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「ヒールで踊るのは当然のこと」Benefit one MONOLIZ・RiNnAが度重なる怪我を乗り越え、ステージに上がり続ける理由オフの日はサウナか温泉へ

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

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日本発のプロダンスリーグ 「D.LEAGUE 24-25」は、いよいよ残り4戦を残すのみ。その参加チームのなかで「ヴォーグ」というジャンルを武器に、独特な世界観を作り上げるチームがBenefit one MONOLIZだ。異彩を放つ同チームに、5年前のリーグ最初期から在籍するRiNnAは、魅惑的な体の柔らかさとしなやかさで戦いに貢献してきた。度重なる怪我に悩まされながらもステージに上がり続ける彼女が背負っているものとは?

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怪我で成長することができた

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

――レギュラーシーズンをROUND.10まで戦って、これまでのところはいかがですか?

RiNnA:今は負けが多くはあるのですが、「なぜ勝てないんだろう?」という気持ちよりも、チームや個人の課題を発見することのほうが多くて。負けた悔しさを勝利につなげるためにメンバーで話し合ったり、個人でも考えることで、勝つまでの過程を学べているなと思います。

苦しいけど楽しい、何というか“人生”みたいな感覚ですね(笑)。常に初心に帰って、感謝を持って過ごさせてもらっています。

――RiNnAさんはD.LEAGUEが発足して最初のシーズンから参加するチーム唯一のメンバーですが、この5年の変化などは?

RiNnA:変化しかないです(笑)。始まった頃はコロナ禍の大変な時期。ダンサーだけでなく照明さんや音響さんなど、裏で動いてくださる方など全員が右も左も分からない状態でした。控室もなくて、各チームが8台のバスで待機。その中でヘアメイクして。

それでも「新しいプロジェクトに参加させてもらっている」というありがたさを感じていましたね。今は大きな会場に控室もあるし、ちゃんとリハーサルできる時間もいただけて、毎回感動してしまいます。環境は大きく変わりましたね。スタッフさんの数もすごい。

――チームや個人としてはいかがですか。

RiNnA:メンバーが入れ替わったのもあって、チームは劇的に変わったんですけど、やはり個人でいうと怪我ですね。もちろん自己責任なんですけど。Dリーガーになるまでは、趣味の延長線上で踊っていたので、自分の体やメンタルと向き合うことが少なかったんです。

でもDリーガーになってから怪我が続くようになって。22-23シーズンのときの頚椎椎間板ヘルニア発症が一番大きかったですね。人生で初めての大怪我。覚悟して地元・大阪に帰ったのを覚えてます。結局は3カ月の絶対安静のみで手術も入院もせずに済みました。

――なるほど。

RiNnA:23-24シーズンで復帰できたのですが、24-25シーズンのROUND.0で右足首の靱帯損傷をしてしまったんですよ。開幕戦の1週間前で、ダンスはもちろん歩くのさえ痛すぎて。それでもメンバーチェンジを拒否して、「絶対に痛そうな姿を見せないようにするけど、もし痛そうにしても気にしないでほしい」とリーダーに伝えて出場しました。

生まれつき体が柔らかくて、それをD.LEAGUEで活かせることが嬉しかったんですけど、ここまで怪我が続くと一長一短。今は「どうしたら怪我せずにパフォーマンスできるのか」、「どんな風にケアやメンテナンスをすればこの身体とうまく付き合っていけるのか」と考えています。

ただいろいろな種類の怪我を経験して、身体の訴えをダイレクトに感じたことでシビアに身体を見直すことができました。ダンサーとしても人間としてもレベルアップできる、いい機会だったなと今は肯定的に捉えています。

「D.LEAGUE 24-25」をヴォーグダンスを武器に戦うBenefit one MONOLIZ・RiNnA

――ROUND.7「AURYN」における自身のエースパフォーマンスはいかがでした?

RiNnA:重要な項目なので「獲れないとチームに迷惑がかかってしまう」と焦る気持ちもありつつ、まずは自分との戦いなのかなと思っていました。どうしたらジャッジとオーディエンスの両方に伝わるかと考えながらの試行錯誤でしたね。

結果は残せなかったんですけど、自分の魅せたいものは演じ切れたと思っています。でもそれだけだと自己満足に過ぎないので、次はエースの項目を獲るためにどうするかを課題としてクリアしていきたいです。ただ、あのパフォーマンスで右肩の関節唇損傷という怪我をしてしまったんですよ……。

ヘルニアと同様の手術案件で、今まで踊れていた動きやパフォーマンスがもうできないかもしれない、というショックと「自分で“らしさ”を減らしてしまった」と落ち込みました。毎日欠かさずやっているストレッチですら無理で。気持ちも沈んでしまいましたが、気持ちを切り替えて、最近ようやくメンタルも症状も回復してきたところです。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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