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【女性用風俗】人気セラピストに聞く女性リピーターが殺到する理由。対話で見えた“高い人間力”とは?

執筆者: ライター・コラムニスト/ミクニシオリ

お客様であっても、バランスのいい関係性を構築していく

女性用風俗『SPA White』の人気セラピスト(キャスト)のAさんに話を聞いた

Aさんは『SPA White』の中でも、圧倒的なリピート数を獲得するキャストの一人。人気キャストとしての、接客のコツもお伺いしてみました。

「接客時には、相手のいろいろな情報を摂取することができます。会話のテンポや言葉遣い、仕草……僕自身が心地よさを感じる場合、相手との相性がいいです。僕も人間ですから、全員と良いテンポで会話できるわけではありません。無理のある人間関係は続かないので、接客中も自分の本質的な人間性をねじ曲げることはしません。リピートしてくれるお客様は、僕自身が安心して交流できる方ばかりです」

風俗店のキャストだからといって、大勢に好かれる自分を取り繕おうとしていない点に、現代らしさを感じます。女性用風俗も店舗数が増えており、キャストの数が増えていっているからこそ、自分らしくいることこそが、そのまま「キャストとしての独自性」に繋がるのだといいます。

「売れようとか、女性に好かれようとか思っていると、女性には見抜かれてしまいます。お客様が求めているのは癒やしですし、もっと言えば信頼できる人間関係でもあると思っています。相手に気持ちをさらけ出してもらうためには、ある程度自分も素顔を見せたほうが、仲良くなるのも早いです」

男女の差こそあれど、Aさんの考え方、価値観はどんな接客業にも通ずるものがあるように思えます。リアルで接する時間が長い以上、キャラクター性を押し売りせず、相手に自然と購買欲求を持ってもらったほうが、リピートにも繋がりやすいのでしょう。

「それに相手を依存させる関係は、長続きしません。供給側である僕たちにもストレスがかかるので、教育している後輩セラピストにも、この点ははっきり伝えています。お客様に対しては、セラピスト側が刺激量をコントロールしてあげることが重要です」

ちなみにAさんは現在も女性用風俗以外に、数足のわらじを履いていると言います。風俗や水商売は時の運や時勢にも影響を受けるため、一本柱で生計を考えると、どうしても不安定になりやすいもの。お金で繋がる関係に自分が振り回されないためにも、他に稼ぎどころを用意しておくことも大切そうです。

「どんな仕事も、相手とのバランスが大切だと思います。一番いいのは、お互いが成長できる関係性ですよね。僕自身も、この仕事で普段は出会えない女性たちと深く対話することで、傾聴力やコミュニケーション力が培われていきますし、そのスキルが別の仕事に生きています。お客様にも、僕が必要不可欠になるというよりは、僕の施術を通して新しい自分を知るきっかけを持ってもらいたいと思っています」

Aさんとの対話から見えてきたのは、女性用風俗に限らず、人との対話が発生する様々な仕事の中で生かせる、人間関係構築の考え方。特に女性と接する仕事においても、異性としてのリスペクトは持ちながらも「下心を持たない」という、ひとつの“盲点”にも気づかせてくれました。

今後も需要が増えていくことが予想される女性用風俗。女性用風俗で女性経験を養おうとするのではなく、女性と自分の間で「同じくらい成長を促進できる」よう人生経験を培っていくと、外見や若さを売りにせず、長く業界で求められる人材になることができるのかもしれませんね。

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ファッション誌や週刊誌、WEBメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。

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