「オタクは属性によって人種が異なるのか?」K-POP、宝塚歌劇団、お笑い芸人…各界隈のオタクの“ガチオタ”ぶりに自称オタクのライターが迫ってみた
執筆者: ライター/稲田朱里
宝塚歌劇団オタクの生態に迫ってみた
続いては、宝塚歌劇団のオタク。今回、取材したM・Uさんは、電車に乗っている際にタカラジェンヌが起用された化粧品メーカーの広告を見て、そのお顔の美しさに惹かれ、そのままの勢いで舞台のチケットを取ったことをきっかけに沼にハマっていったそうです。
“一目惚れ”だったんですね……その勢いでチケットを買ってしまうという行動に、筆者も思わず大きくうなずいてしまいました。好きだなと思った瞬間にファンクラブに入り、ライブスケジュールを確認するので、勢いは大事ですね。
タカラジェンヌたちは、舞台ごとに異なる魅力を発揮します。あるときは異国の王族、あるときは妖精、またあるときは武士など。M・Uさんは、役柄ごとに引き出される魅力がたまらないんだそうです。
同じ公演の期間中でも、日によって髪型のセットを微妙に変えてくれるそうで、ファンの中では「前髪ガチャ」と呼んでSNSで報告し合っているそうです。なんとも可愛い報告会ですね、タカラジェンヌファンのファンになりそうです(笑)。
ちなみに、この「前髪ガチャ」は千秋楽を終えると統計データが出るそうです!何度通っても楽しめる魅力はタカラジェンヌとファンのみなさんで作り出しているんですね……!
M・Uさんの推し活スタイルは、観劇後にグッズショップに行くこと。テンションが高まった興奮状態だとブロマイドを大量買いしそうになるため、1衣装につき1カットのみと決めているそうです。欲しいんだったら今しかない!と何でも買ってしまう筆者は、M・Uさんの自制心を心から尊敬します……!
K-POP文化にある「掛け声(曲ごとにある公式の応援方法)」のように、実は宝塚歌劇団の中でも公式のポーズや掛け声があるそうです。花組は「花組ポーズ」、月組は「月組ジャンプ」と、千秋楽公演の際にトップスターの音頭で組ごとに行うんだとか。ファンの間ではお馴染みですが、初めて観劇される方にもわかるように、始まる前にトップスターが何をするか説明してくれるそうです!初見さんへの気配りも忘れない精神、さすがタカラジェンヌです……!
M・Uさんが推しに望むことは「とにかく健康で、幸せになってほしい、ただそれだけ」だそうです。やはりオタクの願いはどの界隈でも共通するんですね。
10代後半に音楽学校に入学し、大多数が30歳くらいで退団をする印象が多いタカラジェンヌ。青春の時間を全て費やし、厳しいレッスンなどを乗り越えながら沢山の夢を届けてくれます。特にトップスターは、組の“顔”。毎公演、必ず主役を演じるためプレッシャーは計り知れません。そんな中でもエンターテインメントを届けてくれるタカラジェンヌたちに、M・Uさんはとても感謝しています。青春を駆け抜け、宝塚歌劇団を退団した先の人生も幸せであってほしいと切実に願っているようです。
M・Uさんはオタクの鑑ですね……。
脱退や引退が突然やってくる、アイドルをしてくれていることも当たり前ではないと感じる時代、韓国アイドルを推している筆者も、青春を捨てて練習生としてレッスンに励み、感動を届けてくれることにとても感謝しています。私たちオタクの人生に彩りを持たせてくれる推したち。M・Uさんの推したちへの想いが届くといいですね。
この記事を書いた人
福岡県北九州市出身。新卒でベクトルグループに入社し、ファッションや美容商材、スイーツブランドなどのPRを担当。 小学生の頃の楽しみは帰宅後の再放送ドラマで、今も変わらずドラマ好き。 日本と韓国のドラマを観ることが至福の時間で、ドラマを観て好きになった俳優のファンクラブにはすぐに入り、ファンミーティングにも行くほどのオタクっぷりを発揮している。
Website:https://vectorinc.co.jp/business/pr/antil
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
この記事をシェアする
この記事のタグ