笑福亭鶴瓶の金言「20代はひらめきで行動すべき。ひらめきが運命を変える」今も昔も治らぬ“癖”も吐露7月19日公開『怪盗グルーのミニオン超変身』で主役の声を熱演
執筆者: エディター・ライター/相馬香織
『ミニオン』シリーズを通して長年主役・グルーの声を演じている落語家・笑福亭鶴瓶さん。7月19日(金)の映画公開に合わせ、映画についての思いや「どんな20代を過ごしていたのか」を伺ったスペシャルインタビューをお届け。昭和に始まり令和の現代まで長らく業界で活躍し、愛され続けている師匠だからこその、人との関わり方は必読です。
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長年グルーを演じるコツは監督に好かれること⁉︎
――鶴瓶さんが主役のグルーを演じる時に意識していることはありますか?
鶴瓶:とにかく「最後まで頑張る」ということです。あとは監督に好かれようとすること。監督の言う通りにしています。
――2年前に公開された『ミニオンズ フィーバー』の日本語吹替版完成記者会見の際、「監督にめちゃくちゃ怒られる」とお話されていましたが、今回はいかがでしたか?
鶴瓶:怒られはしないですよ。「もう一回お願いしまーす」と言われています。でも、今回は一発でOKをもらうこともあって、ようやくちょっと監督に好かれ出したのかなと思っています(笑)。
――今振り返ってみて、鶴瓶さんはどんな20代を過ごされていましたか?
鶴瓶:落語家になってすぐに結婚して、24歳で子どもが産まれて、全部うちのやつ(奥さん)に任せっきりで今に至っています。なので、頭が上がらないですね。家を顧(かえり)みないで、よう外に出ていましたもんね。
僕は松竹芸能所属なんですが、吉本の勢いがすごいあって、その当時は(笑福亭)仁鶴、三枝(現:桂文枝)、それからやすきよ(横山やすし・西川きよし)など、上の世代の人たちに可愛がられていました。だから、夜呼ばれたらどこにでも飛んで行ってましたね。
それが仕事に繋がるからと出かけていたわけではなくて、楽しかったからね。「今どこどこにおんねんけど」って言われたら必ず行っていて、今でもその癖が治らないので。今となっては僕が一番上くらいの世代になってますけど、よく若い俳優から呼び出されますよ(笑)。夜の12時半くらいに「どこいるんですか?」って。だから必ず行きますよ。
――体力は大丈夫ですか?
鶴瓶:そういうワクワクするところに行くっていうのは、あんまりしんどいとは思わないですね。向井理から電話がかかってきて行くとか、小栗旬が電話かけてきて行くとかね。そんなことありえないじゃないですか。小栗旬が電話をかけてきて、「どこにいるんですか?」って。ほかにも佐藤二朗とかね。夜の12時半くらいに電話かけたって、みんな絶対来ないと思っているんですよ。でも絶対に行くから。
そうやってすぐに出かけるのは、20代の頃からずっと変わらないですね。「新宿でみんな集まってるけど、ベーさんどこにおんの?」って連絡がきたら行きますよね。セーラームーンの格好して行ったりね。そんな格好で行くから、タクシーの運転手さんに「どうしはるんですか?」って言われたり。
――夜中に鶴瓶さんが本当に来られると、みなさん驚かれませんか?
鶴瓶:絶対行くんでむこうはびっくりしますよ。「本当に来たんですか!?」って(笑)。
――リアクションを見るのが面白そうですね。
鶴瓶:面白いですよ。こっちは電話かかってきたときに寝ている時もあるから、行ったら喜んでもらえますよね。でも「もうかけて来ないでくださいね」って言いたいですけどね(笑)。
――今の若い芸人さんにもそういう習慣はあるんですか?
鶴瓶:いや、わからないですね。今もあるのかもしれないけど、若い芸人が僕にそういうことを言ってくることはないんですよ。そりゃそうですよね、芸人同士だと気を遣(つか)うし年齢差もありますから。だけど俳優とかは全然気を遣わずに言えるんでしょうね。
――今の20代の子たちに「20代のうちにこれはやっておいたほうがいいよ」というものを教えていただきたいです。
鶴瓶:僕が呼ばれたら夜中でも出かけていたように、ひらめきで行動するっていうことは絶対やるべきだと思います。ひらめきが運命を決めることもありますよね。だから、「今のうちに何かを貯めとこう」とかそんな気を持たんと、すぐに行動したり、ばーっといけばいいんですよ。でも、今の子たちはそういうことないんかな。
――もしかすると鶴瓶さんの世代の方たちよりもフットワークが軽くないかもしれませんね。
鶴瓶:僕は結婚しててもその癖がずっとついてるから、だんだん年齢も重ねてきて、うちのやつを労わろうとするでしょう?しばらく一緒にご飯食べてないなと思ったら食べたりね。
でもこないだ、自分の独演会の打ち上げがあって、いつも同じメンバーやからもう僕がいないほうが楽しいだろうし、うちのやつとご飯食べようと思って行かなかったんですよ。そしたら「何帰ってきてんの?今日打ち上げやろう?」と言われて。「みんなが打ち上げをやってくれてんねんから、行かなあかんやろ」って言われたから打ち上げに行ったんですよ。そしたら「奥さんとご飯食べるんじゃないんですか?」って(笑)。俺の居場所がない、ほんまに。どうしたらええねん。
――まもなく最新作『怪盗グルーのミニオン超変身』が公開されますが、見どころを教えてください。
鶴瓶:グルーのバディのような存在でもあるルーシーとの間に子供のグルーJr.が生まれるんですが、あいつが面白いんですよ。あいつ変わってますわ(笑)。
7/19公開新作映画『怪盗グルーのミニオン超変身』
<あらすじ>
敵はグルーの“過去”からやってきた。 新たな一員が加わったグルーファミリーに危機が迫るとき、スーパーパワーを手に入れたメガミニオンが立ち上がる!この夏、制御不能ヒーローが映画館で大暴れ!
©Illumination Entertainment and Universal Studios. All Rights Reserved.
※写真のミニオンのぬいぐるみについては、下記までお問い合わせください。
タカラトミーアーツ お客様相談室 0570-041173、セガ フェイブ セガプライズサポート 0120-680-043
Profile/笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)
大阪市出身。昭和47年2月14日、六代目笑福亭松鶴の許に入門。 内弟子時代を経て、昭和 47 年上方落語会会員として登録。海外で落語公演も行う。「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)、「A-Studio+」(TBS)など数々のTV番組、CM、映画に出演中。
◆公式サイト→笑福亭鶴瓶公式サイト:つるべ.net
◆インスタグラム→笑福亭鶴瓶:@shoufukuteitsurube
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Photography_NOBUYOSHI BABA
Text_KAORI SOMA
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この記事を書いた人
映画配給会社を経て、出版社で企画立ち上げ、海外取材などを数々こなし編集長に就任。現在はベトナム・ハノイを拠点に、日本、韓国を飛び回りフリーランスの編集者として活動中。趣味はアクセサリー製作。インスタではベトナム情報をメインに発信中。
Instagram:@_kaori.soma
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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