【亀梨和也 独占インタビュー後編】新プロジェクト”Inside 23”はライフスタイル全般を提案「自分の心に響いたものを発信していきたい」
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
smart5月号の熊谷隆志氏の連載「Tokyo Fashion Tribe」に引き続き、6月号にもご登場いただいた亀梨和也さんと熊谷隆志氏の撮影合間トーク。今回は、亀梨さんが2023年12月よりスタートさせたプロジェクト「Inside 23」を深堀り。お二人に共通する「モノづくり」に対する思いをお伺いしました。
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※このインタビューは2/15に収録されたものです。
Inside 23を通して自分の心に響いたものを発信していきたい
――亀梨さんは2023年12月のソロライブから、Inside 23(インサイドミー)というプロジェクトをスタートさせています。
亀梨和也(以下、亀梨)「人やモノと出会うことで心が動いたコトに対して、それを掘り下げてインプットし、それに自分なりの解釈を加えてアウトプットしていく実験室的な空間という位置づけです。今まではファッションやインテリア、ライフスタイル全般のモノを購入するだけだったけど、自分がモノに深く関わるためには、まずは学ばなければいけないというところからスタートして、“インサイド(自分の内側)”にあるものを形にして、共有するという形で。アパレルだけじゃなくライフスタイル全般で展開していく予定です」
熊谷隆志(以下、熊谷)「今度、ポップアップもやるって聞いたよ」(※現在は終了しています)
亀梨「はい。RESTIRさんで、初のポップアップを開催するんですけど、ショップはもちろん工場やデザイナーなどさまざまな出会いが重なって、実現することになりました。そこではビッグメゾンのスウェットやTシャツを手掛けている紡績工場とともに生地から作ったスウェットを販売する予定。あとは、去年発表したジュエリーは山梨の工場に一から制作工程を学ばせていただきながら、作っていったり」
熊谷「作り手になりたいって思ったきっかけはあるの?」
亀梨「今までアイドルであったり、26年間お仕事をさせていただいているゾーンに関してはある程度見えているものがあるけど、服にしても生活雑貨にしても、自分が普段使っているモノに関してはこだわって選んできたけど、なかなか掘り下げて考える機会はなかったと思って。
なので、Inside 23のプロジェクトは僕の人生の旅としてのプロジェクトだと思っていて。自分発信のものではあるけど、今回スウェットを一緒に作ったデザイナーの友人を始め、職人さんや工場など、その道のプロフェッショナルと共同でモノづくりをするところにすごく意義を感じていて。そういう意味では熊谷さんと一緒に作った実家も同じかも知れない。そこで絆が深まっていくし、制作過程を知ることで愛着も湧いてくるという感覚」
熊谷「あのときも、Inside 23があったらよかったのにね。そしたら(木材など)素材選びから全ていろんな人に見せてあげられたよね」
亀梨「本当にそうですよね。Inside 23での構想としては、いつか宿泊施設を作りたいなと思っていて」
熊谷「だったら、僕の友人が作ったサウナを紹介したいな。ゴルフのあとにそこに行ってサウナで整ってから帰るのが最高。最近、亀梨君とゴルフに行けていないし、何かの参考になったらいいよね」
亀梨「ぜひぜひ。今、今治の工場とタオルを作ったりしているんですけど、そういったアメニティも含め、ライフスタイル全般にアプローチしていきたいと思っていて。ほかにも、ライブも今までに3回やったりしていて。最初はビルボード東京でやったんですけど、バンドメンバーも自分でお声がけさせていただいたり、そこでのフードなんかもアイデアを出したりして。なので心が動く、興味のあるものをより深める作業を共有していくのがInside 23という場所なんです」
熊谷「前にゴルフに行ったときもカートでInside 23の話をしてくれたよね。(モノづくりをやっている人間としては)本当に最高だと思う。今まで(亀梨さんのような立場で)そういうことやっている人ってあんまりいなくない?」
亀梨「そうなんですよね。エンタメの世界だと、CDリリースとかライブツアーとか年間単位でスケジュールが合ってそれにのっとって動いていくものだけど、Inside 23は心が動いてから納得のいくものができるまで、特に納期も設けずリリースするっていう方式で。それこそ、亀さんペースなんだけど、シーズンごとに展開しますっていうのは無理だし、こんなことをしている人はいないから、理解してもらうことってまだまだ難しいんだけど、これがもっと浸透していったらいいなと思ってます。まだ1年目なので、まだまだこれからなんですけど」
――亀梨さんは、オリンピックの取材に行ったときにパリでInside 23のTシャツを着ている人を見かけてすごく嬉しかったというお話をされていました。以前、熊谷さんもUTでTシャツをリリースされたときに、海外でそれを着ているおじいさんを見かけたというお話をされていましたよね。
熊谷「なんかね、洋服に興味のないようなおじいちゃんが、僕の写真が入っているTシャツを着て歩いているのを見かけて。きっと、ファッションが好きな孫とかが買ったけど、もう着ないから、じいちゃんあげるよって言って、その人が熊谷隆志なんて知らずに着ているのかな、なんていろいろ思い巡らしたんだけど、それがすごく嬉しくて。そんな風に自分が作ったもので、想いが繋がっていくことが醍醐味かな」
亀梨「まさに目指しているところはそこで。亀梨和也がモノを作りました、じゃないモノとしての価値にフォーカスしていってもらいたいっていうのもあるし、その思いが浸透していったらいいなという思いもあります」
熊谷「だって、僕ら世代と付き合っているから、亀梨君は精神年齢はおじさんだもん(笑)」
亀梨「モノ作りという点ではめちゃくちゃ影響を受けていると思いますね。あとは何気ない瞬間にヒントをくれたりっていうのも多いし」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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