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「アントニオ猪木が愛用した香水は……」毎日が修学旅行みたいで楽しかった昭和のプロレス巡業前田日明と藤原喜明が大放談した書籍『アントニオ猪木とUWF』(宝島社)

アントニオ猪木が愛用した香水

――でも、あれだけトレーニングして、たくさん食べてたら男性ホルモン出まくりだろうなと思います。

藤原 俺なんかひと晩で12回目をヤろうとしたら、女が怒ったからね。「私、そんなスケベじゃないわ!」ってさ。「いや、11回だと半端だから1ダースを……」って言い訳したんだけど(笑)。

前田 俺も9回ヤって、10回目をヤろうと思ったら、泣きながら「もうお願いだからやめて。痛いの」って言われたことがありますよ(笑)。

――当時のプロレスラーは女性に困ることはなかったんじゃないですか。全国でテレビ放送されてて、今と比べてはるかにメジャーでしたもんね。

前田 だから、あの頃はみんな日本全国に10人、20人は彼女がいたよ。トップのレスラーじゃなくてもみんなそう。

藤原 トップの人にもいたよ、秘密だけど。だからそういう時は猪木さんだけホテルが違うんだよ。たとえば札幌だと、パークホテルだっけ?

前田 いたんですか?

1986年5月1日、両国国技館で行われた前田vs藤波辰爾戦後の控室

1986年5月1日、両国国技館で行われた前田vs藤波辰爾戦後の控室

藤原 昔はこっちが口説かなくても、プロレスラーっていうだけで向こうから寄ってきたからな。猪木さんなんかは目立つから、大っぴらにはできないけど。猪木さんと旅館に泊まってる時、マッサージの女性が部屋に来たんだけど、なんか様子がおかしいんだよ。だから「僕、ちょっと洗濯に行ってまーす」って部屋から出てさ、2時間くらいして戻ったら猪木さんが、「あのマッサージの女がよ、いきなり俺のチンコをくわえるんだよ」って言ってたから。これは書いてもいいよ(笑)。

――やっぱり、プロレスラーにお手合わせをお願いしたいっていう女性も、たくさんいたんでしょうね。

藤原 巡業中、ホテルの各部屋を回ってる女がいたからね。俺たちのなかでのニックネームで「たぬき」って呼ばれててね。どうも長州力の匂いがするなと思ったら、長州のツレだって言われて(笑)。

前田 ●●さんは体臭キツいんだよ(笑)。

藤原 お前、そんなこと言っちゃダメだろ(笑)。でも、俺なんかも気にしていつもオーデコロン塗ってたもんな。

――プロレスは肌と肌が触れ合うから、エチケットとして香水つけてるレスラーが多いんですよね。

前田 だから当時の先輩レスラーがつけてたオーデコロンがあるじゃん。山本さんがオールドスパイスで、坂口さんがアラミスつけてて、猪木さんがブランバン。その匂いを嗅ぐと当時のことを思い出すんだよ。

――嗅覚は記憶を呼び起こすっていいますもんね。

藤原 俺は小鉄さんの鞄持ちだったろ。地方に行ってオーデコロンが切れると「ちょっと買ってこい」って言われるんだよ。しょうがないからいろんな店を回るんだけど、田舎にオールドスパイスなんてシャレたもん売ってねえんだよ。

前田 小鉄さんはもうジャブジャブ使ってましたよね。

藤原 おかげで、すぐなくなるんだよな。

――ちなみに、当時の新日本で女性関係がいちばん派手だったのはどなたですか?

前田 誰かな……?

藤原 K・邦昭(キッパリ)。

前田 あー、そうだ。小林さんですよね(笑)。小林さんが寮長の時には道場に彼女を住まわせてましたもんね。

――女人禁制の寮で同棲してましたか(笑)。

藤原 あの時代はメチャクチャだよ(笑)。

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