対してちゃんとセンスを持って接することができているかは、その都度確認しておきたいんだろうね。俺は心配性でもあるから(笑)。
服部 尾花さんでもそんなこと感じるんですね。俺も自分なりにセンスを大切にしていきたいです。
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