「女優やモデルが大絶賛する人気料理家」料理は独学から年1万食のヒットメーカーへ…寺井幸也が“映え”から“持続可能”へシフトした理由
執筆者: ライター/石野志帆
おつまみと野菜占い?!で語る、ゆるくて深いポッドキャスト
――ポッドキャスト“寺井幸也のTalk to me”は、モデルの高山郁さんや大食い女王のロシアン佐藤さんなど、幅広いジャンルの方々を呼んでいらっしゃいますね。
寺井 食に関係する人ではなく、そうではないジャンルの人から見る「今の食ってどう?」というのを深掘るというテーマでやっています。僕や同じような業界の人の話だと「そういう人たちですもんね」となるじゃないですか。でも「食と関係ない人でも、こんなふうに取り組んでいるんだ」というのを知ることができると、同じ目線で考えてもらえるんじゃないかな、と思っています。
――ゲストが持って来るお酒とおつまみ、すべて美味しそうです。
寺井 お酒とおつまみは必ず持ってきてもらうんですが、僕も知らなかった良いものも出てくるので面白いです。YouTubeやInstagramのリールといった動画とも連動しているので、見えたものがあるほうが面白いなと思ってやっています。
――これからはどんな発信をしていきたいですか?
寺井 流行りに乗っからずに、世の中を良い方向に変えられるような情報を発信していきたいです。とはいえ、より多くの人に聴いてもらいたいので、硬くなりすぎないようにしたいですね。食を絡めたトークをしつつ、最後に『野菜占い』で「あんたはこの野菜!」と言って、迷える人を導く謎の野菜占い師みたいなことをやるとか(笑)。
――『野菜占い』って何ですか(笑)?
寺井 僕のオリジナルで『野菜占い』っていうのがあるんですよ。その人の特性から「あなたは人参タイプ!」と導くみたいな。質問に答えるだけで何の野菜に当てはまるかわかるようなもっと簡易的な仕組みを、いま組み立て中です(笑)。
――料理家として、また食のプロデューサーとして、今後はどう活動していきたいですか?
寺井 やっぱり今、日本の食や農業はちゃんと考え直さなきゃいけない時期に来ていると思うんです。種の問題だったり、農家の高齢化だったり、難しい課題はいっぱいあるけど、それでも“農業ってかっこいい”って思える仕組みを企業として作っていきたいです。それともう一つは、海外に日本の食を届けるケータリング部隊を作りたいと思っていて。“メイド・イン・ジャパン”って、海外の人のほうがよく覚えてくれていたりするじゃないですか。だからこそ、日本の文化とか思想が詰まったケータリングを、世界に持っていきたいです。そして逆にそれを日本で再注目してもらえるようなものを作る、という日本と海外の二軸でやっていきたいですね。
(了)
Profile/寺井幸也(てらい・ゆきや)
料理家。1988年鹿児島県生まれ。2015年より、彩り豊かな家庭料理をメインにしたケータリング事業「幸也飯」をスタート。大手企業やイベントケータリングを数多く手がけるほかファッション誌やWEB媒体におけるフードスタイリングやレシピ提供、飲食店プロデュース、企業との商品開発、イベント出演、オンラインサロン運営など、幅広く活動中。
YUKIYAMESHIホームページ:yukiyameshi.jp
Instagram:@yukiya.terai
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTDqoT4TM62s3JO_eGyNN0Q
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写真=大村聡志
インタビュー&文=石野志帆
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この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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