「トヨタRAV4が若者の間で一番人気のあるクルマ」20代自動車ライターがそう断言する3つの理由
執筆者: 自動車ジャーナリスト/西川昇吾
クルマはその人のライフスタイルを表すアイテム。乗っているクルマでその人のイメージも異なってきます。そう考えると、クルマはファッションアイテムの一つという見方もできるでしょう。そんな自己表現において重要アイテムであるクルマの中から、今若者に注目してほしい車種・モデルを若手自動車ジャーナリストの筆者がご紹介!今回は、今、若者の間で最も人気がある車種と言える「トヨタ・RAV4」を紹介します。
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RAV4ってどんなクルマ?
現在、販売されているRAV4は2019年から販売されていて、5代目に当たります。初代モデルは1994年に登場しました。それまでのSUVといえば、本格的な悪路での走行性能を意識したモデルが多かったのですが、RAV4はある程度の悪路性能と同時に、街乗り性能も意識したコンパクトなSUVで、新しいジャンルを切り開いたモデルでした。当時の発表では「街乗りを楽しむ活動的な若者たちの多様なライフスタイルを演出するフレキシブルビークル」という表現がされています。街で乗ってヨシ、時々アウトドアで使ってヨシ、そんなイメージで作られました。
そして、当時のTVCMには木村拓哉さんを起用していました。今となっては「やっちゃえニッサン」なイメージの木村拓哉さんですが、smart読者のお父さん・お母さん世代にとっては、木村拓哉=RAV4のイメージかもしれません。
▼1994年に放送されていた木村拓哉さん出演の「RAV4」TVCM
▼2019年に放送されていた「RAV4」TVCM
若者人気の理由はズバリ、デザイン!
2019年に登場した現行モデルですが、今販売されているあらゆる自動車メーカーの新車の中でも、一番若者に受けているモデルと言っても過言ではありません。少し前のデータになりますが、30代以下の販売比率はガソリンエンジンモデルで約50%、ハイブリッドモデルで約40%となっているのです。ここまで30代以下の販売比率が高いモデルはそうそうありませんよ!
若者に人気の理由を知人の販売店スタッフに聞いてみると、ズバリ「デザイン!」との声が。SUVらしいアウトドアシーンが似合う角ばったエクステリアデザインが人気の理由のようで、販売店に来てもRAV4を買う人は、他のクルマと悩んで買うという人は少なく、迷いなくRAV4を指名買いする人が多い印象とのこと。確かに悪路をグイグイと進んでいきそうな頼もしさを感じるRAV4のデザインは海でも山でも絵になります。
そんなRAV4に対するイメージはグレードにも表れています。当初はガソリンエンジンのみに用意されていた、オフロード(悪路)イメージを象徴させるグレード「Adventure」ですが、このグレードは人気からかハイブリッドモデルにも途中で追加されました。専用のフロントバンパーやグリル、ホイールなどが特徴。また、専用カラーのグレイッシュブルーやアーバンカーキなどが用意されています。
アドベンチャーをさらに際立たせる特別仕様車も存在。それが「Adventure“OFFROAD package Ⅱ”」です。特徴的なのは、黒くなっているフロントバンパーやドアミラーで、この部分の塗装は凸凹があり、艶をあえて抑えた質感となっていて「GORI GORI BLACK塗装」(ゴリゴリブラック塗装)と命名されています。RAV4により力強くワイルドなイメージを与えてくれる特別仕様車です。なお、見た目だけでなく、こすりキズへの耐性を持たせているので、機能的な意味もあるのです。
この記事を書いた人
老け顔が目印の若手自動車ジャーナリスト(1997年式)。WEB媒体から老舗自動車雑誌まで、あらゆるメディアで自動車に関する記事を執筆している。新車情報はもちろん、自動車に関するアイテムや文化、イベントの取材記事も手掛けるほか、車両紹介動画でMCを務めることも。自身でレースにも挑戦していて、運転技術の鍛錬も忘れない。「書けて、喋れて、走れる自動車ジャーナリスト」目指して奮闘中。
Instagram:@s.nishikawa_1997
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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