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「いつから私、お姉さんになったんだろう?」dip BATTLES・MARINが語る個人とチームの成長【D.LEAGUE 24-25は後半戦に突入】

執筆者: 音楽家・記者/小池直也

大人になったと感じた瞬間

「D.LEAGUE 24-25」で健闘中のdip BATTLES・MARIN

――ROUND.2の「POPPING AGE」はYouTubeで15万回以上再生されるなど人気ですね。

MARIN:あれはダンス&ボーカルグループ・MAZZELRANSPダンサーとして参加してくれたショーケースなんです。たぶんそこで生まれた化学反応がよかったから、多くの人に届いているのではないかなと。RANのダンスでブチ上がって、それに釣られてメンバー全員のダンスもよくなりました。

もともと彼はKENSEIと同じ地元で、私もバトルなどで同じ現場になることが多かったんですよ。今はアーティストとして人気だけど、昔からダンスが上手くて。今回も練習からスタジオの空気感が全然違いましたね。

――MARINさんはdipの創設メンバーのひとりとして参加してから、今季で4年目となります。今のチームは初期と比べてどう変わりましたか。

MARIN:チームのカラーが毎年変わるんですけど、そのなかで初期メンバーが大人になったなと感じています。ダンスだけでなく精神的にもそう。年齢はもちろんなのですが、心が成長して後輩たちを引っ張ることができている。それは自分でも感じていて、「あれ? いつの間に私、お姉さんになっちゃったんだろう?」みたいな(笑)。

具体的にはチームのなかでSNSなどのプロモーションについてアイデアを出すチーム、衣装と音源についての情報をまとめるチーム、本番照明とカメラアングルを考えるチーム、という3つの班があるんですよ。私はプロモーション班のリーダーなんですけど、それも最初はやったこともないし、どうしたらいいかわかりませんでした。でも続けているうちに「これやって」とか「あれやって」、「OK!ありがとう」と自然と回せていることに気づいて。

やっぱり後輩ができると「自分もちゃんと動かなきゃ」という気持ちになって行動できるんです。そうしたら知らないうちに頼られるようになって「あ、大人になったな」と感じましたね。

――なるほど。

MARIN:あと私たちを見てくれる人が増えたことも大きい。今はファンクラブがあって、昨年ファンイベント『INNOVATION』をRED°TOKYO TOWERで開催したら200人集まって、ファンクラブ限定のクリスマスパーティを50人限定で開催告知したら枠がすぐに埋まったり。このような状況は発足した4年前はあり得ませんでした。

「D.LEAGUE 24-25」で健闘中のdip BATTLES・MARIN

――餓鬼レンジャー鎮座DOPENESSなどラッパーを客演に招くなど音楽的にもこだわりを感じるのですが、こちらについてはいかがでしょう?

MARIN:音楽は毎回ディレクターが主導で具体的なリファレンスとデモ音源を用意して、プロデューサーとやり取りしながら作っています。何回かラリーを繰り返して完成する感じ。こだわって作っていることもあって、完成がギリギリになるROUNDもありましたね。

昨シーズンは2日前になって、やっと「この音でいきます」となったこともありました。少しサウンドが変わった程度なんですけど、2週間聴いて慣れていたものが変化すると気持ち悪いんですよ。だからその日は全員フルで練習して、やっと慣れてから本番に臨みました。

――今シーズンからはCyberAgent Legitの音楽をしばしば担当しているプロデューサー・Jazz2.0さんをビートメイカーに起用されています。これも気になりました。

MARIN:ROUND.2の曲「dive into the interesting era 」が初めてでしたね。最初に聴いた時は「今までなかった音だな」という印象で。音楽だけでなく、Legitさんを担当されていることも含めて、個人的には面白いなと思ってます。

この記事を書いた人

音楽家/記者。1987年生まれのゆとり第1世代、山梨出身。明治大学文学部卒で日本近代文学を専攻していた。自らもサックスプレイヤーであることから、音楽を中心としたカルチャー全般の取材に携わる。最も得意とするのはジャズやヒップホップ、R&Bなどのブラックミュージック。00年代のファッション雑誌を愛読していたこともあり、そこに掲載されうる内容の取材はほぼ対応可能です。

X:@naoyakoike

Website:https://smartmag.jp/

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