村上隆×BLACKPINKコラボ第2弾の舞台裏 まるでアジアツアーな“In Your Area”をレポート
執筆者: smart編集部
来たる3月29日に村上隆とBLACKPINKのコラボ第2弾がローンチされた。韓国・ソウルと東京の2都市を皮切りに、マレーシア、台湾、インドネシアとアジアツアーのように広がる〈Takashi Murakami × BLACKPINK “In Your Area”〉をレポート。
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BLACKPINK×村上隆 それぞれのエリアでの体験を
今回は韓国の人気ガールズグループBLACKPINKと村上隆との第2弾となるコラボニュースを紹介する。本連載のタイトルは「アーティストが創るモノ」だが、アーティストは絵描きや彫刻家などの芸術家はもちろんだが、それ以外にも広義な表現者として様々なモノ作りをする人々に対しての敬称のようなものでもある。日本では特にミュージシャンに対してアーティストと呼ぶ機会が多いと感じられる。であるならばBLACKPINK×村上隆のコラボは“アーティストとアーティスト、アートとミュージックが創るモノ”と言うことができるだろう。
コラボとしては前述したように2回目となる。第1弾は、2023年12月に世界最大のアートフェアのひとつ「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」で公開され話題となった。3月29日から始まった第2弾は、韓国・ソウルと東京の2都市でローンチがスタート。日本ではMUSINSAグローバルストア(オンライン)と渋谷パルコで開催されたポップアップストア(オフライン)の限定で発売された。
ブラックとピンクをカラーベースとして、そこにフラワーとパンダを配置したデザインは前回と同様に、これがBLACKPINKとのコラボであることを強く印象づける。商品はTシャツ、フーディ、ボンバージャケット、トートバッグ、キーリング、ステッカーなど全13アイテム。
また村上隆デザインの限定版ライトスティックも登場した。テーマとなっている“In Your Area”だが、これは“それぞれの場所で”ということで、東京でもソウルでも、世界の様々な地でこのコラボ商品を身につける同時体験をしてほしいというメッセージなのではないだろうか。
これまでにも村上隆はビリー・アイリッシュをはじめとして、ドレイク、ポスト・マローン、ゆずなど様々なミュージシャンたちとコラボを行ってきた。しかし、ガールズグループ、そして韓国のアーティストとのコラボはBLACKPINKが初である。このコラボはロサンゼルスのeコマースショップNTWRKが企画に参加している。
同サイトは北米初のライブストリーミング・ショッピング・プラットフォームで、主にミレニアル世代、Z世代にフォーカスを絞りスマホでのライブ配信によるグッズ販売をしている。ライブということで、ユーザーにより近い距離でのリアルなサイズ感がストレートに伝わるし、人気のアーティストたちも多く起用して話題を集めている。取り扱い商品はどれもストリートテイストが強い。
というのもCEOであるAaron Levantはポップカルチャーイベント「ComplexCon」の創設者なのだ。「Business of Fashion」誌は「これはYouTube世代のQVCか」とコメントしている。このような人気アプリがエージェンシーとなり、イレギュラーなカタチでもコラボをしていく村上隆の動きから今後も目が離せない。
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Text_HISANORI NUKADA
©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©2024 YG. All rights reserved.
※この記事は2024年smart6月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。
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