【大胆な演技が話題】中﨑絵梨奈「愛って……と語ってる自分が恥ずかしい(笑)」谷崎潤一郎の名作を“男女逆転”アレンジした映画『卍 リバース』に出演
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
愛って……と語ってる自分が恥ずかしいです(笑)
――この作品のラストはハッピーエンドだったのでしょうか?
中﨑「弥生にとってはハッピーエンドだったと思いますけどね。弥生を離れて客観的に観ると、たどり着きたくない結末だったような気がします。どこかで引き返せるタイミングがあったんじゃないかなって。観ていただく方々には、なぜこの選択肢を選んでしまったんだっていうのを感じてもらえたほうが、この作品の存在意義が生まれるのかなと思います」
――週刊誌にスクープされるシーンなどがあり、この結末にはかなり周りの目というのが大きく関わっているんじゃないかと感じました。
中﨑「そうですね。今の社会でもSNSでさらされたりすることもあって、常にみんなが周りの目を気にして生きている状態だと思うんです。この作品を観ることで周りも変わっていかなくちゃいけないんだっていうのを感じてもらえたらいいですね。他人が干渉しなければ、結末は変わっていたかもしれないので」
――こういう作品に参加して、改めてご自身にとっての「愛」とは?
中﨑「行き過ぎると怖いなという思いはあります(笑)。『愛』だけではないけれど、みんなコップの水が満杯の状態で生きていて、何かのきっかけで溢れてしまうともう止められないんだなというのを感じました。溢れてしまったほうが人の感情としてはラクになれるのかもしれないけれど、やはりそこは溢れさせないようにうまく生きていけたらいいのかなと。それは自分自身だけでなく、みんなが助け合ってうまく生きられたらいいのかなって」
――ご自身の中で、コップの水がいっぱいいっぱいだなと感じたときはどのように対処していますか?
中﨑「1つのコップだけだと溢れてしまうので、コップをいろいろ用意しています。例えば、仕事だけだと煮詰まってしまうので、自分の時間を作ってみるとか。執着することを一つに絞らないようにすることが対処法ですね」
――弥生は、物語の中で大きな愛で3人を包みつつも、園田に執着するあまり、ヤキモチを焼いたり、様々な感情に揺れ動いている姿が印象的でした。ご自身にとっては愛とヤキモチの境界線ってどこにあると思いますか?
中﨑「愛って……と語っている自分が恥ずかしいです(笑)。(仕切り直して)愛って、見返りがなくても相手のためにしてあげたいという気持ちで、してあげること自体が幸せだと思うんです。ヤキモチはなんでしてくれないの、と相手に求める気持ちなのかなと思います。自分がいっぱいいっぱいになっちゃうと、嫉妬や憎しみが生まれるのかなと思うし、弥生もそうなっていったのかなと思います」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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