【亀梨和也 独占インタビュー】KAT-TUN解散、そして40代に向けて…亀梨和也が見据える現在地【“親戚の兄さん的存在”の熊谷隆志が撮り下ろし】
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
3月よりGDCが再始動することを受けて、熊谷隆志氏の連載もリニューアルしてお届けしたsmart5月号。ゲストには、熊谷隆志氏と昔から縁の深い亀梨和也さんが登場。ということで今回も、撮影中の合間トークをお届けしていきます!
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※このインタビューは2/15に収録されたものです。
熊谷さんは人生のターニングポイントで出会う親戚の兄さん的存在
亀梨和也(以下、亀梨)「GDC、再始動おめでとうございます。何年ぶりになるんですか?」
熊谷隆志(以下、熊谷)「22年ぶりくらいかな?」
亀梨「そんな昔になるんですね。当時、僕よりも上の世代のイケてる兄さんたちが着ていたのを見て、憧れのブランドだったのは印象に残っています。なので、これからがとても楽しみですね」
――今回は、熊谷さんから直接亀梨さんにこの連載への出演オファーをしたことで実現した経緯がありつつ、亀梨さんと熊谷さんはどのような関係なんですか?
熊谷「仕事関係ではないんだよね。バーで出会ったのが最初かな?」
亀梨「そうですね、20代になってから、ファッション業界の方々が集まるバーでお会いしてご挨拶をさせていただいて。そこから、(ファッション関係の)パーティーなんかでお会いしたりというのが重なって、距離が縮まって。その頃、僕が両親のために実家を建てたいと思っていて、いろいろ構想を練っているんだけどなかなか進まないみたいな話をしたら、熊谷さんがダダダッとプロデュースしてくださって」
熊谷「あのときは土地から探して……」
亀梨「本当にそこからは早かったですよね」
熊谷「建築家とかじゃなくて、僕の家を建てた大工さんを紹介したりして」
亀梨「打ち合わせに自分も参加させてもらいながら、いろいろ相談させてもらって、めちゃくちゃオシャレなお家が完成しました。内装とかお庭のことも細かく話して……みたいなところからギュッと距離が縮まった気がします」
熊谷「なので、僕の気持ち的には親戚みたいな感じ。ご両親も知ってるし、当時はご近所さんだったこともあって、お父さんと『最近、(息子が)帰ってこないな』なんて話したり」
――お仕事でご一緒したことはあったんですか?
熊谷「あんまりないんだけど、(仕事をしたときは)スタイリングで参加させてもらうことが多かったから、亀梨君を撮影するのは(今回で)2回目くらい? ファインダーを覗いたら、やっぱりイケてるなと改めて思ったよ(笑)」
亀梨「本当ですか? 一応、今回の撮影のために仕上げてきました(笑)。smartに出演するのは、以前表紙に出させていただいて今回が2回目。お久しぶりだし、それ以上に熊谷さんに撮影してもらうってあまりない機会なので。ありがとうございます(笑)」
熊谷「ほんと、地元で会うとか、プライベートでの付き合いが長いからね。仕事柄、さまざまな芸能人の方とお仕事をするしお付き合いもあるけど、ご両親とも仲良しでっていうアットホームな付き合いは、亀梨君くらい」
――亀梨さんから見た熊谷さんの印象は?
亀梨「オシャレなお兄さん。ファッションだけじゃなくてインテリアやサーフィン、ゴルフの知識も豊富で。あとは面倒見のいいボスっていうイメージ」
熊谷「僕の上には(野口)強さんっていう、さらに兄さんがいたりとかね」
亀梨「そうですね。あとは馬場(圭介)さんとかもいらっしゃって。だから、そんな(ファッション業界の)関係性を僕はバーで見ていて。ファッションについて熱く語っていたりするところに、ありがたいことに僕も居合わせたりしていることもあったし。それにしても、こんな距離感でお付き合いしている方、なかなかいないです(笑)」
熊谷「それもあって、今回、GDC再始動の最初となるリニューアルの連載は亀梨君にぜひということで、僕から直接オファーさせてもらいました。そしたら、こんなタイミングで……びっくりしたよ」
亀梨「そうですね。今回は、(解散)発表があっての1発目の撮影になるので、人生のターニングポイントにいつも立ち会っていただけているのかなと。こちらこそ、嬉しいです」
熊谷「それでいうと、素の亀梨君しか知らないんだよね。アイドルグループの亀梨君ってほんと知らないかも知れない。もちろん、ライブには呼んでいただいたりっていうのはあるんだけど、グループではあまり関わりがなくて」
亀梨「熊谷さん界隈の方とのお付き合いって、僕のそっち側(エンタメ側)の側面をあまり知らないと思います。だからこそ、熊谷さんとお会いする場所では、アイドル亀梨君みたいな扱いは全く受けないので、それが逆に心地いいのかも知れないですね」
熊谷「ただ、俳優・亀梨としての作品はいつもチェックしてるよ。ドラマ『正体』、『外道の歌』とかは面白かった。亀梨君の悪役が好きなんだよね」
――KAT-TUNの解散を発表され、4月からはソロアーティストとして活動がスタートしますが、亀梨さんの今の気持ちをお伺いしたいです。
亀梨「3月まではファンのみなさんを始め、スタッフや関係者のみなさんに感謝の気持ちをしっかり形にしていくことに時間を使いたいなと思っています。4月1日を迎えてから、自分がどういう気持になるのか今はまだ想像がつかないけど。ただ、一人で全てできるわけではないので、まずは仲間探しのところから始めていくのかなと思ってます」
熊谷「環境がいろいろ変わるからね」
亀梨「今はさまざまな気持ちがあるんだけど、26年同じ場所から同じ角度で掘り下げていったものがあって、これからもその経験を大切にさせてもらいながら、圧倒的に違ったフェーズに行くんだなという決意と覚悟を持って進んでいけたらいいなと。困難もあるとは思うけど、一つ一つ楽しみながらやりたいなと思います。ここから、自分の責任で人生が始まるという気持ちもあって」
――入所して26年、デビューして20年目を迎える年になりますが、そこで得たものは?
亀梨「そこがベースだったわけだから、もう何もかもだと思います。楽しさはもちろん、難しさも含めて」
熊谷「今の気持ちって高校とかを卒業する感じなの?」
亀梨「それとはたぶん違うな。グループとしてはなくなるかも知れないけど、彼らとの関係値は、もっと家族的なものかもしれない。いがみ合って解散するわけではないし、これからもどこかで出会ったら『お、元気?』なんて話すだろうし。血が通った家族や兄弟だって、大人になって環境によっては何年に1回しか会わなくなったりするけど、幼い頃は当たり前に同じ場所で生活してきたって感じだと思っているのと同じ感覚なのかなと思う。
前に辞めたメンバーと会った時も、久しぶりな感じがしないね、みたいなね。お互いそれぞれの道で年齢を重ねてきたけど会話も、距離感も本当に普通で。若い頃に、それぞれの価値観や立ち位置でぶつかり合いっていうのはあったかも知れないけど、会えたときはすごいいい時間だったので、これから(他のメンバーとも)そういう感じなのかなと思う」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
Instagram:@remisatoh
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