「偏差値78で絶対音感を持つ天才」マルチすぎる女優・花音が出演中のドラマ『MADDER』を語る
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
想定外の(?)雪に大はしゃぎ
――年齢的にお姉さんということで現場で心掛けたことなどもありましたか?
花音「清爛学園の学生チームで現場を引っ張ってくれる役割の方は他にいらっしゃったので、私はみんながわぁ〜っと喋っているのをうんうんって聞きながら見守っている立場だった気がします。本当にずっとくだらない話で笑い合っていたので、どんな会話をしていたのか、今は正直覚えていないんですけど(笑)。ただ印象に残っているのは、撮影日に雪が降っている日があったんです。それで盛り上がって『雪が降ってる〜』ってはしゃいでいたら(監督に)『そんなに珍しいことじゃないですよ』ってみんなで怒られたりとか(笑)」
――雪が降るとワクワクしちゃいますよね(笑)。
花音「なんでなんですかね? 学校という設定の中での雪っていうのも、ちょっと特別感があったのかもしれません。みんなで盛り上がってずっとスマホで写真を撮り合ってました」
――20歳を超えてからの学生役ということで、こだわった部分はありましたか?
花音「去年も舞台で学生の役を演じさせていただいたんですけどね。ただ、優伽は、一般的な学生像とはかけ離れている存在で。キャピキャピしている、いわゆる女子高生という感じではなかったので、役作りがしやすかったというか、自分に近いところで落とし込みやすかった気はしています」
――監督からのオーダーやアドバイスなどで印象に残っていることは?
花音「優伽は、男っぽいところがある女の子なので、どうしたら男の子っぽく見えるんだろうっていうのは、監督と一緒に作り込んでいったと思います。自分で歩き方や座り方などを研究していたんですけど、教室のシーンで私が座っていたら『ちょっとやさぐれすぎ』と注意されまして(笑)。男っぽく見せるために頑張りすぎて、足を開きすぎちゃったみたい(笑)」
――ピアノを弾くシーンもあるということで、ピアノの練習はかなりされたとお伺いしました。
花音「最初は電子ピアノで練習していたのですが、電子ピアノだとやはりピアノとは全く感覚が違うんです。本番ではグランドピアノで弾くことになっていたのですが、鍵盤のタッチもペダルを踏む力も全く違うので、グランドピアノが弾ける音楽スタジオを予約してスタジオで練習をしました」
――そのシーンで弾く曲は最初から決まっていたのでしょうか?
花音「2曲あって、1つがベートーベンの『月光(ピアノソナタ第13番)』。もう一つがスコット・ジョプリンが作曲した『エリート・シンコペーションズ』という曲です。『月光』はもともと聴いたことがある曲だったのですが、『エリート・シンコペーションズ』は初めて聴く曲でした。よくバレエの演目などで使われている曲なんだそうです。ただ、その曲が決まるまでは結構時間があったので、昔弾いていた『エリーゼのために』とか『トルコ行進曲』など王道の曲を弾きながら、指を慣らしていったという感じでした」
――もともとピアノは弾けるんですもんね。
花音「とはいえ、10年くらい弾いていなかったので、練習をしながら少しずつ感覚を取り戻していきました」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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