【バッドボーイズ佐田正樹のガレージ探訪】マシンも趣味全開のガレージもハンパない!男の中の男の最終目標は“村を作ること”スタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.8「服部昌孝とバッドボーイズ佐田正樹とマシン沼。」
スタイリスト服部昌孝のマシン沼。VOL.8
服部昌孝とバッドボーイズ佐田正樹とマシン沼。
あいみょん、Awich、RADWIMPS、米津玄師などの人気アーティストや有名俳優のスタイリングを多数手がけ、ファッション業界にその名を轟(とどろ)かす男、服部昌孝。そんな彼が、36歳にして人生初の普通自動車運転免許を取得した。「え、今まで車を持ってなかったの?」「ていうか、30代に見えない!」なんて思った人、後者はさておき、はいその通り。
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スタイリストという職業は、都内を車でぐるぐると回り、数多くの洋服をリースしてなんぼみたいなイメージがあるでしょう。しかしこの服部昌孝という男は、苦難も多いアシスタント時代を“自力”(免許がないから自転車)で乗り越え、独立後から押し寄せた仕事という数々の荒波をクレバーに(免許ないからタクシーやロケバス、アシスタントが運転するレンタカーで)ぶん回し……失礼。乗りこなしてきた側の人間なわけです。
第8回のゲストは佐田正樹さん。男気あふれるマシン好きといえば、この人しかいない!!
この企画は免許取得直後からどっぷりと“マシン沼”にハマってしまった服部昌孝が、乗り物に対して深い愛情を注ぐ方々に話を聞いていく連載です。第8回のお相手はお笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さん。総長系YouTuberとしても大活躍のパイセンと、旧車トークに華を咲かせていきましょう。押忍っ!!
【服部昌孝の所有マシンリスト】
自動車
・マツダ・サバンナRX-7(1983年式)
・フォード・エクスプローラー(2011年式)
・スズキ・ジムニー(2022年式)
・ルノー・ルノー4(1973年式)
・トヨタ・マークⅡワゴン(1990年式)
・ダットサン・240Z(1971年式)
・米国トヨタ・タコマ(1995年式)
・マツダ・ロードスター(2023年式)
・ボルボ・240 GL Limited(1990年式)
バイク
New・ホンダ・スペーシー125 ストライカー(198?年式)
・スズキ・GSX400インパルス タイプS(1996年式)
・スズキ・GSX750S3カタナ(1984年式)
・ハーレーダビッドソンXLCR(1977年式)
幼少期から変わらないフォルムに対する探究心
服部昌孝(以下、服部) 佐田さんが集めたくなるものの共通点やこだわりってどこですか?
佐田正樹(以下、佐田) 車やバイク、それ以外も全部、まずはフォルムです。僕の中で「これだ!!」って思える形をしていないとダメで。例えば「これは高級ブランドの服です」と言われても、形が気に入らなければ欲しいと思えない。それなら形が気に入って自分にしっくりとくるただの無地Tシャツを選びたい派です。
服部 スタイリストっていう職業柄もあると思うんですけど、自分もフォルムから入る人間です。バイクはずっと乗り続けてきたんですか?
佐田 足代わりに乗るようなスクーターとかを除けば、全然乗っていませんでした。暴走族を引退したら単車にはもう乗らないって決めていたので。乗り出したら絶対に歯止めが効かなくなるってことは自分でも分かっていたんです(笑)。
服部 実際、今もバイクの所有台数が増えていますしね(笑)。YouTubeでCBRの回を観たんですけど、初のホンダ車ということで、メーカーごとの違いについてはどうですか?
佐田 XJ(※)と長く付き合ってきたからヤマハのいじり方やメンテナンスとかには慣れているけど、それと比較するとやっぱり全然違います。ホンダのほうが構造的に難しさを感じるというか。だから、乗っていきながら勉強しなきゃって思っているところです。
※佐田さんが10代の頃から愛しているバイクで、ヤマハ・XJ400Dのこと。
服部 俺はスズキのバイクばっかり乗っています。
佐田 スズキはイジるのが難しいんですよ。個人的な印象として、難易度はヤマハ、カワサキ、ホンダ、スズキの順に高くなるんじゃないかなと。あとCBRは特にパーツが見つかりにくいバイクで、変にイジるとあとで大変なことになっちゃうんです。僕はちゃんと整備できる人間がバックにいてくれるから、もしなにか無茶なことをしても最悪ケツは拭いてもらえると思っている節がありますけど(笑)。
服部 その存在はかなり大きいですよね。実は自分のバイク、メンテだけでも結構大変で。カタナ3型なんて、それ専門にやっている人にお願いしなきゃいけない状況だったり。佐田さんはメンテの知識とかは独学ですよね?
佐田 興味があるから見て覚えたり、わからないことは教えてもらったりしながら自分でやってみるっていうのを続けてきた感じです。やっぱり乗り物って実際に触らないと理解できないところがあるし、やらなきゃ上達しない。今はYouTubeで検索するとメンテのやり方とかを動画にしている人も多いし、昔に比べればはるかに調べやすくなったと思います。
マシンのカスタム。それはファッションのように自分のセンスを楽しむもの
服部 佐田さんは乗り物をめっちゃカスタムする人だと思うんですけど、いわゆる「純正」とか「オリジナル」に対するこだわりってありますか?
佐田 あまりないですね。例えば、自分のマシンに着けたいけど純正のままじゃ着かないホイールがあったとしたら、着けるために必要なものをワンオフで作ります。良いパーツが見つからない場合も、金属加工の業者さんに頼んで作ってもらうし、純正のままかどうかは気にしないですね。今所有しているバイクだと、完全にオリジナルなのはカワサキ・バイソンくらい。他は全部イジっています。
服部 オリジナルのままだと物足りない、みたいなことですか?
佐田 車種にもよるんですけど、これはこう乗るのがいいみたいなのが自分の中にあって。乗り物のカスタムって、ファッションセンスとちょっと似ているような気がします。上下を同じメーカーで揃える人がいていいし、ナイキとアディダスを合わせちゃう人がいてもいい感覚というか。
服部 その人なりのおしゃれとか、自由さってところですよね。
佐田 そう。カスタムはあくまでも自分のセンスを出すもの。僕が持っている、ロケットカウルを着けた族車仕様のバイクにしても、なんでこんなカスタムをするのかって思う人がいると思います。でも自分が好きでやっていることだから、人にどうこう言われても関係ないんですよ。
服部 特にYouTubeとかSNSとかって細かいところまで指摘してきますよね。
佐田 それこそ「大人なんだからバイクに乗るときは長袖着ろ」とか、「グローブ着けろ」とか、いろいろ言われますよ。もちろん僕も人間なので、言われすぎるとムカつきます(笑)。でも僕たちお笑い芸人って、それを笑いに変えられるんですよね。誰かに笑ってもらえればノーカンにできるので、なにか嫌なことがあってもむしろラッキーだと思うようにしています。
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