【パリ五輪】金髪ヘアの注目スケーター、根附海龍を知ってるか?「世界のトッププロ」を目指す20歳のリアル
根附海龍(ねつけ・かいり)は、スケートボード・ストリートの世界ランキング上位者であり、今年7月から8月にかけて開催が予定されているパリ五輪(オリンピック)出場に大きく期待がかかるアスリート。そんな彼の目標は、スケートボードで「世界のトッププロ」になることだ。20歳の青年が今描く、未来の姿について聞いてみた。
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気張らず等身大が、根附海龍の魅力。
「根附選手はマネジメントがエイベックスなので、取材場所はエイベックスのオフィスになります」。smart編集部の熊谷氏から、あっさりとこう伝えられた。2020年の東京オリンピックから正式種目入りしたスケートボードは、今やこうしたマネジメントが必要な人材が現れるほど、世間からラブコールを受ける人気スポーツになっている。その最たる要因は「日本人選手の強さ」にある。
昨年に東京・有明で開催された「スケートボードストリート世界選手権」では、並みいる強豪を抑えて日本人3名が表彰台を独占。その中で根附は2位という好成績を残した。そして今年の3月、パリオリンピックの代表選考を兼ねた大会「ワールドスケートボードツアー ドバイ・ストリート2024」では優勝。今もっとも勢いのあるスケーター根附海龍は、いったいどんな人物なのか、質問を交えながらその素顔に迫っていきたい。
――“エイベックス所属のスケーター”に対して、なにか意識している点は?
根附海龍(以下、根附)「えっと、特になにもないというか。気にしていない感じで、はい」
――根附“選手”と呼ばれるのは?
根附「やっぱり慣れないし、ちょっと違うって感じる部分はあるかな(笑)。でも応援してくれるのは素直に嬉しいです」
――世界ランキングは気になる?
根附「オリンピック直前になったら多少は気になるかもですけど、今はまだ特に。順位だったら日本で3番以内に入っていたいって気持ちはあります」
――それはなぜ?
根附「たぶん、負けず嫌いだから」
――影響を受けたスケーターは?
根附「影響を受けたかはわからないけど、かっこいいと思うスケーターはたくさんいます。国内なら池 彗野巨(いけ・けやき)。海外なら、今だとマイルス・シルバスやディラン・ジェイブ、イシュ・セペダとか。さらっとヤバいことを決めちゃうようなスタイリッシュな人がけっこう好きですね」
――大会前に心がけることは?
根附「うーん、特には。怪我するのが怖いから、普段より攻めきらないようにセーブするってくらいですかね」
――淡々とした性格のようだけど、緊張とかは?
根附「前の大会で予選落ちしそうになったときは過去イチ緊張したけど、それ以外はほとんどないかも。本当にいつも通りのことをやるだけって感じで。少しは緊張感を持ったほうがいいんじゃないって自分でも思います(笑)」
――練習場所のメインは<東静岡アート&スポーツヒロバ>のまま?
根附「ですね。他にもあるんですけど、遠いしそこまで大きくないので。いろんなところにパークがもっと増えてくれたら嬉しい」
――ストリートで滑る機会は?
根附「地元に一個下のフィルマーがいるから一緒に撮影しに行ったりはしますけど、それもたまにある程度。日本のストリートはいろんな意味でちょっと怖いから。ガッツリ滑るならやっぱり海外ですね」
――ローカルの仲間と一緒に何かをする予定は?
根附「今は出場する大会がたくさんあって時間ないんですけど、いつか静岡のみんなと一緒にスケートビデオを撮りたいっていう気持ちはあります」
――スケートボード以外の趣味は?
根附「サッカーが好きで、たまにフットサル場を借りてミニサッカーをやったりしています。あとは車の免許を最近取りました。車も買ったから乗るのが楽しみです」
――車種は?
根附「アウディ(Audi)のセダン。なんかかっこいいなって」
――一日のルーティンは?
根附「朝が弱いから起きるのは10時くらいです。そこからご飯を食べて、午後2時過ぎから東静岡に行って練習。終わったらそのまま帰るか、友だちとご飯に行く日もあります。空いた時間はNetflix(ネットフリックス)でドラマを観たり、SNSを眺めたり。マジでそれくらいしかしてません(笑)」
――大会が近づくと練習時間は長くなる?
根附「そこまで変わらないです。密度というか、大会で出すトリックを中心に練習するようになるって感じですね」
――オリンピックのイメージは?もし出場が決まったら、どんなパフォーマンスをしたい?
根附「スケーターじゃないたくさんの人が観るわけだから、スケボーの楽しさだったり面白さを伝えられたらって思います。得意なヒールフリップもそうだし、やっぱり自分だけの滑り、自分だけのトリックを決めたいですね。あとは実際に立ってみないとわからないことのほうが多そう」
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