「元SKE48高柳明音、“史上最強”の写真集」写真部の先輩後輩という設定にキュン♡アイドルから女優への脱皮を語る
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
SKE48を卒業してからは女優として幅広く活躍する高柳明音。芸能活動15周年の節目に、待望の3rd写真集『あかねのそら』を発表した。台湾を舞台に撮影された3月15日発売の本作品は、飾らないありのままの表情から大胆なポーズまで、大人の階段を駆け上がる彼女の今をぎゅっと凝縮した一冊。写真集に込めた思いから近況報告まで、最高に輝く高柳明音が“今”を語った。
1990年代の撮影は「言えないこともいっぱい(笑)」名脇役・渋川清彦が今だから語れる“あの頃”
キラキラしたアイドル感より自然体を追求
高柳明音3rd写真集『あかねのそら』より
――5年ぶり3冊目の写真集が発売されますが、今回の写真集は何をきっかけに作ることになったのでしょうか?
高柳明音(以下、高柳)「30代になった頃から、マネージャーさんに『(30代になった記念に)写真集とか出せたらいいね』と言ってもらっていて、私も出せる機会があったらいいなと思っていたんです。なので決まったときは、この15周年のタイミングでマネージャーさんと話していた夢が一つ叶えられたという気持ちでいっぱいになりました。写真集は自分の生きてきた証を残せるものだと思うので、とても嬉しかったです」
――制作はどのように進められていったのでしょうか?
高柳「ファーストを出したときは、何もわからず、編集部やスタッフさんに完全にお任せだった記憶があって。セカンドのときは衣装の好みをお伝えして、作品に取り入れてもらったりしたのですが、3回目となる今回は、撮影場所や撮影のテーマや方向性など、最初から一緒に打ち合わせで話し合って決めていきました。その中で、私のやりたいことなども汲み取って頂いたので、みなさんと一緒に作り上げた一冊になったんじゃないかなと思います」
――ご自身が出した希望はどんなことだったんでしょうか?
高柳「まず1つはファースト写真集、セカンド写真集とは全く違ったものを作りたいということでした。アイドルの頃に出したファーストは、自分の好きな世界観を詰め込んだキラキラした作品で。
セカンドはグループを卒業するタイミングだったので、アイドルと女優の間というか、これからは女優としてやっていくという決意や方向性を表現することをテーマにしていました。今回は、アイドル感はだいぶ薄めて、キラキラというよりは自然体な姿を撮りたいなと思ったので、まずはそういったお話をさせていただきました」
――今回の撮影場所は台湾ですが、これも高柳さんの希望ですか?
高柳「台湾に行ってみたいと私が言っていたのを、みなさんが汲み取ってくださったんだと思います。台湾はグループにいた頃にミュージックビデオの撮影で1回行ったことがあります。
ただそのときは離島での撮影だったので、街並みの散策とかは全くできませんでした。そのあとグループを卒業する頃に、ファンの方と台湾を旅する卒業旅行的なものを企画していたのですが、コロナ禍に入ってしまって、その企画自体がなくなってしまったんです。
なので、何度か台湾に行くタイミングを逃していたこともあって、いつか行きたいなという思いをずっと持っていました。その他にも、単純にご飯がおいしそうっていう理由も大きかったりして(笑)。あとは映画の『千と千尋の神隠し』が好きなので、作品の舞台になったと言われている九份(キュウフン)にも行ってみたいなという気持ちもありました」
――撮影は三瓶康友さんでしたが、撮影はどのように進んでいったのでしょうか?
高柳「三瓶さんとは今回が初めましてだったんです。1日目の撮影が遊園地からスタートして、夜市での射的のシーンや火鍋のシーンを撮ったんですね。最初の遊園地は、かなりカメラを意識して撮影していたのですが、そのあとの夜市のようなシーンだと、あまり決めっぽい写真ではなく、自然体でさりげない感じのほうがいいかなという話になって。そのときに三瓶さんが『明音さんは、ちょっと先輩っぽいイメージがある』とおっしゃったんです。
なので写真部の先輩と後輩という設定で、写真部で旅行に来て、そこで先輩を撮ってみた、みたいな感じでやってみようと提案してくれたんですね。そこからは会話も交えながら撮影をしていって、本当に自然な感じの私を撮影してもらいました。射的をやっている頃くらいから、もう撮影を忘れて単純に楽しんでいたのですが、スタッフさんからも素の表情が出ていてすごくよかったと言ってもらえたので、そこでこの写真集の方向性が定まってきたんじゃないかと思います」
――その射的のシーンは?
高柳「写真集のコンプリートバージョンのDVDに収録されているので、ぜひチェックしていただきたいです。他にも三瓶さんが『写真集は、衣装や撮影場所を変えるだけではなく、心も動かして内面を表現したほうがいいものになる』とおっしゃっていたんです。
その言葉で、頭で考えすぎることなく、自分の心も開放できたような気がします。なので、決めのポーズや表情がほぼない自然体の自分でいられたかなと思います」
――台湾での撮影、印象に残っていることは?
高柳「最初から最後までずっと楽しかったのですが、一番印象に残っているのはサンセットのシーン。サンセットは洋服のままと水辺の水着と2回撮影をしたのですが、両方とも全く雰囲気が違っていてどちらもステキで。
カバーになっている(服を着ている)ほうは未来を見据えた強い表情がいいんじゃないかと話し合いながら撮影しました。もう一つの水着のほうはデートっぽいというか、三瓶さん風に言うと、先輩と後輩が水辺で作品撮りしているみたいな感じで自然な表情を撮影しました。台湾ロケはずっと天気がよかったので、本当に光がキレイな写真が撮れたこともよかったなと思います」
――夕日のシーンでカバーを撮影するということは最初から想定していたんですか?
高柳「想定していなかったです。写真集の最後を夕日のシーンで終わらせるのもいいかもね、という構想は最初からあったのですが、カバーになるというのは全く想定していませんでした。写真集って今まで作ってきた感触だと、カバーになるのは水着とかランジェリーの写真のほうがインパクトがあっていい、と考えることが多いように感じていました。
なので、撮影中は、ランジェリーを着て部屋の窓際で太陽の光を浴びて撮影したものがカバーになるなと思っていたのですが、なんとそのシーンの写真はもはや写真集の本編には出てこないんです(笑)」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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