【市原隼人×大原優乃インタビュー】最強タッグで挑む映画『おいしい給食』最新作!笑いと感動の舞台裏を語る5月24日(金)公開。“普遍的な食”をテーマに繰り広げられる学園グルメコメディ
執筆者: ライター/石野志帆
大原優乃、最初は爆笑するも「尊敬に変わる」と語る撮影秘話
──お2人はドラマ『おいしい給食 season3』からの共演ですが、どのようにコミュニケーションを取られて役を作り上げていかれたのでしょうか?
市原 基本的には芝居を重ねることによって、ご本人のことも役柄のことも理解していくスタンスなのですが、優乃ちゃんは共演者や全てのスタッフから愛される方なんです。真摯に芝居と向き合っている姿を見て、この方がヒロインで本当によかったなと思いました。
大原 本当に光栄です!私は(芝居で)迷ってしまったときに、市原さんにご相談させてもらうこともありました。「好きなようにやっていいよ」といつも大きな器で受け容れてくださったので、市原さんを信じて飛び込ませてもらえました!
──大原さんはご自身の撮影以外のところでも現場にいらしたそうですね。
市原 自身の撮影が終わってからも優乃ちゃんはモニターの横で「ちょっと見させてください!」って居てくださっていて。連日の撮影で疲れているのに、「本当に素敵な方だな」と思いました。(そんな姿を拝見してから)「もっと奮闘しなくては」と僕も奮い立たせられました。
──最初から撮影を見学し続けようと決めてらしたでしょうか?
大原 給食の実食シーンだったんですが、私からプロデューサーさんにご相談させていただきました。実食シーンは毎回1日がかりで行われるんですけど、市原さん単独のショットは夜遅くまでお1人で撮影されているんです。様々な表現方法を生み出し続ける市原さんは、本当にかっこよかったですね。最初は大爆笑して見ているんですけど、繰り返し見ていると尊敬の目になっていきます。
──給食を愛してやまない甘利田幸男の実食シーンは、毎回飽きません。どのような工夫をもって演じてらっしゃいますか?
市原 とにかく甘利田にしかない理想郷を作り出すことを目指しているので「ここはこう動いて、こういうリアクションをして……」と自分の頭の中で全部構築してから臨みます。先に動きに合わせたナレーションを録ってからいくので「どう抑揚をつけて言おうか」というのも決めておきます。前日は眠れないです(笑)。更に、とにかく振り切った姿も見せたいと思っているので、息をするのも忘れて意識が飛んだこともあります。
大原 しかも給食を何杯も食べてらっしゃって……。ハード(な撮影)だったと思います。
市原 8割ぐらいカットです(笑)。シーズン1のときから綾部監督には「(映像が)使われなくてもいいので、いろんな表情いろんな感情を全部出したいです。挑戦させてください!」とお伝えしていました。それを受けてくださった綾部監督の器にもすごく惚れています。
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
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