3代目バチェロレッテ・武井亜樹に聞いた「あなたに恋愛スイッチを押してほしい」の真意とは?【ネタバレあり】
執筆者: ライター/石野志帆
恋人選びに必要なのは引力 「恋愛スイッチ」発言の真意とは?
――第4話のインタビューで、参加者男性に対して言った「あなたに恋愛スイッチを押してほしい」という言葉が印象的でした。あの言葉の真意はどんなものでしたか?
武井 これまでの恋愛では「お互いがお互いを意識している」みたいな感じで、長い時間知っているような人とゆっくり進めていくことが多かったんです。でもこの(短い)旅では、やっぱり男性がどう思っているかわからないこともあって、私も不安でした。私の価値観や性格を良いと思ってくれる人、私と恋愛したいと思ってくれている人には、ちゃんとそのアクションを起こしてほしいと思っていました。
――どんなアクションがあると“恋愛スイッチ”が入ると思いますか?
武井 日常生活であれば、私のために時間を作ってくれるとか、興味を持ってくれるとか、ケアしてくれるとか、そうしたことだと思うんですが、(旅の中でも)相手が私のことを「好きだな」とか「大切に思ってくれているな」「特別に思ってくれているな」ということは、ちょっとした言動の端々からわかるし感じられると思うんです。なので、気持ちがもしあるんだったら、恥ずかしがったり照れたりせずに、そして「“バチェロレッテだから”好き!」ではなくて、“本心”を見せてほしいって思っていました。
――参加男性は客観的に観ても素敵な人が多かったです。「人としての好き」と「恋愛としての好き」の線引きがあれば教えてください。
武井 私は男性に対しての警戒心が結構強いほうなんです。例え男友達で「人として好き」であったとしても、基本的な距離は取っておきたい。なので「この人と隣に座っていて、近寄りたいと思うか、距離をちゃんと取りたいと思うか」というのは見ていました。“引力”みたいな感じで「ちょっと触れたくなるな」って、あるじゃないですか。たぶんそれが恋愛として好きか、人として好きかの線引きだと思っています。
デート中、どこを見ていた?ツーショットよりグループデートを重視していたワケ
――ローズを渡す相手を選んでいくのは難しかったですか?
武井 最初は「申し訳ない」という気持ちがあり、難しかったです。でも「その人のことを自分の中でちゃんとわかるまでは、絶対お別れしない」と決めてからは、そう思わなくなりました。「時間がなくて、どんな人かよくわからなかったから、さようなら」は絶対しないようにしよう、と。なので、わからない人は何度もデートに呼んだり、カクテルパーティーでもう一度呼んだりして、自分の中で納得したりしてからお別れしていたんです。「旅を終えてください」とお別れして帰ってもらうのは、私から一方的じゃないですか。だからこそ礼儀をつくそうと思いました。
――限られた時間でパートナーを選んでいく中で、大切にしていたことを教えてください。
武井 特に最初のほうで重要視していたのは「周りの人を大切にしたりリスペクトしたりしているか」ということでした。(男性同士の)“競争”になるから、やっぱりライバルになってしまうじゃないですか。それでも一緒に住んでいる相手に対して最低限のリスペクトを払える人だと、もし自分と一緒になったときでも、私の友達や家族に優しくしてくれるかなと思って。
――参加男性同士で、どんな関わりをしているかをよくご覧になっていたんですね。
武井 私と一対一で構えているときって、(キャラクターを)“作れる”と思うんです。(就職などの)面接でもみんな事前に準備して、作っていくじゃないですか。だからどんなに素敵なことを話していても、結局その人がどういう性格でどういう振る舞いをしてるか、面と向かって話してるときにはわからないこともあると思うんです。そういう意味でもグループデートは大事でした。例えば「僕はすごく友達が多くて、コミュニケーション能力が高いです」って言っていても、みんなで一緒にいるときにあんまり楽しそうにしていなくて端っこにいたりしたら「なんか違う……?」ってなりますよね。そういう意味で、その人の本質を見るためにも、最初のほうは2人きりの時よりは、みんなと一緒にいるときのその人を見るようにしていました。
――グループデートでも、やはり見ているところは見ているんですね!
武井 はい、見ていました(笑)!デート自体も楽しんでいましたけど、ちゃんと見ていました!
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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