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「ヒールで踊るのは当然のこと」Benefit one MONOLIZ・RiNnAが度重なる怪我を乗り越え、ステージに上がり続ける理由オフの日はサウナか温泉へ

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

来季LDH SCREAMと対戦したら

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

――なかなかの苦境を潜り抜けてきたのですね……。ではBenefit one MONOLIZが武器とするダンスのジャンル「ヴォーグ(ヴォーギング)」について改めて教えてください。

RiNnA:1970年代にパリス・デュプリーさんが、クラブで「音楽に合わせてポーズを取る」というダンスを開発したんです。そのポーズがつながって「ヴォーグ」になっていきました。

マーシャルアーツカンフーの動きにインスパイアされた「オールドウェイ」から始まり、体の柔軟性を生かした「ニューウェイ」、90年代に生まれた女性らしさを表現する「ヴォーグ・フェム」。フェミニンさを前面に押し出したスタイルが私の主軸である「ヴォーグ・フェム」の特徴です。

――発祥のニューヨークのシーンからもD.LEAGUEは注目されている?

RiNnA:MONOLIZのヴォーグについては厳しい意見を直接受けることもありますし、人づてに聞いたり文面で見かけることもあります。濃く深い文化のなかで偉大な方々が大切に築きあげてきたものなので、それも貴重な意見として受け止めないといけません。日本は世界でも特にヴォーグが知られていない国なので、広まるには時間がかかると思うんですけど、ひとりでも多くの人に伝えたいです。

もしジェンダーで悩んで生きづらさを感じていたり、自分の殻を破れず、ありのままに生きられない人がいたら、少しでも生きやすくなるきっかけになればいいなと。そのためにMONOLIZの一員としてヴォーグを通じ、D.LEAGUEに挑戦し続けています。

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

――ピンヒールで踊るのもヴォーグの見どころですよね。

RiNnA:大変なんですけど、「Heels」というジャンルを提示した作品の場合は、それが当たり前でもあるんですよ。だから「ヒールを履いて踊るのは大変なんだぞ」という気持ちはありません。ブレイキンで最後にフリーズするのと同じように、私たちはヒールで踊っているのだと考えてます。

SNSでは「ヒールで踊っているのになぜ評価されないんだろう?」という意見もありますが、私はそうは思わなくて。自分たちが提示したいものをジャッジにどうアピールするのかはいつでも課題です。

――ジャッジといえば、いまだに賛否のある「シンクロパフォーマンス」の項目についてはどう思います?

RiNnA:いろいろな意見がありますね。私は肯定派です。最初期から参加しているからかもしれませんが、この審査項目の採用には感謝しています。リーグならではのルールを承知した上で各チームが取り組めたら、全体が面白くなると思うんです。

今後も新たな項目が採用されて、それが自分たちに不利だったとしても挑戦する。それがD.LEAGUEらしさになっていくはずなので。

――そして「LDH SCREAM」が来季から参入を発表したことがニュースになっていました。

RiNnA:素直にありがたいなと思ってます。リーグの知名度をもっと広げるには、やっぱり影響力のあるダンサーの参加が効果的なんですよ。

しかもディレクターがEXILE NAOTOさんということで、個人的にテンションが上がりました。「ここまで注目されているのか」と嬉しい限り。でも、対戦したら倒します(笑)。

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

――個人的に注目している他のチームのダンサーは?

RiNnA:プライベートでも遊ぶくらい仲良しで、人としてもダンサーとしてもリスペクトしてるのはCyberAgent Legitena。出身が同じ大阪なのと、リーグ5年目で共通する観点や分かり合える部分が多いんです。

あとはDYM MESSENGERSYasminさんですね。パフォーマンスはもちろん、同い年なのに放っているオーラの種類が今まで会ったどの人とも違う。自分と違う魅力を持っているからこそ憧れるのかもしれません。彼女のことで論文を書けるくらい思うことがあるので、機会があればお話してみたい存在(笑)。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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