【市原隼人×大原優乃インタビュー】最強タッグで挑む映画『おいしい給食』最新作!笑いと感動の舞台裏を語る5月24日(金)公開。“普遍的な食”をテーマに繰り広げられる学園グルメコメディ
執筆者: ライター/石野志帆
「そんじゃそこらのロマンスシーンではない(笑)」と語る2人のロマンスにも注目
──給食をこよなく愛する甘利田先生ですが、今作のテーマにもなっている“給食の完食”を生徒に強要することはないのが印象的でした。
市原 映画の中のセリフで「甘利田はシンプルだが、世の中はシンプルじゃない」という言葉があります。甘利田は、物事の本質とその根源を常に見つめ続けている人間なんです。一方で世の中というのは、立場や色々なものに苛まれて、シンプルではなくなっている。給食であっても、大人は栄養やその土地の経済、食文化もことも考えてやっていきたいという想いもあると思うんです。しかし、それが押し付けになってはいけない。「子供たちが感じるものをまず信じさせてあげたい」「子供たちのための世の中ではなくてはいけない」ということを象徴するものが、甘利田の言動なのではないかと思います。
──そんな甘利田先生に、大原さん演じる比留川愛先生は憧れを抱き続けています。
大原 ドラマ『おいしい給食 season3』では「甘利田先生のような教師になりたい!」と心を動かされる瞬間がたくさんありました。自分に自信が持てなくて、頼りない新米教師だった比留川愛ですが、甘利田先生の姿をそばで見ていたからこそ、この映画では一歩踏み出して成長できていると思います。
──今作では、お2人のロマンスにも注目できますね。
市原 いろんな意味で、今までにないぐらい接近していると思います(笑)。僕は普段、NGはあまり出さないのですが、優乃ちゃんが演じる比留川先生が魅力的だったので、(ドラマ版の)校庭で目を見つめ合うシーンでは耐えきれなくなって自分で勝手にカットをかけてしまったくらいでした……(苦笑)。劇場版では、更に上を行く2人の“色恋”を描いたシーンが出てきます。ですがそれはやっぱり『おいしい給食』ですから、そんじゃそこらのロマンスシーンではありません(笑)。
大原 他の作品のロマンスシーンとは違う意味で“身体を張って”演じさせてもらいました(笑)。大先輩を落とせない……と思って。
市原 僕のことを比留川先生が抱き支えてくれるんですよね(笑)。『おいしい給食』ならではのロマンスシーンになっています。試写会で見ていても笑いが止まらないぐらい「なんか素敵だな」「人間くさいな、みんな一生懸命生きてるな」という世界観が、愛おしくてたまりません。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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